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みどりの里の日常

2010年03月19日

第4回やまのぶ自然栽培勉強会



青森県です。

まだこんなに雪があるよー!

毎年行われる木村さんを囲んでの第4回やまのぶ自然栽培勉強会に行ってきました。



30名ほどの自然栽培農家さんたちが参加してくださいました。



木村さんの話しが聞けることもうれしいことなのですが、

もうこの会は昨年からそれぞれの自然栽培の取り組みの発表がメインになりつつあります。



それぞれ1年間の栽培での失敗談や成功例をプロジェクターを使って紹介します。

主催者のやまのぶ会長も取り組みの失敗から得た情報を惜しげもなく披露しました。

皆それぞれ成功するために1年間様々な試みをしてきています。

その試みが良かったのか悪かったのかを写真を使って説明します。

これはほんとに勉強になります。

成功の手前には必ず失敗があり、

そこから学んで成功に至ります。

ただ成功例を出されるだけより、

失敗例も聞けたほうがよっぽど理解が進みます。

ここに参加する人はもう自分で様々な試みをしていて

自然栽培の答えを自分の畑から探そうとする人ばかりです。

だからとっても面白い会なんです。



ご参加してくださった皆さんありがとうございました。

また来年もこの勉強会開きたいですね。







  


Posted by みどりの里 at 23:07 │みどりの里の日常

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2009年12月31日

ありがとうございました

今年1年どうもありがとうございました。

今年は稲作もイチゴもずいぶんレベルを上げることができました。

そして、多くの方々に手伝っていただいて

畑も賑やかな農業やらせていただきどうもありがとうございました。

楽しい1年でした。

今年の終わりの田んぼです。



9月、10月とパワーディスクで溝を作るように2回秋起こししたままです。

ほんとは月に1回起こしたかったけど、

11月、12月はずいぶん雨が多く、

田んぼが湿りすぎているので起こすのを見送りました。

湿っているときに起こすと土を練ってしまう気がして、

いい状態にはならないような気がするので、

しっかり乾いたときに畑の土をイメージして起こします。

秋起こしで狙ったのは稲株を早く枯らしたかったからです。

去年草がひどかった田んぼは田植え後も稲株が多く見られたところだったので、

田植え後には稲株がないくらいになるように秋のうちに起こして稲株を枯らしてしまおうと考えました。

来年の雑草対策の試みです。

うまくいくといいな。



稲の苗用の床土作ってます。

もとは米糠とわらと土です。

自然栽培なので、苗から化学肥料を使わないようにしてます。

今年は開始がちょっと遅くなってしまったけど、

4~5日に1回切り返してうまく発酵させ、

かなり高温となって、

その後温度が下がった状態です。

10日に1回くらい水を足して切り返してます。

順調に進んでます。



くん炭を最近よく作ります。

籾殻を炭にする土壌改良資材です。

苗用の土にも混ぜれるし、

畑にも入れても害は一切なく、野菜の根を健全にしてくれます。



新しい畑にまいてます。

ここは山土を客土して作った畑で、

まだ草も生えないところです。

木村さんにも土が未熟すぎて自然栽培ではほとんどの作物ができないと言われた場所。

それでもなんとかするのが農業でしょう。

それでくん炭やぼかしでなんとか1年目でもいい物作れるようにと試行錯誤中です。



それでもこの1区画だけは何も入れないで自然栽培するつもりです。

麦や大豆で土を作ってみようかと考えてます。

この1区画はこの畑の中でも一番排水が良くて日当たりもいい一番いい場所。

畑は今まで忙しくて自然栽培できなかったけど、

来年からここで挑戦し続けます。



そして今年最後の日にとれたイチゴです。

去年とは比べ物にならないほどいい出来です。

味がとにかくいいし、実も大きいです。

去年の失敗でかなり対策を練って挑みました。

質はかなり上がりました。

でも収量がイマイチでした。

これは完全に苗作りがあたふたしてしまったのが原因です。

来年はとにかく苗作りが課題です。

それさえうまくいけば収量と質どちらも良くなるはずです。



最近はうどんこ病対策に酢をよく使います。

酢を50倍くらいに薄めて、

霧吹きでうどんこ病の出てる場所に酢を吹きかけます。

とにかくかけて指でこすって落とします。

毎日毎日全ての株を見てまわってやっていると、

だいぶ少なくなってきました。

酢の殺菌効果はありそうです。

あとは水やりをちゃんと土壌水分量を測れるメーターで計ってからやるようにしてます。

これは水やりをした後はハウス内の湿度が上がってうどんこ病が多くなるので

必要最小限の水やりにして湿度が上がらないように気をつけてます。

ハウスの換気もこまめにやります。

そんなことを繰り返してなんとかしのいでイチゴを作ってます。



すみれもイチゴを食べてるとおとなしくしててくれます。

それでは来年もよろしくお願いします。よいお年を。  


Posted by みどりの里 at 22:18 │みどりの里の日常

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2009年12月07日

木村秋則さん登場



無肥料無農薬でりんごを成功させたあの自然栽培の木村秋則さんがまたまた来てくださいました。

今回もうちの圃場とオイスカの圃場を見て指導してくださいました。

自然栽培仲間の棚宗サラダ園の姉妹も来てくれました。



田んぼは秋に起こしてはならないと木村さんに言われていたけど、

どうしても稲刈り後の稲がもう一度復活してしまい稲株が枯れないことの対策として、

暖かい地域の田は畑の畝を作っていくような秋起こしが必要ではないかと考えを伝えてみたところ、

木村さんは田んぼを乾かすために山を作る起こし方をかなり評価してくれました。



畑も見ていただきました。



ここは地下水位が高くていつまでもグチャグチャする田んぼのような畑でした。

今年の春に木村さんに来ていただいたときに

「土をもっと乾かすために暗渠を入れなさい」

と言われていたとこです。

暗渠パイプを入れずに溝だけ掘って、

そこに籾殻を入れて排水対策としました。

するとグチャグチャしてた畑が前日雨だったにも関わらず

表面が乾いていました。

木村さんはパイプを入れないで作った排水溝をこれはいいよとまた評価してくれました。

これなら何でもできるよと言っていただけました。

今までやってきたことは間違いじゃなかったようです。



オイスカの圃場では桃の剪定を教えていただきました。

僕は桃をやっていないけど、

桃からも自分のやっている畑や田んぼに活かせる情報があるんじゃないかと思って

聞かせていただきました。



やっぱり剪定は葉の葉脈を見てやるそうです。

必ず真ん中の枝は太い枝として、

その周りに葉の葉脈のような形になるように小枝を残していきます。

日が全ての枝に当たるように剪定していきます。

大きな枝を落としたときは

切った場所に土を塗りつけておくと病気が木に入らずにすむそうです。

木村さんの剪定の話しを聞いていると

面白くてなんだか果樹にも挑戦してみたくなってしまいます。



夜は木村さんを囲んでとにかく質問しまくりました。

ここで一つまた大きな学びがありました。

僕はこれまで畑に肥毒抜きに麦をまくとき、えん麦を使っていました。

そしたら木村さんの話ではなんとえん麦は麦の代わりには使えないということでした。

肥毒を抜くにはもっと根を張る小麦を選ぶべきだったそうです。

確かにえん麦刈り取り後、土壌診断しても肥毒は抜けてない診断結果が出ていました。

でも土のことは全て数値化できないこともあるので、

多少は抜けて良くなってるはずだと思い込んでしまっていました。

これからは肥毒抜きには小麦を使います。

今日は木村さんが来てくださったおかげでますます自然栽培の知識を得れました。

早速聞けたことを実践に移していきます。

これならどんどん栽培技術を上げていけそうです。
  


Posted by みどりの里 at 23:48 │みどりの里の日常

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2009年10月20日

草原から田んぼへ



草がぼーぼーです。

今度借りた新しい田んぼです。

これも最高の田んぼに変えねばなりません。

さあ草刈りだ草刈りだー!



雨の中での作業になってしまったけど、

やっと半分到達。



そして見事に倒しきりました。

するとなかなかすてきな田んぼが現れました。

と、いちご作業の間に開墾もやってます。

今年も来年の稲の苗用の土を米糠やわらを発酵させて作ってます。

去年は手作業だったけど、

今年は



こんなでっかいトラクターにバケットつけてやってます。

オイスカといっしょに苗用の土を作ることになって

手作業だった切り返し作業が機械化しました。

どれくらいでっかいかって、



これくらいです。

でっかいトラクターに乗っておけばうちの娘も度胸がつくでしょう。



最近寒くなってきたのでハウスにビニール張りました。

こないだの台風のときは張っていなかったので、

風の影響はなかったけど、

大雨でうねが崩れたのでもう一回うねに土を戻した跡があります。

ビニールはそよ風が吹いてるくらいでかなりあおられるので、

必死すぎて残念ながら作業の写真はとれませんでした。



いちごたちは根がしっかり働いてくれてるので葉の先に水玉ができてます。

根がしっかり水を吸ってる証拠やね。

だんだん若い葉が大きくなってきてます。

去年よりいい感じです。

今年のいちご収穫が楽しみでなりません。  


Posted by みどりの里 at 22:55 │みどりの里の日常

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2009年09月25日

市長さんにご挨拶



今日は豊田市長さんにおかげさまで無事お米がとれました

ということを報告させてもらいました。

市長さんの手元にあるのが私たちのお米です。

市長さんは無肥料無農薬でお米がちゃんととれることにかなり興味を示してくれました。

農業に熱心な方で、約束の時間の30分はあっという間にすぎてしまいました。

昨年は生後間もない娘を連れてのご挨拶でした。

その娘を覚えてくださっていたようで、大きくなったねと声をかけてくださりました。

とても気さくな市長さん帰り際にもねぎらいの言葉をかけてくださり、より一層

パワーがわいてきました!!

来年も再来年もうれしい報告ができるようがんばるぞ!!!



  


Posted by みどりの里 at 22:12 │みどりの里の日常

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2009年08月18日

生き物調査

最近あの世界のトヨタさんが自然栽培に興味を持ってくれました。

それで自然栽培の田んぼの生き物はどんなものがいるんでしょうかと聞かれたのですが、

「なんかいろいろおるよ」くらいしかわかりません。

多いのか少ないのかも人為的に増やしているわけではないので自然に近い状態なんだろうなくらいしかわかりません。

そしたら調査に来てくださいました。

これから1年間1ヶ月に1回生物調査をしてくれることになりました。

これは面白そうです。



田んぼの中の生き物を採ってます。



あぜに住んでいる生き物調査です。

虫取り網で捕獲中です。



泥の中も調査します。



こんな泥の上を走る機材も活躍しました。



中を見ると何かいます。



バケツにあけるとカエルやら虫やらとにかく普段気づかなかった生き物がたくさんいました。

「おー!レッドデータに出てくる絶滅危惧種だ!」

なにやらすごいのがこの中にいたようです。

さすが専門家たちです。

チラッと見ただけでその虫がなんなのか当てれます。

僕にはそれが黒い虫だったことだけわかりました。

ていうかほとんど黒い虫だったけど・・・

どうやら自然栽培は絶滅危惧種まで住むことのできる田んぼのようです。

いろいろお話しを聞かせてももらえたので、

とても楽しい時間となりました。

こんなふうに調査員の方々とも関わりながら田んぼができたらいろんな発見があって楽しいですよね。

調査員の皆様ありがとうございました。



今は穂がずいぶん色んできました。



もうすぐ収穫だなー

ササニシキは8月中に収穫となりそうです。

  


Posted by みどりの里 at 18:13 │みどりの里の日常

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2009年07月05日

平谷村にて



今日は長野県平谷村にてやまのぶ出荷予定のブロッコリーの苗のポットへの移植作業を

やまのぶ本店の皆さんといっしょに行いました。



地元の農家さんが用意しておいてくださった苗を



ぽっとへ移植していきます。



計3000ポットです。

でもこんだけの人数いるので1時間に1000ポット以上作ることができ、すぐ終われました。

豊田が暑くてもここは標高も高く天然クーラーがガンガン効いているので心地よい作業となりました。



現在作っているやまのぶ出荷予定のとうもろこしです。



花がもうすぐ顔を出しますね。

平谷村のとうもろこしは昼と夜の寒暖の差が大きいのでものすごくおいしいとうもろこしになりますよー。

このとうもろこしたちもやまのぶで販売予定なのでお楽しみにー。



おっとこれはイワナですな。



見てのとおりめちゃくちゃでかいイワナでした。仕事しろー!

2年間池で育ててたイワナを平谷のおじいちゃんおばあちゃんがふるまってくれました。



イワナだけでなくこの田舎料理の数々。

自家製の味噌を使った味噌汁やここで取れた野菜を使った料理をふるまってくれて、

来てよかったと心底思いました。

めちゃくちゃおいしかったです。

やまのぶ本店と平谷の皆様今日はどうもありがとうございました。

皆様とうもろこしとブロッコリーがんばって作りますので楽しみに待っててください。  


Posted by みどりの里 at 23:20 │みどりの里の日常

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2009年06月16日

会長の畑

会長も畑がんばってます。



かぼちゃです。



植えたばかりのさつまいもです。



やまのぶ若林店の皆さんと植えたじゃがいもです。



木村さんにいいと言われたきゅうりです。



ナスです。大豆がいっぱい植えてあります。



木村さんにこのままじゃ枯れると宣告されたトマトです。



あっ実がなってる!

このまま枯らすわけにはいかないので、



会長、木村さんに言われたとおり溝堀りに着手。

オイスカから借りた溝堀り機です。

もう畝がたって作物は植えてあるのでその間をなんとか掘っていきました。

掘り終わるとすぐ溝に水が溜まってきました。

木村さんの言ったとおりでした。

これでどれだけ土は変わってくれるだろう。

時間はかかるだろうけど楽しみです。  


Posted by みどりの里 at 23:58 │みどりの里の日常

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2009年06月10日

木村秋則さんが来てくれました



リンゴというもっとも農薬を必要とする果物を、

無農薬で成功させてしまった木村秋則さんが青森から来てくださいました。

農薬どころか肥料すら一切りんごに与えず、

自然の力を引き出すことで不可能を可能にした方です。

そこに行き着くまでに、

お米や様々な野菜をも無肥料無農薬で挑戦し、成功している方です。



来てしまったんです。

うちの田んぼと畑に来てしまったんです。

じゃあ早速大失敗したいちご畑を見てもらいました。

自分なりに自然栽培の手法も取り入れながら土づくりをしているのですが、

麦と大豆が雑草に覆われています。

そしたら、

「いい!」

と言ってもらえました。

そんじゃ土壌診断での養分の偏りや、腐食が少ないので落ち葉や廃菌庄入れたというと、

「土壌診断は化学肥料を使うためのものなので参考にならないし、落ち葉などを入れる必要はない」と言われました。

例え枯れているものでも土の中にすきこむということはしないほうがいいらしいです。

これも病気や虫の害のもとになるらしいです。

「すきこむと言う発想を無くしてくれ」

とまで言われてしまいました。

とにかく麦で余計な養分を抜き、麦の根で土を耕し、大豆で最高の形で窒素を補給する。

土は雑草が作るんだと言われました。



土のにおいをかぎました。

今までいいと思ってた枯れたものが入った土のにおい(放線菌のにおい)はまだダメな土で、

草刈りしてるだけのあぜの土を掘ってにおいをかいで、

「これが何でもできる土のにおいだ」と言われました。

畑の土よりにおいが薄くて、根っこのにおいという感じでした。



田んぼも見てもらうと今のところ問題は無さそうでした。



会長のやっている畑へも行きました。

問題ありです。

指差してる先にはトマトがあり、

「枯れる準備ができている」

と言われてしまいました。

去年僕がやったときも全滅したんです。

僕がやったときと同じように今年のトマトも肥料やってないのにどんどん茎が太くなって葉が濃くなっていきます。

このままいけば去年と同じことが起きてしまう。

僕は土が固いことでトマトは根を張れなくて枯れたと思っていました。

その対策はやったはずだったのに的はずれのようでした。

木村さんいわく、原因は水だそうです。

今回の話のテーマはほとんどが水害でした。

乾いているように見える畑を掘ってみるとすぐに湿った土が出てきました。

僕はこれくらいはいいと思っていた水分量だったのですが、

どうもダメなようです。

根は土が固くて伸びないなんてことはほとんどないようです。

ゆっくりゆっくり貫いていけるそうです。

でも、土の水分が多いと根は伸びれないようです。

水が多いと土はしまってしまい酸素がない状態になるし、

土壌のよい微生物(好気性の菌)も活躍できないし、

土は冷えてしまいます。

よって土は耕しても、何か育ててもいっこうに良くならないというわけです。

僕のいちごの失敗の原因も水分にあてはまります。

今のトマトは伸びれない根で水分を地上部へ送りなんとか育ってはいるけど、

地上部ばかりが育ち、地上部と根のバランスの崩れが限界を超えたとき、

枯れてしまうというわけです。

多くの病気も害虫も肥料だけでなく、水が多すぎるということも原因になるようです。

溝を掘って土壌の水分は下げてたつもりだったのですが、

全然足りないそうです。

もっと深い溝がいるそうです。

そして今度からは高畝を作るよう指導していただきました。

トマトに限らず、ほとんどの野菜にあてはまり、


(黄色くなってるホウレンソウは肥料切れじゃなくて土壌の水位が高いために根が伸びれないんだと根を見せてくれた)

水を欲しがる野菜は高畝にしても、それを植えるところをへこませて水が集まるようにしてあげればいいそうです。

水対策ができて初めて、豆や麦による土作りが活きてくるようです。

大豆は1株で稲わら500キロ分の養分(窒素)を畑に補給できるそうです。

土壌の水位を下げて土作りをしていけば、

土の中で眠っているバクテリア(細菌)が目覚めて活動を始め、

土の地力を引き出し、無肥料でも作物は育つということでした。

これだけ聞いただけじゃほとんどの人が信じないと思います。

僕も稲がうまくいってなければ嘘だろうと思ってしまうのですが、



肥料も農薬も一切やらず育てているうちの2年目の田んぼで、

こんなに生き生きと育つ稲を見てしまうと

いちごでもできるんじゃないかと思わずにはいられなくなるんです。


(会長も木村さんの自然栽培の話しに夢中です。)

圃場を見終わって、いっしょに指導していただいた

自然栽培農家の棚宗さんや、オイスカもいっしょに木村さんを囲んで食事しながら

自然栽培の話しで盛り上がり楽しいひと時となりました。

本当に勉強になりました。ありがとうございました。  


Posted by みどりの里 at 21:42 │みどりの里の日常

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2009年05月06日

土壌診断



いちごが終わってすぐ土壌診断をしました。

土は今どうなってんだろうと診断してみると、

数字でしっかり土の状態が出てきました。

そしたら土の養分のバランスがめちゃくちゃ崩れてました。

いちごを栽培してたとき肥料が入りすぎて肥料抜きをやってたけど、

思ってたより抜けない養分があることがわかりました。

窒素はよく抜けるけど、リン酸とカリはあまり抜けてずにたまってました。

これが自然栽培で言われる肥毒ってやつでは・・・

土壌診断をしっかりやらずに肥料分がないと思ってやみくもに肥料をほどこしたら、

きっとどんどんこの土の養分のバランスは崩れていき、

それが病害虫を確実に呼ぶだろうと思います。

同じ作物を同じ場所で何度も作り続けるとうまくいかなくなる連作障害があります。

肥料を入れない栽培の人には連作障害が起きません。

でも肥料を入れる人は連作障害が起きます。

これも大半が土の養分バランスを崩したからだろうと思います。

それがいちごにも当てはまる話しをときどき耳にしてました。

初年度はうまくいくんだけどね。

とか、

何年も同じとこでやると味が落ちてきてね。

とか聞きます。

ほっとくとやばそうだな。

バランスを整えるには足りないものを補うか、多いものを抜くかです。

有機栽培の手法で足りないものを補うのは至難の技なので、

自然栽培でよく使われる多いものを抜く方法で整えようと思いました。



というわけであれから麦と大豆をまきました。



麦は肥料を吸う力が強いです。

これならきれいさっぱり肥毒を抜いてくれるだろうと考えてます。

大豆は抜けやすかった窒素を補うつもりでまきました。

その後なら肥料をまいてもさほどバランスを崩さないですむし、

連作障害も防げるだろうとみてます。

これは勝手な推測です。

毎日毎日どうしたら農薬に頼らないいちごに近づけるだろうと考えてます。

理屈がある程度通れば試してみようと思います。

こんなことばっか考えてます。

でも追求できるって楽しいね。

いろんな試みをやってるから、

毎日畑や田んぼに行っては胸がドキドキしてます。

思い通りの結果が出るだろうか、それともダメかなって。

この試みもうまくいくといいな。


  


Posted by みどりの里 at 23:54 │みどりの里の日常

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