2015年02月28日

第5回勉強会

2月27日金曜日みどりの里にて

第5回勉強会が行われました。

今回は棚宗サラダ園の石川さん(左)と

㈱パーソナルアシスタント青空の佐伯さん(中)がプレゼンということもあって



57名もの方々にご参加いただけました。

たぶんうちは60名が限界だなとわかりました。

佐伯さんは愛媛県で障がい者の就労支援事業を自然栽培で行っている第一人者です。

11haの農場を障がい者さんたちの仕事作りのために取り組んでいます。

障がい者さんたちの給料は月3000円くらいのところを

約月60000円まで自然栽培で給料を上げた実績を作りました。

もちろん試行錯誤の中で、地域の溶け込むことも大変な中でやっとできたことです。

自然栽培と慣行栽培との違いを根の写真を見せてくれて

自然栽培はやはり根が大きく育っています。

そして1年目より2年目のほうがまた根は大きくなっていました。

根を発根させようと除草期間が終わった後も

ラジコンのホバークラフトを走らせて稲に刺激を与えて根の発根促進をしたそうです。

それも全部障がい者さんの仕事になります。

佐伯さんは発想が僕ら農家と違って障がい者さんの仕事作りから生まれてくるので

僕らからしてみると非常に驚きのあるアイディアを持っている方で

この勉強会に参加してくれたことに本当に感謝です。

そして棚宗サラダ園の石川さんです。

愛知県碧南市で僕が石山さんとこで研修しているときから自然栽培を始めている大先輩で、

ニンジン、タマネギ、サツマイモ、カボチャ、ダイコン、サトイモなどなど

根ものや、1回での収穫をする野菜を得意とする農家さんです。

だからけっこう広い面積で栽培しています。

どうしてもプレゼンしてほしくてお願いしました。

まずはニンジンの種採りです。



これがいいなと思うニンジンを選んで



採取用の畑に植えていきます。



花を咲かせて



脱穀して種を採り



また播種して育て



こんなに立派なニンジンの出来上がりです。

写真があるとわかりやすいですね。

他にも工夫を見せてくれて



サツマイモのセンチュウへの対策に畝間に麦をまいておいたり、



オクラの後半に出てくるセンチュウ対策にオクラの畝にラッカセイを植えておいたりと

コンパニオンプランツ的にセンチュウ対策をしていることを教えてくれました。

いろんな人のやり方を聞いていると

自分の頭の外側へ行けるので本当に面白いです。

農業なんて十人十色で

正解なんて環境が変われば変わってしまうので

全てが正しいし、絶対正しいがないというあいまいな世界です。

それでもたくさんの手段や事例を知っておくことは

環境の変化への適応能力を上げることになり、

より栽培を安定させてくれることに繋がります。

無農薬での生産をやりやすくしていく一つの有効的な手段としては無肥料が一番効果的です。

でもまだまだ未開拓な世界で

やっとそれぞれの経験が積まれてきて

そろそろ情報交換してみようかなという段階に入ってきてます。

57名もの方々がたいして告知もしていないのに

集まってきてもらえるということは

皆もそういうことを感じているのだろうと思います。

また来月3月27日金曜日も18時半~20時でみどりの里にて開催します。

次回はまた佐伯さんが「稲作プレゼンやらせて」と言ってくれるので

佐伯さんの自然栽培稲作と

岐阜県高山市で自然栽培トマトを作っている

アムリタ農園の渡辺さんのプレゼンとなります。

またぜひご来場くださいね。



  


Posted by みどりの里 at 09:53 │イベント

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