2015年03月29日

第6回勉強会

3月27日も第6回勉強会を開くことができました。



今回も46名もの方々にお集まりいただき、

皆が楽しみにしてくれている会になっていることがうれしい限りです。

今回も面白い内容になりました。



まずは最初のプレゼン担当は

アムリタ農園の渡邉さんです。

アムリタ農園のある場所はなんと



岐阜県高山市の雪がこんなに降るところです。

ハウスが埋まってます。

僕たち愛知県で自然栽培やることがどれだけ恵まれた環境なのかを再確認できました。

渡辺さんとこはトマトを中心に野菜を自然栽培で作っています。



きれいな野菜です。



苗作りの写真です。

寒い時期から作るからかなり保温に気を使っていて



シルバーポリトウやビニールでハウスの中にいくつもトンネルを作らないと

寒さで苗が育ってくれません。

水も冷たいからハウス内で一度貯めて、温めてから使います。

苗を置く枠の両サイドには塩ビパイプに水を入れて

日中のハウスの温度で水を温めておいて

夜トンネルをしておくと

その湯でトンネルの保温がうまくいきます。

太陽エネルギーをうまく使用している事例ですごく興味深かったです。



無肥料4年目のトマトはずいぶん落ち着いた生育をしてくれるようになり、

作りやすくなっています。

渡邉さんのところでは1~3段目の実の数をうまく調整しないと

その先のトマトができなくなります。

グリーンマルチで地温を上げて、夏はタイベックを敷いて地温を下げ

また夏が終わればタイベックを外して地温を上げてできるだけ長くトマトをとっています。



ナスもグリーンマルチでした。

渡邉さんのところでは不耕起栽培がうまくいかない地域です。

冬に雪が2tもの鎮圧をしてしまって、

土が固くなりすぎてしまい、

植えてもうまく育たないです。

環境が変わると栽培方法はガラリと変わってしまうもんだなとあらためて思いました。



アムリタ農園では野菜の種をしっかり採っているそうで

カブの母本選抜している写真です。

ここからいいのを選んで種を採ることを続けたら

割れるカブがなくなりました。



難しいとされるホウレンソウも年数かけたらできました。

遠くからわざわざ足を運んでくださり、

いろんな事例を紹介してくださってありがとうございました。

続きまして



またパーソナルアシスタントの佐伯さんが

東北に行ってて夕方空港に帰ってきて

そのままかけつけてくれました。

岡山県の木村式自然栽培米作りの手引きをみんなの分用意して持ってきてくれました。



わらまで持ってきてくださいました。

黄色のまま入れないで

ちゃんと風化させて白いわらにしてください。

田んぼを乾かす。

荒く耕す。

代かきは水をかくだけで済ます。

田んぼの中がゴロゴロの土塊が残っているような状態にしてください。

実際佐伯さんとこの田植え後の田んぼ写真では

田んぼにトラクターのタイヤの跡が残ってるような状態でした。

それでも収穫期には立派な田んぼにできたと写真で見せてくれました。

後は水をうまく入れ替え、水を淀ませないこと。

佐伯さんとこでは毎日夕方水を抜いて

朝水を入れます。

忙しい中、今回の勉強会参加者の皆のために時間を作ってくださりありがとうございました。


次回は4月24日金曜日、会場はみどりの里です。

内容は「こんなときどうしたらいいですか?」
とか、「うちはこんなふうにやってます。」と短いプレゼンしたりして、
参加者全員が声を出せる感じにしてみようかと思ってます。
写真をデータで用意してきていただけたらよりわかりやすいです。
皆で疑問を出して皆で答えを探していく過程で思わぬ見っけものもあるかもしれません。
みどりの里もネタを用意しておきます。

それでは次回のご参加よろしくお願いします。

  


Posted by みどりの里 at 16:28 │イベント

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2015年03月09日

第2回自然栽培稲作体験説明会



グリーンママンさんたちとみどりの里で

また今年も自然栽培稲作体験やろう

ということになり、

本日みどりの里集会所で参加希望のお母さんたちに集まっていただき

説明会を行いました。

これは本当に自然栽培のスケジュール通りの手除草するし、ヒエ刈りするし、

あぜ草刈りするし、

イノシシにやられそうになったら緊急招集がかかり、

柵作りをすることになったりの

予定があってないかのようなイベントで、

みどりの里がやるとイベントというか農業です。

そんな過酷なイベントなのに、

去年一緒に参加してくれたお母さんたちが

半数以上もう一度参加希望です。

去年の感想は

「部活のようだった」

「よその田んぼが気になる」

「きついんだけど、皆でやると楽しかった」

そしてできたお米は美味しすぎたらしいです。

すごく前向きな感想が多くてうれしかったです。

皆の気持ちに応えるためにも

今年は去年の田んぼ+1反でいきます。

半数以上が田んぼ戦士になってますんでやれることを確信してます。

今回もシゲさんがかけつけてくださり、



ご飯茶わん1杯の価格を教えてくれました。

山間部で稲作をやって、1俵(60kg)のお米を作るのに

経費が15200円かかったそうです。

これは除草器を10年で減価償却してとか、

ひも代とか細かいことまで全部計算したそうです。

広い平地の田んぼではそんなにかからないそうです。

それに1俵のお米を作るのにかかった労働時間は4日間(1日6時間労働)で

(低すぎますが)時給600円くらいでみておいて

ざっくり15000円の人件費がかかったとして

1俵のお米は経費と人件費合わせて30000円くらいかかっているので

最低30000円の価値はつけなくてはならないです。

JAなどで買ってくれるお米の価格は10300円なので

だいぶ赤字です。

1俵3万円のお米は500円/kgなので

高いお米だと見られるのですが、

これをご飯茶わんに1杯で計算するとなんと

山盛り1杯で40円です。

普通だと30円くらいですね。

ちなみに1合(170g)で計算してまして、

1合分のお米で2杯の山盛り茶わんのご飯になります。

1日に1合しか食べなかったら1年で62kgしか食べないので

1俵の3万円は1年間の1人分の米代になります。

茶わん1杯が30~40円しかかかってないとするなら

現在のお米の価値はペットボトルのジュース以下の低すぎる価値なんだなということがわかります。

シゲさんが計算して話しをしてくれたので

稲作の苦労を前回の体験会で知っているお母さんたちも非常に納得してました。

わかりやすいお米の価値のお話しありがとうございました。

この体験会でもいい勉強ができそうです。

今回も楽しい会にしていきますのでよろしくお願いします。






  


Posted by みどりの里 at 23:42 │イベント

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