2017年01月27日

青森で自然栽培会議



着いたのは夜でした。

青森県弘前市は雪で埋まっていました。

そうです。

ここは木村秋則さんがいる町です。

岡山県木村式自然栽培実行委員会の理事長の高橋さんが

会議やるからおいでよと声をかけてくださったので

大寒の弘前市へ行ってきました。



前日は木村さんを含めた講演会があったのですが、

出れなくて

2日目の会議に参加させていただきました。

会議内容の1つに

農福連携自然栽培パーティーについて

があるので

それだけはしゃべらせてくれーと言う感じで

おもやの杉田さんと一緒に

自己紹介のときに農福連携の事例を少しだけ話しました。

障害者さんたちが自然栽培一緒にやっていく中で

どんどん能力を上げていく様子が

自然栽培で野菜などを育てている感覚とよく似ているんですよね。

自然栽培は栽培面でも信じられないことが起きて

目の当たりにしてしまうともう誰かにしゃべらずにはいられない感じになります。

障害者さんたちもどんどん仕事ができてきてしまうと

いったいどれほどの能力が隠れたままになっているのかと

どんどん開拓したくなるし、

その活き活きと働く障害者さんの様子を

誰かにしゃべらずにはいられない感じです。

木村さんは自然栽培が発展していく中で

障害者さんの幸せが生まれてくることが

うれしくてたまらない感じでした。

だから

木村さんへのおみやげは

今まで勉強会で蓄積してきた皆のプレゼンや

農福連携事例の写真の入ったメモリーステッィクを渡しました。

これはかなり木村さん喜んでくれました。

リンゴが自然栽培で成功してからも

ずっと全国を回り続けて

自然栽培のすばらしさを世に伝え続けてくれたおかげで

私たちがやっている自然栽培も多くの方に認めていただけます。

1年に1回は自然栽培の元に帰り

この流れからちゃんとずれていないことを確認して

また新たな1年に挑戦することの大切さが少しわかったような気がしました。

楽しい会議でした。

ありがとうございました。
  


Posted by みどりの里 at 23:49 │イベント

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2017年01月20日

第3回農福連携実施研修

1月18日水曜日に

3回目の愛知県内の障害者福祉スタッフ対象の

農福連携実施研修がみどりの里で行われました。



圃場を回っていたら

やまのぶの山中会長が畑を見に来てたので

急きょ畑で会長の食の安心安全についての話しをいただきました。

食の安心安全に自然栽培や有機栽培などの無農薬栽培で

貢献していきたくなるような話しでしたね。

みどりの里の畑で皆に見せたかったのは

水はけの悪い畑をどんなふうに溝を切って活用すればいいかという事例や

前回皆で定植した山東菜が



無肥料無農薬の自然栽培でこんなに成長したんだよ

ということをまず見せたかったです。

自分で苗を定植したからこそ

育っていることを実感できたと思います。



そして無門福祉会からのみどりの里班が

昨年は足が悪いということでイチゴの管理などできなかった人たちが

今年は皆イチゴハウスに入って仕事ができるようになってます。

写真は平川さんがラディッシュの種まきに挑戦しているところです。

初めてのラディッシュ種まきです。



棒に5cm間隔で印をつけて

それに合わせて種をまいていきます。

この班で、ラディッシュ収穫出荷準備はできるようになってます。

そして種まきまでできてしまうと

みどりの里班が自然栽培でラディッシュを最初から最後までやれたことになります。

このラディッシュを収穫するときは

自分たちが種をまいて作ったんだという

自信や喜びに繋がるラディッシュになります。



もう皆何かしらイチゴ管理ができてます。



9月10月にえらい目にあったイチゴたちも

その後の皆の管理で

よみがえってきてます。

今回の実施研修でも

自然栽培によってイチゴが病気から回復できる姿を目の当たりにして

無肥料のイメージが覆っていったと思います。

ちゃんと無肥料無農薬のメリットデメリットも

なぜ病害虫が減るのかという理由も

しっかり話しました。

コツは無肥料にした代わりに

温度と水をしっかりその作物の望む量を毎日与えてあげることです。

これが肥料の代わりになります。

というか植物は肥料よりこれを望んでいます。



午後からは

重度の障害者さんとの農作業を見たい人は

磯部さんに連れられてわら焼き班と合流し、



農作業レベルを上げたい人は

レタス種まき班に分かれて実施研修をしました。

私は種まきの方を担当しましたので

皆に失敗しないコツを教えました。

だいたい失敗する人が必ずやるのが、

種をまいて土をかぶせてからその上に水をかけまくります。

これで種は窒息しますので

発芽しない環境が出来上がります。

種は発芽に必ず酸素を必要としますので

種をまく前に、水をかけて土を十分湿らせて

そこへ種をまいて覆土して終わりです。

覆土した後に水をやってはいけません。

発芽率が下がります。

あとは乾かないようにして

今の時期は寒いので暖かくしてやります。

これは初めての種まきで必ずひっかかるポイントです。

私もやらかしたことあるので

いつも種まきを教えるときはこれを必ず伝えます。

そして終わりに

今月23日の勉強会テーマは「農福連携」だから

絶対来てねと付け加えて

無事終了しました。

参加者の皆さん楽しい時間をありがとうございました。


  


Posted by みどりの里 at 00:07 │イベント

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2017年01月14日

今年も自然栽培と農福連携を進めていきます



これで3年目の農福連携によるわら焼き作業になりますでしょうか。

この田んぼに来てくれてる班は

普段みどりの里へ来ている班ではなく

もう少し重度な障害を持つ人たちも多いです。

冬にわらの処理を済ましておくことで

夏の草取り作業が楽になることはわかっていますので

夏の仕事を減らすために

冬に夏の仕事を分散させているようなイメージです。

この作業は進めていただけると、

うちが非常に助かるのはもちろんですが、

無門福祉会さんの中でなかなか作業ができない重度な障害者さんの

仕事場にもなり、

この作業は無門さんの中でも重宝されています。

仕事ができなくても、仕事場にいられるだけで

障害者さんの気分もずいぶん晴れてくるものです。

この作業が進んでいるうちに



ホウレンソウ、山東菜などの収穫が進み



出荷準備も進んでいきます。



この山東菜は12月に愛知県の福祉施設のスタッフさんたちと

実施研修という形で皆で定植した山東菜です。

収穫までたどり着けて

立場上ほっとしてます。

寒い中で自然栽培やるのはけっこう難しいんですよ。



そして畑では春のダイコンやカブに向けて

ストレートアライブさんたちとトンネル作りをやってます。



1本が100mあるので

もう皆でやらないと作業が終われないです。

春は自然栽培のような無農薬野菜は品薄になります。

今の極寒期をくぐってこなくてはならないからです。

手間がかかりすぎてしまうところを

農福連携でこなして

難しくなる栽培時期をクリアしていきたいです。



イチゴは寒くてなかなか色ませれないです。

秋の長雨で大ダメージを受けて

それを取り戻そうと頑張ってますが、

9月10月の生育をその後の11月12月で取り戻そうとしても

温度が足りないので生育が遅くなってしまって

収穫が大変遅れます。

それでもヨトウムシや管理をあきらめないようにして

今青い実がちゃんと出荷できるように頑張ってます。



勝俣さんとようこさんは仲がいいです。

勝俣さんは障害者さんとして班に入っていますが、

この1年での成長ぶりは目を見張るものがあり

今では、他の障害者さんのお世話をしながら

作業を進めています。

もう黙っていても

スタッフも障害者さんも成長していきますし、それを喜んでます。

だから昨年より今年は更によくなってしまいます。

新しい連携パターンや作業もさほど苦労せずに増えていくでしょう。

みどりの里は気づけば今年は7.5haくらいになりそうです。

これがまた新しい農福パターンを生まなくてはならない環境になります。

昨年できた仕事はもうできるパターンとして存在して

そこで止まっていては今年は勝てない環境を作っておきました。

今年は更に新しいパターンで新しい環境を作ります。

ストレートアライブさんとは畑を共同で作っていく場所を新しく1反ほど用意しておきました。

昨年は関わりの薄かった無門さんの畑のほうとももっと関わって

互いに助かる関係をもっと強化していきたいです。

今年、農と福祉の共同体構想をどこまで進めていけるか楽しみです。


  


Posted by みどりの里 at 11:20 │いちご野菜

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