2017年05月18日

第31回勉強会

4月24日に31回目の勉強会を開催しました。

今回も約80名のご参加があり賑やかでうれしい限りです。

今回の自己紹介は



岐阜県多治見市で無農薬野菜を作っている

平井農園 平井剛広さんです。

5反の畑を持ち

50品目の野菜を作っています。

育苗ハウスでの高温障害を出してしまった事例を話してくれまして

一人でやっていると寝過ごしたとき

ハウスの中でトンネルして保温しているところ高温になって手遅れだったと言ってました。

朝すぐハウス内が暑くなってしまうので

皆さんはどうやって対応してますかとのことだったので

寝過ごさない。

夜早く寝るなどありましたが、

朝すぐ暑くなってしまうような時期になっていれば

ハウス内のトンネルはなくても大丈夫じゃないかとの意見もありました。


今回のテーマは「ズッキーニ」です。

残念ながら今回はみどりの里のネタしかありませんでした。

みどりの里の農産物は全て無肥料無農薬の自然栽培ですので

ズッキーニも自然栽培事例です。

だいたい4月上旬に播種して

5月1日に定植して

6月1日に収穫開始してました。







ズッキーニは立たせるものかと思ってたときに

省力で立たせておきたいとマイカ線などを使って

やってみたけどうまくいかなかったので

それ以来寝せて作ってました。

寝てたほうが風で折れたりしないので

このほうがいいのかと思うようになりました。



春の保温に力を入れていたころです。



開花してきたら外しました。



でも不織布のあるせいで日照不足で徒長気味になり

強風で折れやすいし、

アブラムシも出て

結果よくなかったです。






種を採って作ったこともありましたが、

黄色と緑のツートンカラーになったものが出てしまって

B品率が上がるのでやめました。

品種はいろいろやってみたけど

何やってもあまり変わらないです。



黄色は雄花が緑より多いので混ぜておくと受粉がうまくいくと聞いて

やってみたけど効果はよくわからなかったです。

採れ始めが奇形が出やすかったです。

受粉がうまくいってないのか

放っておいても暑くなってくると受粉がうまくいってました。



株間を広げてみたり、

いろいろ長く採れるように工夫しましたが、

あまり関係なく、

夕方水やりをすると

ズッキーニが8月も収穫し続けられました。





自然栽培は大きい実のほうが美味しいです。

でも大きい実で収穫を続けると

樹勢が弱くなるので注意です。





水で勢がつけれると思ってやりすぎると

色が濃くなってきて

葉が下へ垂れ始めて

病気になります。



5月中旬までは最低気温も15℃以下なので

なかなか大きくなってこないけど


20日をすぎると地温や気温が上がるので








株元は古くなってきて

古葉が枯れてきます。


どんどん伸びて先で実がなり続けます。

ズッキーニは自然栽培で簡単にできますが、

皆も簡単にできるから皆ズッキーニを作るので

売るのに苦労します。

他にもたくさん作り手がいるなら

別にうちでやらなくてもいいかと思って

今年はズッキーニを作ってません。



次は礒井先生です。

こないだ私が無肥料研究会でもらった資料を

先生に渡して先生の感想も話していただきました。



(NPO無施肥無農薬栽培調査研究会 2016年度研究報告会)

年ごとのそれぞれの田んぼの収量です。

収量の悪いところはいつも悪く

いいところはいつもいいです。

全体が一気に悪くなることもなく

どの田んぼもアップダウンを繰り返していて

収量を決める要素は天候だけではないようです。


(NPO無施肥無農薬栽培調査研究会 2016年度研究報告会)

収量の高かった田んぼのECは一時的に跳ね上がっていました。

入ってくる水なども影響しているかもしれません。



移植2週間後はECは田んぼのどの地点も変わっていません。


移植4週間後はECが水口が高く、水尻が低いです。


出穂2週間前はまたECは高いままです。

(NPO無施肥無農薬栽培調査研究会 2016年度研究報告会)



数字がずらっと並んでいますが、

リンが収量を左右しているように見える箇所もあります。

リンは土壌に水を張って還元化が進むと

鉄などとくっついていたものが離れて

吸収される形になって出てきます。

陰イオンなので

陽イオンとは違う動きをします。

いろいろ先生に質問してみると

知らなかったことなどが出てくるので

今回もいい勉強会となりました。

次回
5月22日月曜日 18:30~20:00
豊田市若草町2-6-8 「ほがらか」
にて開催します。

テーマは「すいかとタマネギ」です。

また何でもいいからスイカとタマネギネタを持ってきてください。

皆さんの事例を楽しみにしてます。



  


Posted by みどりの里 at 23:14 │イベント

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2017年05月12日

自然栽培稲作 種まき



水に浸けておいた種籾は

3日くらいで芽が出てきてしまいました。

もうここ4年くらいはそれくらい早く芽が出てきてしまうので

予定もそのように組んでおきました。



芽が出る前に苗箱に床土(育苗土)をいれます。

この土も自作の土です。



8か月ほどわらや米糠を土と発酵させて作った土です。



土入れ作業も種まき作業も

福祉関係の人もうちの子も研修生も皆で作業です。



種籾も発芽してきたので播きやすいように乾かします。



そして種まきです。



上にかける覆土も今年は自作の土を使います。

ここ2年くらい使えるか実験していたのですが、

問題なく使えたので今年からは全部自作の土に変えました。

昨年までは無肥料の稲の苗用の土を買っていました。

でも、せっかく自分で作っているのだから全部自作の土に変えようと思って変えました。





しかしここで実はトラブルがあり、

自作の土が乾きすぎてしまったため

最初、土が水をはじいて種まきがうまくいきませんでした。

トヨタボランティアセンターさんたちや福祉の皆が苗箱を運び出して

播種機に入れる前に水やりをやってくださいました。

先に土を湿らせておくことで播種機に入れてからの水やりではじかないようにしました。

4社分の1600枚の苗箱を運ぶわけですから

これはかなり大変な仕事となってしまって

皆さんが来てくれてなかったらどうなっていたことか。

助けてくださってありがとうございました。



種まきが終わった苗箱を並べていきます。

複数年やってるストレートアライブ(とものわ)の今枝さんが皆に

並べ方を教えてくれています。



ストレートアライブさんはこの作業にもう慣れてきているので

安心してまかせておけます。



ビニールトンネルをしておきます。

まだ朝が寒いです。



種まき作業の傍らで

実は自然栽培ダイコンも進んでおりました。



切干しもやってます。

前は稲の作業になると畑が止まっていましたが、

今は農福連携のおかげで同時進行できます。



2日目は無門さん、ストレートアライブさん、楽歩さん、福祉メンバーの分を種まきしました。

こうやって助け合いながら皆で仕事を進めるのが最近の私の自然栽培テーマです。

もう自分たちだけでやる自然栽培は限界を見ました。

それを超えるにはこういう皆でやっていく形がいいです。

楽しいです。



3日目はグリーンママンさんたちと種まきです。



子どもたちも一緒についてきてます。

種の計量すらやりたがります。



今年も大勢が参加してくれました。





子どもたちは何やってもかわいいです。



手作業で覆土です。

ママさんたちとは子どもも参加できる形がいいので

あえて手作業でやります。



皆で苗箱を運んでプールに並べます。



人数がいるとシートやビニールもあっという間に張れます。

種籾準備からずっといろんな人と作業ができたことが

うれしかったです。



そして種まきから6日後

シートを外すとちゃんと出てます。



覆土を稲が持ち上げてしまうので

シャワーで落としました。



鳥に食われる前に

防鳥ネットを張ります。



黄色いところは覆土が持ち上がって光が当たっていなかったところですが、

すぐに緑になります。



今年は一部やられました。

芽が出ないです。

原因は・・・

太陽シートの劣化で高温障害を受けてしまいました。

シートのアルミが薄くなっていたことに気づきませんでした。

その劣化したシートのプールだけがやられました。

このやり方だと3年くらいでシートは変えないと危ないですね。



余分に作っているのでなんとかなりそうです。

苗たちが育ってくるうちに

田んぼの代かきを終わらせます。

いよいよ田植えがせまってきてます。  


Posted by みどりの里 at 23:02 │お米

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2017年05月08日

結婚おめでとう!!

公私ともにお世話になっているお二人が
めでたく結婚したのでお祝いです。


畦道の開所も結婚生活も同時スタートで大忙し
ですが助け合い充実した日々だろうと思います。
同士が増えてうれしい限りです。

ついでに私たちも結婚10周年だったので
便乗してお祝いしました。

みどりの里もめでたく10周年



また10年後も一緒にお祝いできるよう
一日一日を大切に積み重ねていきましょう。


  


Posted by みどりの里 at 20:55 │その他

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