2017年08月19日

第34回勉強会

7月24日月曜日に第34回勉強会が開催されました。

今回も75名ほどの方々にご参加いただきまして

ありがとうございました。

1人目の発表は自己紹介です。



サラダなど野菜を中心とした飲食店を始めたい住田沙織さんです。

職場の上司がそういう思いを持っていた方で

その方が亡くなり、

その人の思いを継ぐつもりで飲食店を始める計画です。

規格外野菜なども飲食では問題なかったりするので

ぜひ使わせていただけたらと思ってます。



2人目は無門福祉会でも活躍している

遠藤翼さんです。

遠藤さんは自分でも畑を借りて自然栽培をやりながら

無門さんと農福連携を自分の畑でも進めています。

写真がなぜか横向きになってしまいますので首をかしげて見てください。



「黄もちとうもろこし」という品種を自然栽培で作りました。

これはスイートコーンではないです。

そういう品種ならアワノメイガなどの被害が少ない状態で作れるようです。

丈は180cmくらいになり2本どりができます。

3本目はヤングコーンで収穫してます。



マルシェなどに出店して売り切りました。



とうもろこしとインゲンを一緒に植えてあります。



枝豆を近くに植えてあり、

コンパニオンプランツとしても育てています。



トマトも束ねて育ててみたり、



スイカを空中につるしてみたりと

いろいろ試してます。

3人目はみどりの里です。

夏野菜の有機物マルチについてです。



昨年までは自然栽培スイカをもらった苗で作ってました。







これくらい美味しかったです。

販売できるかもと思って今年は自分で苗から作ろうと思ったら



30%自分で作った土を混ぜた砂では

微生物が多すぎるようでした。



そのまま定植しても治らないです。





アブラムシまで発生してしまったので

完全に窒素過多です。



わらを敷いてすぐに











もともとついてたアブラムシが減っていき



新芽にも新たにつくことはなくなりました。







問題だったのは苗土がスイカに合わなかったことなので

再度試験をしてみました。







20%から大きくなってきてますので

これくらいか15%くらいがベストかもしれません。

スイカは微生物の多い土を好まず、

やせた土を好むタイプなんですね。

30%は苗作りの段階でアブラムシがきてました。

もらった苗は育苗土がほとんどついていない小さい苗の状態でもらってました。

植えて畑の土のみでそだったので

もらった苗のときは自然栽培がうまくいってるんです。

苗土が余計なことです。

その余計なことのおかげで有機物マルチの効果などが発見できてよかったです。

余りに効果的だったのでミニトマトでも試しました。







地温の高さに苦しんでいるトマトが次の日新芽が元気になります。



この時期は白黒マルチならちょうどいいくらいでした。

黒マルチと白黒マルチでの生育の違いをみる実験もかねてやりました。



白黒マルチはこのまま夏を越せると思い込んでいたので

わらなどを用意してませんでした。

黒マルチは最初から必要になることがわかっていたので

わらを用意してすぐ敷いてある状態です。





白黒マルチのトマトがダメージを受け始めました。



わらを敷いて地温を下げるだけでなく

遮光ネットを張って地上部の温度を下げます。

効果ありました。



白黒マルチは後手後手で高温の障害を受けてしまいました。





なんとか枯れるパターンから逃れることができました。

今年はトマトも苗土ですでに失敗していることが植えてから判明していたので

調整に苦労してドタバタになってます。

しかもポットのまま砂地の畑に植えるので

砂の地温の変化が大きく、根も制限されているので

苗土が合わないと調整作業が増えて大変です。

でもそのままポットを外して植えると

自然栽培だと根が強くなりすぎて

暑い地域では生育の早い段階で青枯病が出やすいです。

今年はトマトでも有機物マルチと遮光ネットの効果がかなり高いことがわかったので

これは使えると思ってこれから栽培に組み込んでいきます。

このまま稲の質問へと移りました。

ここからは勝手な私の現場で見たことからの推測です。



これはみどりの里の自然栽培田んぼの

よく採れる田と採れない田の窒素量を表したグラフです。

田んぼは畑と違って、硝酸態窒素よりアンモニア態窒素が断トツ多いです。

稲は野菜たちと違い硝酸態窒素だけでなく

野菜や他の植物たちが活用できないアンモニア態窒素を直接吸収できます。

土が酸化すると硝酸態窒素が増えてきますので



反対の還元状態を進めた方がアンモニア態窒素が増えて

稲にだけ有利に田んぼを進められるのではないかと思って水位を深くしていきました。



水位もこの稲の横線よりちょっと下になるように

稲の成長とともに水位を上げていきました。

何か目安がないと水位が自分の思っているところにきているかどうかわからなくなるので

こういう基準があると助かります。



水が来ないなんていうトラブルがなかったところは



草があまり生えてこないように進めていけました。



水が来ないところはそのとき雑草が有利にことを進めていきました。

空気に触れると稲だけの有利な環境がなくなり、

雑草も頑張れてしまうのではないかと思いました。





こうなってくるとアンモニア態窒素を稲が吸えることが

他の雑草より有利な展開にもっていけるなら

還元状態を進めたほうが稲にとっていいんじゃないかと思いました。

リンも還元状態のほうが土に吸着されず出てきてくれます。

稲が地上部で得た酸素を根に送ることができるので

土を酸素に触れさせる必要はないんじゃないかと思いました。



実際コナギは水面に葉を出すまで苦しみ続けます。



オモダカも水位を上げると下葉が黄色くなってきます。



水が来なくてホタルイなどに囲まれたところも

水が来て水位を上げていったら



茶色くなっていきました。

どの雑草もそれで枯れてしまうわけではないですが、

ストレスがかかり生育が不利になってきます。

水位を上げると逆に稲は色が戻り始めて

稲だけが有利になりました。



ということを礒井先生に聞いてみました。





アンモニア態窒素が還元層から酸化層に移ると

アンモニア態窒素→亜硝酸→硝酸態窒素になる

硝酸態窒素が還元層に入っていくと

脱窒が起こり空気中へ窒素ガスとなり出ていってしまいます。

中干しして水入れると窒素ガスとなって窒素が出ていきます。

還元状態を維持することでアンモニア態窒素を土中で保持して稲に供給し続けられます。

これを聞いていると酸化していいことあるのだろうかと思うけど

還元層が強く還元状態になっていくと

硫化水素が出てきてしまい、

稲の根を痛めます。

それを防ぐためにも酸化させる中干しなどがあります。

稲が酸素を地上部から根へ送るために

どこから酸素を入れているかというと

葉から酸素を吸収して根へ送っています。

逆に田んぼから出るメタンガスは

稲を通して放出しています。

田んぼの雑草はアンモニア態窒素を使える可能性があります。

そういう能力を持っているから水田で生えることができると思いますが、

詳しいことは調べてみます。

水田雑草も稲と同様に根へ酸素を送ることができると思います。

もし水田雑草の根がオレンジになっていれば

それは酸化鉄がくっついていることになるので

水田雑草が空気中の酸素を根に送っている証拠になります。

どんどん掘り下げていきたくなりますね。

現場で起きたことと

ちゃんとした理屈や研究結果が重なると

理にかなった作業が生まれて

無駄なく農作業が進められます。

無農薬栽培にとってこれは非常に大事なことです。

この辺は礒井先生とはっきりさせていきたいです。



このあとの何でも質問コーナーも盛り上がりました。

参加してくださる皆さんのおかげで非常に楽しい勉強会になり、感謝しております。


次回は8月28日月曜日 18時半~20時
豊田市若草町2-6-8 「ほがらか」
にて開催します。

テーマは「秋冬野菜」です。

どんな質問でも事例でもいいので持ってきてくださいね。

  


Posted by みどりの里 at 14:48 │イベント

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2017年08月16日

自然栽培イチゴ苗の様子



8月12日に見に行ってきた

標高900mの長野県平谷村においてある

みどりの里の自然栽培イチゴ苗たちです。

平谷でトウモロコシを作っている小林君との連携が

うまくいき始めて

今年はこの場所に週に1回行けば大丈夫なくらいになってきました。

昨年はここでのイチゴ苗作りの意思疎通などが小林君とうまくいかなくて

私は毎日平谷へ行ってました。

それから考えると今年はものすごい改善と

小林くんのものすごい成長があります。

徐々に平谷村での苗作りが形になりつつあります。

このまま天候不順などがないことを祈るばかりです。



イチゴ苗たちは7月4日に親から切り離されて1か月以上がたちます。

弱ってくると病斑が出てきてしまいます。

古い葉から出てきます。

普通はこうならないように農薬を多用せざるおえなくなります。

肥料を入れている場合、

病原菌のエサとなってしまうので

病気の侵攻は勢力を強めてくるので絶対に止められないです。



みどりの里の自然栽培イチゴ苗では

こういう病斑があったであろう葉が

病斑を自分で落としています。



これもそうです。

窒素を切ってあると

植物体内の窒素量が減って

病原菌のエサが足りない状態で勢力を強めることができず、

苗たちは病気を止めて

病斑を落としていくという治療にあたります。

致命傷を負わないようにしています。

本来植物は病害虫対策が自分でできます。

古葉は病害虫が出やすいです。

若葉や芯になるような場所を

植物は全力で守ります。

でも病害虫対策を植物にさせすぎると

収量が落ちたりしますので

できれば、病害虫がかからないレベルのイチゴ苗栽培にしたいです。



ちらほら毛虫がいます。



新芽を残して古葉ばかり食べてます。

こんなに食われることはまずないです。

古葉は日陰を作るつもりで残しているだけで

現在はそれほど機能していません。

だんだんイチゴ苗は小さくなっていて

実際水を吸う量は確実に減りました。

なので機能していない葉を食う分には許してやろうかと

そのままにしています。

大事なのは新芽です。

新芽を食べたら捕まえますが、

ずっと自然栽培していてこの虫が大事なところを食べているところを見たことがないです。

古葉を食べるだけなら葉かきの手間が省けていいじゃん。

無肥料にすると意外とうまく自然界は共存していることに気づきます。

うまく共存していければ

作業量が減ります。



お盆あたりから涼しくなってくるので

新しい葉が成長し始めて

消耗から再生へと変わっていきます。



まだ植えるまでに2週間以上あります。

今年はまだ致命的な病気を出すということがないまま育てれています。

雨が続きすぎなければ

ここからは回復していくのがいつものパターンです。

どうかいつも通り育ってください。

  


Posted by みどりの里 at 10:36 │いちご

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2017年08月09日

賑やかな自然栽培



いつもはひたすら浩美が自然栽培ブルーベリーを収穫していますが、

今回は高校生の職場体験ということもあって

ブルーベリー収穫なら農業体験として

いい思い出になるかと思って一緒に収穫しました。



今年も鳥の害はほとんどないまま収穫し続けてます。



うちの子たちも暇だと

畑でカタツムリを探してきて遊んでます。

ときどき子どもたちはブルーベリーに襲い掛かってきますが、



手伝ってくれることもあります。



隣の自然栽培オクラ畑では

ストレートアライブさんが収穫しに来てくれてます。

初めて畑作業をやる軽度な障害者さんたちです。

炎天下の中ではきつい作業ではありますが、

オクラから人生の厳しさと

世の役に立つ喜びを教えてもらっているようです。

最初は採ることでいっぱいいっぱいで

取り残しやサイズを合わせることがなかなかできなかったので



昨年オクラ収穫をやっていた

無門福祉会のみどりの里班も合流して改善していきました。



そうやって合流していくことで

畑で作業しながらすれ違うときに会話が弾んだり

なんだか楽しい雰囲気になってきます。

そんな雰囲気の中だと

野菜たちにもいいエネルギーを供給できるような気がします。

ストレートアライブさんは収穫だけでなく

みどりの里の田んぼも維持してくれています。



大きい草だけの除草ですが、

今年は空梅雨だった6月に

水が来ないトラブルが多発していて

ヒエが育ってしまいました。

それを週に3~4日4時間除草してもらってます。



このエリアのよその田んぼですが、

水が来ないと除草剤をまいてあってもこうなります。



うちの田んぼも何もしなかったらそうなってしまうという危機感から

雑草が小さいうちから1日3反以上できるペースで取り続けてきたので

この水が来なかったエリアでも

ヒエや他の雑草に囲まれることなく作ることができました。

ストレートアライブさんたちの障害者さんたちが

田んぼをきれいにしてくれるから

田んぼをやらないかと声をかけてもらえたり、

評判を落とさずに無農薬の自然栽培を拡大し続けていけます。

こうやってしっかり結果を出して

障害者さんたちが無農薬栽培に適した人材であることを

しっかり打ち出していきたいです。






  


Posted by みどりの里 at 22:50 │お米野菜

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2017年08月05日

自然栽培イチゴアイスとジャム



ついに農福連携商品が開発されました。

自然栽培イチゴアイスとジャムです。

添加物なしの商品になってます。

なかなか自分でこういうもの作ろうとすると大変なのですが、

食品加工場を持っている障害者福祉施設の無門福祉会さんと一緒にやることで

可能となりました。



昨年冬から今年春にかけて皆で毎日イチゴ収穫してきました。



イチゴ畑は土耕だと畝間を歩くのも大変ですが、

皆1年で足腰がきたわり、

皆で収穫できるようになってました。



パッキングも覚えて

どんどん仕事ができるようになっていきました。

新しい仕事ができるようになることが

皆の喜びでした。



夏はさすがにイチゴは作れないのですが、

そんな時期でもイチゴが楽しめるようにと無門さんにお願いしてできたアイスとジャムです。

障害者さんたちが仕事ができるようになっただけでは

農業で工賃を格段に上げていくことは難しいです。

でもこうやって新しい加工品などを

私たち健常者が開発していくことで

販売の幅も広がっていきますし、

お客さんの喜びも広がっていきます。

その結果、障害者さんたちの工賃も自然と上がっていけば

理想的な相乗効果が生まれます。

自然栽培を通して障害者さんたちと一緒に助け合って生きていける形を作れるよう

これからも試行錯誤していきます。

毎月第2土曜日にむもんカンパニー青い空でやっている

むもん市で自然栽培イチゴアイス、ジャム、そしてイチゴジュースまで出てます。

ジャムはロージーティーハウス猿投店

自然栽培の仲間たち

でも常時販売してますので

ぜひご賞味ください。

これからもブルーベリーとかでも開発していきますので

楽しみにしていてください。  


Posted by みどりの里 at 08:33 │お知らせ

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