2017年09月28日

農福自然栽培塾



9月20日と23日にまた今年も

障害者福祉職員を対象にした農福自然栽培塾を開催いたしました。

福祉施設が農業を始めようとする場合

必ず問題になるのが

農作業を知らないことです。

導く人が知らないままでは障害者さんたちと農業できません。

その問題を打開するために無門福祉会の磯部さんが

県の福祉課の方々と自然栽培を農福連携で進めるための塾を開催してくれました。

愛知県でやろうという流れになれば広範囲の福祉施設が参加して

豊田市だけでなく愛知県の障害者さんたちが楽しく自然栽培できるようになります。

すてきな流れを作ってくださってありがとうございます。



昨年はうちの畑での研修が多かったですが、

今年は専用圃場を作り、

そこで具体的に育てていく流れにしました。



最初は準備をしっかりやっておいて

塾の作業で生産量を一気に上げるような畑をやろうかと考えていましたが、

参加者はどちらかというと

初歩を知りたい人が多いようなので

一つ一つの作業をやりながら意味や注意点などを教えていく形にしました。



手作業が多いですが、

必要最小限の道具でできる方法を知って

成長規模に応じて機械をそろえていけばいいかと思ってます。

始めたらやめないことが大事です。



この播種機に皆驚いていました。

筋まきではなく

点で1粒ずつまけるので

株間を調節してやれば

間引き作業がなくなります。

手でまくより作業効率も上がりますし、

障害者さんも手でまくのは難しいけど

播種機を転がすのはできるという人も多いでしょう。



コマツナを播種しましたが、

播種した後は不織布をかけておきます。

発芽率が上がりますし、

虫食い対策にもなります。





うちで作った苗です。

夏場はレタスの苗を作るのは大変です。

レタスは25℃以上は嫌いです。

暑い中で作った苗なので小さいですが、

植えればちゃんと大きくなります。



マルチに穴をあけて植えていきます。

セルトレイから苗を取り出すことすらつまづきます。

根が切れないようにそっと取り出してあげることを伝えます。

植えたあとちゃんと水やりすることや

管理の中でも暑い日があれば水をやること。

欠株があれば播きなおしたり植え替えたりすること。

初心者は先読みがほぼできないので

毎日自分の畑に通って問題ないか確かめに行かなくてなりません。



くわで畝を平にすることもやりました。



ミズナを播きました。

もっといろいろやりたいのですが、

時間が2時間しかないので

説明しながらやるとそんなにたくさんできません。

皆が知りたいことは基礎中の基礎ですが、

絶対に知っておかなければならないことでもあります。

それをきちんと理解して実行すれば

自分の畑でも自然栽培でいい結果を出せると思います。

12月まで塾は続きますが

一緒に農福自然栽培をやっていける仲間になって

一緒に農福自然栽培を楽しんでいきましょう。

皆さまこれからもよろしくお願いします。  


Posted by みどりの里 at 09:31 │イベント

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2017年09月23日

第35回勉強会

8月28日に開催しました勉強会の内容です。



自己紹介は初めて参加した

清水優実さんです。

家庭菜園で自然栽培挑戦中です。

いろいろわからないことがあるので皆さんに聞いてみたいとのことでした。

自己紹介のあともたくさん質問を出してくれて

勉強会を盛り上げてくれました。

本日のテーマは秋冬野菜なので



ストレートアライブとものわの今枝稚加良さんが

自然栽培白菜事例をプレゼンしてくれました。



播種は9月7日

定植は9月下旬が適期です。

10月に入ってしまうと12月に収穫できません。

本場4~5枚くらいで

株間60cmで定植します。









まだ収穫には早すぎでした。

寒さが厳しくなったら紐で頭を縛ります。

それでもう少し畑においておけるので

成長させていくと

ぎっしり入った白菜になります。



暑さ対策に白黒マルチでやってみたこともありますが、

うまくいきませんでした。



後半の生育をしっかりさせたいので

黒マルチのほうがいいです。

ヨトウムシはどうしているかとの質問に

耕作放棄地からのスタート1年目はヨトウムシに襲われたけど

3年目になるとヨトウムシは襲って来なくなっていますとのことでした。

そんなことが起きるんですね。

畝は夏のスイカやトマトの畝のあとをそのまま使用してます。



次はオーガニックファーム旬彩の牧野真丈さんです。

有機栽培モロヘイヤの先が委縮してしまったことがあって

原因を皆さんに聞いてみたいとのことでした。







水が空梅雨でやれなかったことが原因じゃないかと思ってます。



もうモロヘイヤあきらめるかと思っていたら

大雨のあときれいな新芽が出てきてくれて収穫できるようになりました。



残念ながら同じ症状で悩んだ人がいなかったので

はっきりとした答えは出ませんでしたが、

シソやオクラで委縮した先っぽには中に芋虫が入っていたという事例を出してくれる人もいました。

私はこういう症状が出るときは窒素が溜まったかなと思って見ます。

水が多くても、少なくても窒素は多くなってしまいます。

委縮する原因が病害虫であっても

微量要素の欠乏症であっても

原因は植物体内の窒素量が多くなったことが根本的な原因だとみてます。

モロヘイヤだと雑草に近いので肥料をそれほど必要としてないです。

なくても水やりをちゃんとしてやればできます。

牧野さんの言うようにただの水切れもありえます。

水も切れると先っぽにまず水が届かなくなっていきます。

みどりの里でモロヘイヤに水が切れると

ハダニが発生してしまいます。

牧野さんがモロヘイヤの委縮を紹介してくれて

またいろんな意見が出てよかったです。

次はみどりの里です。

稲が酸素を根に供給できるから水田で育つことができます。

これはイネ科だけの特権なのかどうか。

前回礒井先生が田んぼの雑草も根に酸素が送れているかどうか知るには

根が茶色っぽくなっているかどうかでわかる

と教えてくれたので確かめてみました。



自然栽培続けて増えてしまうクサネムです。



残念ながら茶色になってます。

クサネムも地上部から根に酸素が送れるようです。

これは根に酸素を送ることで根の表面に酸化鉄がくっついている状態です。

根が傷んでいるわけではないです。

むしろうまく酸素が供給されているということです。





こいつもできてる





田んぼの雑草はそれができるから水田で育つのですね。

稲やヒエは当然茶色の根になってます。



こいつはいつも水の浅いところにいます。

根は深く張らず地表部にどんどん伸ばしていく感じです。



真っ白な根です。

どうも田んぼの浅い水を好む草は

地上部の酸素を根に送るのが不得意のようです。

田んぼの地表部数ミリのところには酸素があります。



生育不良のコナギの根は



白いです。

葉が水から顔を出していないときは

ずっと根張りが弱いままいくけど

葉が水から顔を出すと

急に元気になってきます。

根が茶色くなっているほうが元気な証拠のようです。



礒井先生がその辺りも調べてくれました。



土壌が水につかって還元状態になっていくと

こんなふうに土や環境は変化していきます。



稲は空気がある状態でも湛水状態でも酸素を根に送ります。

イネ科のトウモロコシは酸素がある畑状態なら根に酸素を送っていないけど

湛水状態になると茎に空洞を作り

酸素を根に送るようになります。



これくらい変わるそうです。

植物もどんな環境でも生き延びられるのように必死で変化します。



大豆もできるようです。

苦しそうですが、

たぶん雨が多く降ったときに湛水状態になっても生き延びられるようになっているのでしょう。

酸素は葉から吸収したものを根に送ります。

雑草が水面に顔を出してこないように

少しづつ深水にしていけば

根になかなか十分な酸素を送れず

稲が水面に顔を出していれば有利になるはずです。

仕組みがわかってくると作業に確信をもって進めていけます。

もっといろんな現象を紐解いていって

現場レベルで活かせる作業につなげていきたいです。

また礒井先生よろしくお願いします。


次回は今月9月25日月曜日
18時半~20時
豊田市若草町2-6-8 「ほがらか」
にて開催します。

また秋冬野菜をテーマにします。

それ以外のネタも時間があればできますので

皆さん日ごろの疑問点や紹介したい事例、失敗例など

何でもいいので持ち寄ってまた楽しい時間としましょう。

今月も皆さんのご参加お待ちしております。








  


Posted by みどりの里 at 17:30 │イベント

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2017年09月17日

グリーンママン田んぼイノシシ対策



今年は日照不足で山にエサが少ないのか

いつもより断トツ早くイノシシさんが襲撃してきました。

例年は水抜くと入る感じでしたが、

まだ稲が青い状態で水もたくさん入っているのに

もう来ました。

これだから自然のことなんてわかるようでわからん世界です。



とりあえず集合がかかり

来れる人に一番やられそうな田んぼから電柵を張りました。

そして4日後に皆が集まれそうなので

なんとかそれまでもってくれと

願っていたのですが、

皆が集まれる日の前日の夜に1回入られました。



今まで来てたウリ坊が

大人になったんだなという形跡が残っていました。



しょげていられないので



とにかく電柵を張りました。

皆切り替えが早いです。

皆もう簡単に電柵を張れるようになっています。

イノシシが来ることで

集まれるきっかけにはなりました。



イノシシにやられやすいこともありますが、

水が得にくい場所でもあるので

来年は一部場所を変えようかと考えてます。

どのみちイノシシは出てしまうけど

水は得やすい場所があります。

収量は変えた場所のほうが上がると思います。

皆にとっては大きな変化だろうけど

環境がどんどん変わる中で

自分もどんどん変わっていかなければならないです。

進化しようとしたら

変化するしかないです。

より自然とうまく付き合うためにはそういうことだなーと

自分のテーマを皆に押し付けるようですが、

環境が変わったほうが

新しいものを発見できたりして楽しいと思うなー。


  


Posted by みどりの里 at 13:29 │お米イベント

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2017年09月17日

自然栽培農福連携会議



今年はみどりの里、無門福祉会、ストレートアライブの3社で

自然栽培生産、加工、販売と協力してことを進めていこうと取り組んでいました。

夏が終わり

ここらで3社での情報共有をしておこうということになり、

皆で無門福祉会さんの会議室お借りして

会議っぽいものやってみました。



まずは販売窓口として活躍してくれたストレートアライブの近藤さんに

販売の手応えや今後の展開を話してもらいました。

3社で協力して進めたおかげで

予想以上にいい結果が出ました。

近藤さんたちが販売窓口になってくれたおかげで

みどりの里は更に生産に集中できました。

販売を託してしまうと

生産者は販売までが見えづらくなりますが、

こうやって定期的に販売状況を報告してもらえると

それをもとに生産計画につなげていけるので

皆次の展開がよく理解できました。

無門の自然農班の加藤さんは

「こういう感覚で生産していなかったので、もう一度考えなおします」

といい刺激になりました。

福祉で農業となると活動になってしまって

産業色が薄れてしまいがちです。

でも障害者さんの工賃を上げることを考えると

私たちと一緒に自然栽培をやったほうが

スムーズに進めていけるはずです。



そしてもう一つ皆で共有しておかなければならないことは

自然栽培農福連携を進めていく中で

障害者さんたちの変化を共有しなくてはなりません。

なんで福祉が自然栽培やらなきゃならないの?

今のままでいいじゃないかという声が当然福祉内ではあります。

私たちはもう3~5年自然栽培で農福連携を進めて

障害者さんたちの状態が良くなっていくことを見てきてます。

この会議は3か月に1回くらいのペースでやっていこうと思ってます。

その度に生産加工販売のことと、

障害者さんたちのこと2点に焦点を当ててやっていく予定です。

今回は全員に農福連携を進めての手応えを話していただきました。

驚くことに一人として同じことを言う人はいませんでした。

それぞれの思いや、現場で起きていることを話してくれました。

障害者さんたちの活躍が予想以上で驚き、

これは進めて更に発展させるべきだと全員の意見が一致しました。

農福連携を進めていくための理由などに

どんな言葉が最適な言葉なのかわからないけど、

この会議で出た皆の農福連携の思いを皆が聞いたことで

終わってみるとなんだか更にやってやるぞと

皆やる気がみなぎっている

そんな雰囲気の会議になりました。

まだまだ伸びしろを感じるね。

次の展開が楽しみでならないです。



  


Posted by みどりの里 at 12:44 │イベント

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2017年09月12日

自然栽培イチゴ定植

9月になってから最低気温は21~23℃くらいになって

これならイチゴ苗を山から降ろして来れるなと思って

9月3日からイチゴ苗の避暑地の平谷村から豊田へ運びました。



昨年よりいい苗ですが、

後半に水やりが足りなくて

脱水症状を出してしまいました。

平谷村もずいぶん涼しくなって

イチゴが成長し始めます。

そのとき、イチゴが吸う水の量が増えたようで

今までの水やりでは足りなかったようです。

涼しくなったら水やり減らせそうなのに

イチゴは暑い時間は水をあまり吸えていなくて

朝晩の涼しい時間だけ吸っていたようでした。

涼しくなって1日中水が吸えるようになると

ポットの水の減り方が早くなります。

それにより同じ水やりの仕方では足りなくなる時間ができてしまいました。

もっと早く気づけば新しい葉をあと1枚は平谷村で増やせただろうにと

また教訓として来年に活かします。



ここからはストレートアライブさんの障害者さんたちの力が発揮されるところです。

1日4時間だけですが、

ハウス3棟ずつ定植を終わらせてくれます。



前の週に穴はあけてあります。

ポット苗を並べていく人と



植える人でどんどん進めてくれます。

年々どうしたら定植作業を楽にこなせるかを一緒に考えていきました。

目が悪い人もいるので

ランナーピンを刺したままにして

イチゴの苗の向きが誰でもすぐわかるようにしておくなどの工夫もしてあります。

イチゴは実がつく向きがあるので

これを間違えると大変です。

ストレートアライブさんのメンバーは障害を感じさせないほど

素晴らしい働きをしてくれます。

仕事にも年々慣れてくれて

パートさん以上の働きでしょう。



そして私たちだってイチゴ定植したいと

無門福祉会の障害者さんたちも2棟こなしました。



生活介護レベルだった障害者さんたちは

最近は全員畑に入れるので

全員役割を持ってできる仕事をこなしていきます。

小野里さんはしゃべってばっかだったけど

最近は仕事を進んでやってくれるようになり、

植えるのは難しいからと

植えたあとのポットを回収してきてくれます。

山下くんは体が思うように動かせない子でしたが

発作がだんだん軽くなっているようで

ポットを重ねて片づける作業をやってくれました。

イチゴ定植作業も植えるだけの仕事ではないです。

職員も一緒に作業に入ります。

教えてあげたり、フォローしたり、自分も植えたり。



最後向きが逆になっていたり、

深すぎたりする苗がないか

私たちがチェックしていきます。

意外とそういう苗が少ないところまで皆の作業レベルが上がってきました。

皆のおかげで10棟を3日で植えきれました。

本当に皆はありがたい存在です。



ここからは毎日水やりをがんばります。

イチゴはかなりの高畝で育てますので

すぐに畝が乾いてしまいます。

朝と晩に水やりをして常にちょうどいい水分が畝にあるようにしていきます。

うまくいけばどんどん新葉が出てきてくれます。

まだ30℃以上が出てしまうのでイチゴには暑いですが、

こまめな水やりで対処していきます。



昨年は恐ろしいほどの天気の悪さで

かなり大きなダメージをくらいましたが

今年はそんな天気でもできるだけ延命できる作戦で勝負してます。

どうか天気が味方してくれますように。
  


Posted by みどりの里 at 09:32 │いちご

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