2017年11月25日

第37回勉強会

10月23日月曜日に開催された

第37回の勉強会の内容です。



自己紹介は

西尾市西幡豆町で農業やっている

あららファームの新井文彦さんです。

愛知県立農業大学校で研修をして、

就農して現在4年目です。

保育園と連携して田んぼもやっています。

田植え収穫だけでなく

無農薬の田んぼなので草取りまで来てくれました。

子どもたちにもいい体験ができるからと好評です。



1人目の発表者は前回カボチャの自然栽培を紹介してくれた

やまのぶの飯田真理さんです。

写真が前回はなかったので用意してくれました。

「ほっこり133」と「こふきかぼちゃ」の2品種を自然栽培で試した結果です。



苗を定植したのは5月上旬でした。

直播も5月上旬ころです。



収穫は10月上旬です。



ほっこり133は水はけの悪さで生育不良になり、

実がつかなかったり

モザイク病のような症状になったりしました。

こふきかぼちゃは最初生育が弱かったのですが、

気温が上がってくるとどんどん大きくなっていきました。



摘心はせず放任でした。

うどんこ病は多少出たけど負けずに育ってくれました。

1株で3つくらい収穫できました。



防草シートなしで育てたところはつるから根が出て

元気に育っていました。

2か所で複数株、この2品種を植えて確かめたけど

どちらもこふきかぼちゃの成績が良かったそうです。

品種でも自然栽培に向き不向きがあるようです。



2人目は日進市でオーガニックダイニング陽なたぼっこの店主をやっている

高橋政光さんです。



白菜の固定種「松島新二号白菜」です。



マルチなしで土の中に草が入っているくらいです。

肥料としては特に入れていません。

8/27に1ポットに複数粒播種して



9/3に本場3~4枚で定植しました。

この時点では間引かずに競争させました。



9/20に間引きました。



10/13 結球が始まりました

ダイコンサルハムシに襲われましたが、



外側はたくさん食われましたが中は大丈夫そうです。

9月にいかに大きくするかを意識して育てました。

苗土は腐葉土、米ぬか、菜種粕を畑の土に混ぜて作ってます。

畑の土は、そのままでは発芽しにくく、

太陽で消毒するといいそうです。

よく乾かしてから使用すると発芽しやすいということですね。

いろいろ質問がありました。

種はどれくらいもつのかという質問に

常温で保管してた6年前の白菜の種が発芽したとの情報もありました。

3人目は

休耕田を少し耕して初めて赤米を自然栽培で作ってみました。



逆さですが直せないのでこのままいきます。



順調に育っていきました。



虫に食われたのか病気なのか気になる症状が出てきました。

ずっと水はかけ流し状態で

水温は冷たいようです。





ほとんど田んぼに行けない日が続いていましたが

出穂してくれました。





赤い穂です。



穂が白いものもあります。

これは何でしょうか?

との質問に

穂ばらみ期に虫が茎を食べて穂に養分がいかないまま穂が出てきている

いもち病にかかっているかもしれないとのことでした。

耕作放棄地での地力に加えて、

水が冷たくてかけ流しで今年の日照不足

なら病気が出てもおかしくないですね。

でもなかなか仕事が忙しくて田んぼに足を運べなかったようで

稲が寂しかったのだろうという答えも出てました。



この後もうまくいくことを願ってます。

4人目はみどりの里です。



うちには粘土圃場があります。

昨年はこうして機械を入れて畝を作りなおしました。



ゴテゴテの土で、この後ニンニクを植えたのですが

悲惨でした。

植えるのにものすごく時間がかかりました。



トラクターで耕しても、

結局は最初にタイヤで踏みつぶしているので

踏んでは耕すを繰り返すので

やればやるほど粘土は荒れていきました。



それでも生育は別に悪くなく



自然栽培であっさり作れるので、

粘土は力があるなと思ってました。

今回はこの収穫後に

耕さずにそのまま不耕起栽培にしました。

すると



昨年ものすごく苦戦した植え付け作業が

障害者さんでもできるくらい楽になりました。



土が柔らかくなって細かくなっていました。



あのゴテゴテの土がこの柔らかさになってびっくりでした。



スコップが楽に刺さってどこまで刺さるんだという感じです。



粘土畑を柔らかくしたいと思って

いろいろ試していたけど

何もしないことが正解のようです。



発芽率もいいです。



昔は粘土を柔らかくしようと

落ち葉を敷き詰めて







と試みてましたが、

やり続けたら有機栽培の事例からも

柔らかくなったでしょうけど

あまりに大変なのでこれっきりでした。

トラクターは入れれば入れるほど土目は荒くなっていきました。



初めてこの耕作放棄地だった畑を耕したとき



土は荒れていませんでした。

色も今と違います。

いろいろ試してみたあげく

最後は何もしないほうがよかったになることが多々あります。

この粘土の扱い方もそれに当てはまるかもしれません。

不耕起を続けた粘土畑が具体的にどう変わっていくかを

追っていくつもりです。


次回は11月27日月曜日
18時半~20時
豊田市若草町2-6-8 ほがらか
にて開催いたします。

また皆さんの事例を聞かせてください。

ご参加お待ちしております。


  


Posted by みどりの里 at 20:17 │イベント

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2017年11月19日

農福連携研修会

11月13日月曜日に農福連携研修会が行われました。

愛知県の福祉課では自然栽培の農福連携を進めていきたいとのことで

県内の農福連携に興味のある福祉施設を対象にした研修会です。



自然栽培パーティーの佐伯さんや

養蜂家の船橋さん、シンガーソングライターのAsumiさん

のトークセッションやライブまで行われました。

ミツバチは相変わらず失踪を続けているようで

メディアで取り上げられないだけで

世界的にもどんどんミツバチが減ってきているようです。

船橋さんは農薬が原因と断定していました。

解決策の1つに農薬の影響を受けない都市部のビルの屋上などで飼育すると

オオスズメバチに襲われることも少なくなり、

農薬で突然失踪してしまうミツバチ群も少なくなるようです。

ミツバチを知り救われたというAsumiさんも歌で表現してくれました。

佐伯さんも面白い企画をしてくれます。

みどりの里からも自然栽培の説明や農福連携事例を紹介させていただきました。

私はこの農福連携の福祉施設に力を入れて進めてもらいたい農業として

無農薬栽培や産業の発展に貢献していただきたいと願ってます。

普通の人がやって産業として成り立つ分野にわざわざ福祉が入ってこなくても

社会的には困っている場所ではないので

それらはさほど重要ではないです。

普通の慣行栽培による野菜やお米は値崩れを起こしているほど

ありあまっているので福祉が入ってきてもそれほど大きく社会に貢献できないでしょう。

ニーズはあるのになかなか応えきれていない無農薬産業に

障害者福祉施設との連携をとったからできましたという流れに持っていったほうが

今までなかったものが障害者さんのおかげで生まれて

障害者さんたちの存在がより輝いていくことでしょう。

自然栽培は無農薬栽培に必要なことが詰まっていますので

ぜひ挑戦していただきたいなと思って紹介しました。

みどりの里、ストレートアライブ、無門福祉会で行っている

農福連携事例2017年版も紹介させていただきました。



今年から障害者さんたちによる収穫班を結成しました。



収穫作業はものすごく手がかかります。

育てるまでは広い面積でもできるのですが、

毎日の収穫となると農家だけではこなせないので

そこで面積を広げすぎず、手のまわる分だけ作るようになります。

でももし、収穫をやってくれたら

全然広げていくことができます。

収穫から販売までを障害者福祉にまかせることで

販売で得た収入を障害者さんの工賃に当てていきます。

これは総量を増やすことで私たち農業側も収入を増やすことができるし、

障害者さんの工賃を上げていくこともできたので

更に進化させていこうと考えています。



生活介護レベルの障害者さんたちと一緒にやってきて

ついに彼らは畑を1枚任せていく形へと進化しつつあります。



昨年までは畑での作業を一つ一つ覚えていくことがテーマでした。

いろんな作業が皆できるんだなと分かったことが収穫でした。

収穫、出荷準備を中心にこのときはお願いしていました。

今年は種まきや、片づけなどもお願いしていると

畑作業がけっこうできてるじゃないかと思い

これは1枚自分たちの畑という認識でやっていただこうと思って提案したところ

すごく喜んで引き受けてくれました。

畑や作物に愛着が生まれてやってる本人たちも楽しいです。

つい先日隣の畑の人が来年畑をやってくれないかとお願いされたところ

みどりの里班の皆は面積を広げたいから引き受けてくれと私にお願いしてきたくらいです。



収穫できるものも増えてきて

障害者さんが収穫したブルーベリーはジャムにしようと

福祉施設の加工班との連携も始まりました。



ポット土詰めもどんどん皆ができるようになり

みどりの里班は皆役割を持って仕事ができるようになりました。



みどりの里班は多種多様な仕事を任せられるので

ポット土詰めは誰でも参加しやすいこともあって

新しい班を呼びました。

彼らはさほどやることが見つからず散歩していることが多い班です。

最初は車から降りて来れませんでしたが

今は土の前に座ってポットに土を詰めれるようになってきました。



農福連携の効果がわかってきたので

サツマイモは面積を増やしました。



面積を増やしても作業慣れがあってスピードが上がっているので

なんとか1日で収穫しきれました。



その後の仕事も任せられるようになり、

誰もふらふらしている人がいない状態になり、

皆が落ち着いて座って仕事ができるようになりました。

サツマイモはこの後も福祉が中心となって販売したり、

焼きいもになったりしています。



昨年と同じ農福連携稲刈りも

テーマが変わって

障害者さんに作業を覚えてもらうことに移行しています。



わら集めも開始する時期が早くなってきたし、

メンバーが少なくても進んでやってくれるようになりました。

作業慣れしてきて、気持ちに余裕が出てきました。



イチゴの定植作業ができるようになったのは驚きです。

作業を細分化するのはもう当たり前になってます。



ハウスのビニール張りは職員だけの仕事でしたが、

今では障害者さんも手伝えるので

ビニールの抑えにまわってもらっています。



農福連携自然栽培塾では愛知県内の福祉施設職員を対象に

自然栽培を学んでいただいています。



自然栽培の要素も入れてますが、

塾の内容は農業の基礎作業になるので

何栽培でもやる基礎を学びます。

それがないと農業にならないです。

数回の塾でなんとか収穫まで持っていけました。



他にも無門の磯部さんが福祉施設における農福連携の進め方のコツを話してくれました。

もし農福連携を取り入れて今の障害者福祉をもっと良くしたいと思うのなら

本気で農福連携に取り組むためにも

やれない理由になりやすい下請け作業をやめてください。

「得るは捨つるにあり」という言うやつですね。

覚悟を決めて進めてきた無門福祉会だからこそ説得力のある話しでした。

あとはごちゃごちゃ考えず

「まずやってみる」

この姿勢で農福連携に取り組んでください。

とのことでした。

こういう考え方だったからみどりの里と連携がうまくいくわけですね。

今年から自然栽培農福連携に取り組んだ福祉施設の体験発表もありました。



ひかりのさとファームの竹内さんは

農福自然栽培塾について話してくれました。

講師やってた私としてはうれしい内容のプレゼンでした。



くすの木の成瀬さんは1年目の自然栽培稲作を話してくれました。

初めて農業に参入するので

本当にわからないことだらけの中

翻弄されながらも一生懸命作って

「できたお米はもう自分の娘のように思えた」

とその感動が伝わってくる内容でした。

工賃アップだけが自然栽培の農福連携の効果ではないです。

成瀬さんは自分が大きく変化したことに気づいたはずです。

植物が目に見えない地下部の根から大きくなってから

目に見える地上部が変わっていくように

最初はやってる人のメンタルが変わります。

これが自然栽培の農福連携をやる意味です。

この後自分の周りの人が変わっていき

障害者さんも変わっていき

工賃アップへと繋がっていきます。



シンシア豊川の大林さんも1年目の自然栽培稲作のことを話してくれました。

自然栽培パーティーに入って

佐伯さんや磯部さんも力を貸してくれて

大成功でしたとのことでした。

周りの方にも驚かれていたようです。

まだちゃんとわかっていなくて

稲が大きくなってもまだチェーン除草をかけていたりと

改善ポイントはたくさんあるようでした。

これからも一緒にやっていける仲間としてやっていけることをうれしく思ってます。

こうやって1年目の報告をしてくれる福祉施設が出てきたことはうれしい限りです。

私も1年に1回はこの自然栽培農福連携をどれだけ進化させたかを報告していきたいと思ってます。

こういう報告会を年に1度はやっていきたいですね。

自然栽培パーティーも参加施設は全国100社に届きそうな勢いです。

これからどうなっちゃうか楽しみでならないです。







  


Posted by みどりの里 at 00:07 │イベント

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2017年11月18日

グリーンママン田んぼ収穫祭



毎年恒例になっていますが、

お母さんたちとやってる自然栽培稲作のお米を渡す収穫祭を開催しました。



昨年と比べると2キロほど収量が落ちてしまいましたが、

稲作初期段階で水が来なくて干上がってしまう期間があったにも関わらず

皆が草取りをがんばって入ったおかげで

なんとか持ちこたえることができました。

皆に今年の感想をきいてみると

1年目の人は
「田んぼの作業の後は家に帰ったらもう寝るだけで本当にきつい作業でした。」

2年目の人は
「1年目が大変だったのでもう今年は参加しないでおこうかと思ったけど、
勇気をもって参加することにしました。
昨年は作業した後はもう何もできなかったのに、今年はそんなにきついと思わなくて、
体も時間いっぱい作業できるようになっていて、帰ったあとも動けて体力がついていることに驚きました。」

これには皆共感していました。

2年目からはなぜか動けるようになっているので不思議ですよね。

3年目以降の人は
「田植えや稲刈りなどはもうわかるので、他の準備の作業や、管理、
草刈りなど野中さんがやってくれてる作業もやってみたいです。」

「田んぼが干上がってしまったときにまわりの人が気にかけてくれていたことや、
そういうときも野中さんが水を確保しにまわってくれていたことなどに感謝です。」

「宇角さんのメールでの作業や車の調整に感謝です。」

「イノシシの電柵を張ってもまだイノシシが気になって夜の2時に見に行きました。」

このグリーンママンさんと一緒にやってる田んぼは

自然栽培米を手に入れることだけが目的ではないです。

普段やる機会のない稲作を最初から最後まで一生懸命やることで

見えてくるものが変わってきます。

世界が広がります。

皆の感想からも複数年の人は田んぼへの理解が更に深まっていき

周りが見えるようになってきてます。

草取り以外にも大事な作業があることに気づき始めます。

田んぼを取り囲む環境に目が行くようになります。

そうすると同じはずの田んぼが違う世界の田んぼになっていきます。

口では説明できない草取りの水の音、静けさ、田んぼの中の心地よさや、

皆でやる作業の楽しさはやってみないとわからないです。

他にも

「子どもがママの世界一のお米を楽しみに待っていると言ってくれる。」

「複数年やっている人がただのママではなく、農業経験者になっていて頼もしかった。」

「あぜぬりが楽しかった。」

「初期の草取りは大事だ。」

「流れがわかってきて、楽しいことだけ覚えている。」

「複数年やったほうが面白い。」

などうれしい感想がたくさんありました。



早速自分たちで作った自然栽培新米をいただきます。



今回はうちで研修していたこともある

コレカラ商店の水澤さんの完全手作りカレー3種類スペシャルです。



いやー、新米の話題を全てカレーに持っていかれましたよ。

ホウレンソウのカレーとか

珍しいカレーもあって、しかも美味いです。

やるなー水澤さん。

また来年も自然栽培田んぼやりますよ。

家庭菜園では田んぼはできないです。

やってみたい人はぜひご参加ください。




  


Posted by みどりの里 at 08:55 │イベント

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2017年11月11日

稲刈り終わって自然栽培新米発売中



長雨や台風で稲刈りは大変でしたが、

11月から新米を販売できております。



今年はよく見ると写真が4パターンあります。

今年から一緒に自然栽培やってる

障害者さんたちも一緒に写ろうと誘ったのですが、

人数が多すぎて4つに分けました。

確実に皆のおかげでできた自然栽培米ですから

少しでも私たちのお米を買ってくれるお客さんに

自然栽培米を通して皆の頑張りが伝わればと思って今年から試みました。



今年は6月は空梅雨で稲が水がほしいときに水が足りない状態になり

10月の稲刈りに雨がザーザーで

収量を落としてしまいました。



でも、面積は増やしておいたので

なんとかやまのぶに1年出荷し続けることはできそうです。



このときは晴れてたんだけどね。



雨の止み間に入った田んぼはこんな感じで

水の入った田んぼのままじゃないかという感じでした。

でももう周りが刈ってしまっているので

早く刈らないとスズメに食われて収量がどんどん落ちていきます。

自然栽培米は確かにスズメに食われづらいのだけど

周りの田んぼが全部稲を刈って

うちだけ残っている状態になると一気に襲い掛かってきます。

あまりに恐ろしい光景なので

水がひくのを待っていられません。



今年も無門福祉会さんと一緒に稲刈りを進めていきました。

昨年は職員が仕事を覚えることをテーマに稲刈りを進めていきましたが、

今年は障害者さんの仕事作りをテーマに稲刈りを進めました。



おそるおそる稲をコンバインに通す田口くんは

もともと集中力があるほうではないので

すぐ見てるだけになりがちでした。



でも何度も稲刈りに来ているうちに

作業のインプットが終わり

田口くんはどんどんコンバインに稲を通せるようになりました。

このただ見てるだけの期間がけっこう大事なんですね。

このときにこの人はできないねと職員が判断してしまうと

その人はチャンスを与えられないので、

できないままになってしまいます。

慣れてくればできるようになります。

できなくても障害者さんを連れてきてねとお願いしておきました。

何度もこのパターンで障害者さんとの農福連携を進めてきました。

できないと思われてた人ができるようになっていくとこを見ていると

できないと思われていた無肥料無農薬の自然栽培ができたときの感じによく似ていて

面白くて仕方がないです。

あー、そうか。

だから農福連携を進めたくなるんだな。

  


Posted by みどりの里 at 23:57 │お米

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