2018年07月16日

美岳小屋さんの天然酵母手作りパン

みどりの里で1年間研修にきてくれてた
美岳小屋の林さんのお母さんが長年の夢だった
マイ工房を持ち、天然酵母を使ったパンを
販売し始めています。



うちの自然栽培イチゴや桃などの酵母で発酵
したパンもあります。



このパンはもっちりしてるのにふわっとした食感で
非常に美味です。
国産小麦を使用されていて林さんのおじいちゃんが
丹精込めてつくったかぼちゃがねりこまれていたり
自家製あんやカレーなど入った惣菜パンなどもありました。


林さんの奥さんやお姉さんもお菓子作りが得意で
スコーンやグラノーラなども一緒に販売されてます。

そしてさらに林さんはコーヒーの生豆を仕入れ
自家焙煎をしたコーヒーパックを作って売られてたりしてます。

ここの家族は最強ですね。

非常に研究熱心で情熱が静かにあふれてる感じがします。

直売に行かれたらもとファイヤーマンの林さんや
キュートな姉妹や看板息子くん、84歳現役ファーマーなど
様々なファミリー一同がアットホームにお出迎えしてくれるので
素敵な時間を過ごせますよ。


直売所のすぐ前で美岳小屋さんの自然栽培イチゴ
のハウスが着々と建てられています。
成功すればイチゴも直売されるかも。
お楽しみに~!!

詳細はこちらでチェックしてね。

美岳小屋




  


Posted by みどりの里 at 21:08 │お知らせ

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2018年07月07日

第45回勉強会

6月25日の第45回勉強会の内容です。



自己紹介は

なないろ工房の岡戸謙始さんと佳織さんです。



3反ほどの畑で野菜、花、ハーブ、果樹を作っていて

全て無肥料無農薬です。



お菓子も作ってます。



菓子製造が中心なのでお菓子に使える野菜を選んで作ってます。



エディブルフラワー(食べられる花)も作って



お菓子に活かしてます。



無農薬のお花のブーケやドライフラワーなども作ってます。



イベントも主催していて

「想いがつながるマーケットtukurite」

 年に2回 春・秋に開催 約30ブース



「太田川どんでん朝市」
           
毎月第3火曜日9:00~12:00 8ブース

でやってますのでぜひお立ち寄りください。

今回のプレゼン1人目は



前回稲の苗作りを発表してくれた

障害者福祉のシンシア豊川の寺田圭一さんです。



2反を手植えでやりきりました。



1本植えで植えていきました。

障害者さんも2列ほど植えることができました。



4日に1回チェーン除草をしています。



排水口の高さが合わなくて困っていたら

地元の人が見かねて直してくれました。

地域との交流ができて自然栽培田んぼをやってよかったと思える瞬間でした。



自然栽培ジャガイモも収穫できました。





ブルーベリーやハイビスカスも自然栽培です。



ハイビスカスティーを作ってます。



ジャガイモのところで質問があり

どうやって保管しておけばいいですか?

とのことだったので

流通をやっているストレートアライブの近藤さんや

やまのぶのごんべいの里担当の飯田さんが

保管の仕方を教えてくれました。

ジャガイモは蛍光灯の光でも緑になるので

店の販売棚に出して1週間もたずに緑になってきてしまうようです。

品種にも差が出るようです。

黒土のジャガイモは2~3週間持ちます。

夜はお店に出ているジャガイモには

新聞紙をかけて光が当たらないようにしてます。

ジャガイモを入れておくものはコンテナがいいです。

段ボールだと湿気で段ボールが湿ってカビてしまうことがあります。

ジャガイモは8℃くらいで保管しておきます。

量が多いときは芽を止めておきたいので

6℃くらいで保管することもあります。

みどりの里でもジャガイモを作っていたときに

30℃くらいが外気で出てると

腐り始めましたが、

13度設定の米の貯蔵庫に入れたら

傷みは止まり保管がしばらくできました。

2人目は



やまのぶのごんべいの里担当の飯田真理さんです。

飯田さんは普段仕事の日はごんべいの里で野菜を販売し

休みの日は畑で自然栽培をやってます。

そして自然栽培商品が足りなくなってきたとき

自分の畑で採れた自然栽培トウモロコシをごんべいの里に出荷して

棚を埋めてくれました。

なかなかいないでしょうこんな販売員。

そのときの自然栽培トウモロコシのプレゼンです。

豊田市の舞木町で作りました。

耕作放棄地からのトウモロコシ作りなので地力は十分にある状態からのスタートです。

地主さんが草刈りはしててくれていたので雑草の大きいものがすきこまれることはなかったです。

品種は「ゴールドラッシュ」と「おおもの」です。



有機栽培で作っていたときは2月中旬播種でしたが、

無肥料だと小さくなりやすいので

もう少し後にして2月28日に播種しました。



水切れが心配なので畝は立てずにマルチを張りました。

傾斜がある畑なので水はけはいいほうです。



トンネルは張りっぱなしでした。



トウモロコシのビニールトンネルを外して

隣のスイカに使いました。



栽培中に色が薄くなることもありましたが、

雨が降ってまた色が戻って回復していました。





穂が出るときも色が薄くなったりしましたが、

またしばらくしたら色は戻りました。



獣害も多少ありました。



虫食いは1割ほどありましたが、

中まで食われるものはほとんどなかったです。

愛西市で作っていたときより虫の害はあったので

もう少し早めに播種したほうが良さそうです。





非常にどちらも甘くていいものが採れました。

有機栽培のときは甘みがねっとりとした感じですが、

自然栽培だと甘みはさらっとした感じでした。

3人目はみどりの里です。

うちに見学に来た人たちが自然栽培ブルーベリーに挑戦しているようなので

どんなふうに失敗しながら栽培を固めてきたかを紹介します。



今年で8年目になる自然栽培ブルーベリーですが、

未だ成長を続けどんどん大きくなっていきます。



2010年に圃場を借りたのですが、

田んぼにしようと試みたら

あまりに湿田だったため

トラクターがはまりかけてしまい

これは機械作業は無理だと思い

ユンボで周りに溝を掘り

中にも暗渠を入れ

ユンボで畝を立てて

耕さなくてもいい果樹を植えようと

簡単そうなブルーベリーを植えました。



















2年目です。









































ここでついているでかいミノムシを冬から春にかけて取っておかないと

夏に小さいミノムシが大量に襲ってきます。

水が多い木を襲ってきて

集中的に食うので

気づいたときには葉を食われた部分のその年の収穫は手遅れになります。

















ラビットアイのクライマックスやモンゴメリーなどの早い品種は

6月下旬ごろから採れます。

ティフブルーなどとの収穫期をずらせます。

ブルーベリーはとにかく収穫が大変なので

一度に収穫が襲って来ないように品種を選んでおくといいです。

暑いところはラビットアイを選んだ方が簡単です。

自然栽培でブルーベリーをやる福祉施設も増えてきてます。

私の失敗も参考にしていただければ早い段階で成功できると思います。

みどりの里ではブルーベリーは人気商品にまで成長しました。


次回勉強会は

7月23日第4月曜日
18時半~20時
豊田市若草町2-6-8 「ほがらか」
にて開催いたします。

また皆さんのご参加お待ちしております。
まだネタは決まってないので
用意できる方はぜひネタを持ってきてください。














  


Posted by みどりの里 at 22:53 │イベント

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2018年07月06日

大学生たちと自然栽培ミニトマト体験



自然栽培ミニトマト畑に大学生たちが

自然栽培体験に来てくれました。

堀部さんが畑作業をして収穫した野菜を食べたとき

すごく感動して、皆にもこんな感動を体験してもらいたいと

大学でサークルを立ち上げてみどりの里へ来てくれました。

ここまでに堀部さんは一人でみどりの里へ作業を手伝いに来ては

人を呼べるか打ち合わせてくれてました。



ミニトマトもちょうどなっていて

皆も作業がてら食べてみることができ

感動してくれました。

「採りたての野菜を食べられるなんて贅沢だなー」

とか

「こんな美味しいトマト初めて」

とか

また都合よくトマト嫌いな子が来てて

自然栽培の野菜は野菜嫌いな子でも食べれたりするから食べてみてよ

と勧めると

「あっ!ほんとだ。食べれる」

と驚いてました。

これが自然栽培やってて面白いところです。

野菜嫌いな子は硝酸態窒素の味が嫌いなだけで

自然栽培のように肥料を使わずに作ると

その値がかなり低くなるので

野菜嫌いな子が食べれる現象が起きます。

ちなみに私は子どものころすごく野菜嫌いだったので

野菜の嫌いな子が何が嫌で食べないのかよくわかります。

野菜は硝酸態窒素が高くなると必ず

青臭くなったり消毒のような臭いがして、苦味やえぐみが増え、繊維が口の中で残るようになります。

糖度も下がり、水っぽくなりますが、その水っぽさがうっすらまず味を帯びています。

それが嫌なんです。

肥料に頼り切った栽培をすると硝酸態窒素の値は上がりすぎてしまいます。

肥料以外に野菜の成長を促せる手段を持っていると硝酸態窒素の値を上げすぎずにすみます。

野菜嫌いな子で自然栽培ツアーを組みたいくらいです。

何人が嫌いな野菜を食べれるようになるでしょうってな感じで。



今回はトマトの枝が通路を塞ぎ始めているので

フラワーネットに枝を入れる作業をしてもらいました。



こんな作業じゃつまんないかなとちょっと心配してたんだけど

楽しんでもらえたようでした。

皆は普段名古屋の大学でコンクリートで囲まれた場所が生活圏なので

こうやって緑に囲まれていることでずいぶん新鮮な気持ちになれるそうです。

カエルやイタチがいたら喜んでいたくらいで

みどりの里の畑の中で

非日常を感じてドキドキしていてくれたようです。



まだまだ青い実がたくさんスタンバってくれています。

今日の雨

梅雨明けの暑さとトマトにとっては悲惨な環境が襲い掛かってきますが、



遮光ネットを開けたり閉めたりしながら

なんとか持ちこたえさせて



皆さんに自然栽培ミニトマトを提供し続けたいです。











  


Posted by みどりの里 at 14:42 │野菜

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2018年07月06日

自然栽培田んぼ雑草状況

毎日田んぼの水を確認しに田んぼを回ってます。



意外と毎日どこかの田んぼが水のトラブルにあってます。

水口がゴミでつまっていたり

田んぼのあぜに穴があいて水が抜けてたりします。

無農薬田んぼは水で草を抑えていますので

田んぼに水がなくなっていて気付かないでいると雑草に負けます。

猿投の田んぼを確認しに行くと



ママさんたちが毎日います。

午前中に主に田んぼの草取りに入ってます。

皆週に1回は入ろうと皆都合のつく日に入るので

いつ行っても誰かがいます。



ここら辺は砂地で水もきれいすぎて収量が上がりづらい田んぼなのですが、

ママさんたちが入るようになってすごく田んぼが良くなりました。

ママさんたちの田んぼにも雑草の少ない田んぼもあれば

今ママさんたちが集中して入っているような多いところもあります。

取りながらママさんたちはもっと楽な除草になるように計画を練っています。

来年はチェーン除草をもっと充実させるために

冬にマイチェーンを作ろうと計画しています。

それはいいアイディアだね。

初期除草をもっとやれたら草がもっと少なくなるかもしれないもんね。

雑草と言えば

6月に雑草博士の前田さんを呼んで



田んぼの雑草の勉強会をしました。

彼の知識はすごかったです。

雑草料理に詳しいので

どれが食べれて、どんなふうに調理したら美味しいかまで知っています。



これは毒草なので気を付けましょう。

ピーマンみたいで食えるかと思ったら

雑草の毒草は少量なら薬草にもなる可能性があるけど

普通に食べればひどいと幻覚を見て死ぬくらいのものもあるようです。

間違って食わないように気を付けましょう。

私はカタバミが美味しくてびっくりしました。

そのまま食べて酸味があって好きな味です。



田んぼを歩いていると



チドメグサがいっぱい生えてました。

怪我したら活躍しますね。



田んぼの中はセリがまず食べれます。

これは知ってる人も多いです。



オモダカも食べれるそうです。

コナギも食えて

これらの雑草は全くクセがないので

食べやすいそうです。

他にも竜舌草とかあぜに生えてて

海外では野菜として売られているそうです。

もっとマニアックな話しがたくさんありましたが、

覚えれませんでした。

ホタルイとかの線香みたいな草は

毒はないけど食べられないようです。

繊維が固すぎて食用には向かないそうです。

こんなふうに雑草の知識が増えると

田んぼの景色も同じなのに違って見えてきて面白いです。

田んぼの草取りがまだ続いてますので

ママさんたちも少しは草取りが楽しめるのではないでしょうか。



グリーンママンさんの自然栽培田んぼです。

この日ついでに見に行ってきました。

草が見事にないです。

グリーンママンさんたちはみどりの里以外にも田んぼをやっていて

足助でも自然栽培に挑戦しています。

ここ2年くらい雑草には楽させてもらっているそうです。

わらを取り除くことと

チェーン除草を初期に徹底して入ることで



2枚の田んぼの雑草が全くない状態にたどり着けたそうです。

ガス沸きがないので田んぼがきれいです。

自然栽培のコツは教えましたが

まさか自分より先にこの状態にたどり着くとは驚きです。

今度はママさんたちに教えてもらわないといかんね。



みどりの里の田んぼも5枚ほど草が少ない田んぼが出てきました。



ゼロまではまだいかないけど

生えてこないところは生えてきても小さいままです。



昨年ほぼ雑草ゼロだった田んぼは

今年は除草機を3回から2回に減らしたら

ちょっと生えてきてしまいました。

雑草が少なくなってきている感じがやっと手応えとして出るようになってきました。

昨年より雑草が少ない田んぼが確実に増やせました。



それでもまだクログワイやホタルイに囲まれてしまうところもまだあります。



ここもちょっと手遅れになった感があります。

なのでいいところもあれば悪いところもある状態なので

うまくいかないところは手除草に入ります。

ストレートアライブさんにはもう少し頑張ってもらわなくてはならないけど

この調子で進めれれば雑草とりを少なくしていけるはずです。



クサネムが減りオモダカが増えたのですが、

オモダカがアブラムシまるけになって

例年より葉が黄色くなっているものが目立つようになりました。

なんとか稲が喜んで雑草が嫌がる状態に田んぼを持っていきたいです。














  


Posted by みどりの里 at 13:10 │お米

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2018年07月05日

自然栽培イチゴ苗山上げ

自然栽培イチゴ苗です。





もう暑くて豊田での無肥料無農薬イチゴ苗作りは限界です。



標高900mの涼しい平谷村へ引越します。



ポット土は冬の間に農福連携で作りきっておいたので

ランナーをポットに受けるのはずいぶん楽になりました。

土は洗い砂から山砂に変えて

稲の育苗用の自作の土を混ぜるのをやめ、

保水力を上げるために籾殻燻炭を25%混ぜてあります。

この組み合わせも初めてなのでどうなるか楽しみです。

生育は自作の土を20%混ぜると立派な苗ができます。

でも畑で病害虫にやられます。

自作の土10%だとヨトウムシがまだけっこう発生します。

自作の土5%に燻炭25%は苗が小さくなるけど

畑では病害虫に勝てます。

うどんこ病に勝てたことで配合はちょうどいいくらいなんだなと思いました。

でも今回は自作の土0%でいきます

最近は畑に定植してからの9月10月のどこかで

長い長い秋雨があります。

あれだけがどうしても乗り越えられないので

少しでも窒素がたまらないように0%にして乗り越える予定です。

自作の土が0に近づくほど水をたくさん必要とするようになり雨にも強くなります。

自作の土が多いほど雨に弱くなるけど苗作りのときは苗が元気になります。

昔は山砂のみで作っていて

すごく素直なイチゴでしたが

水やりが多すぎて大変なので燻炭を混ぜるようになりました。

燻炭を混ぜる保水力が上がるので水やり回数を減らせます。

洗い砂は本当に何も養分らしきものがないので

自作の土を足してましたが、

もう一度昔のように山砂に変えて

自作の土を0にして

山砂が自然に持っている養分のみで苗作りを乗り切れれば

秋雨の悪影響を小さくできるのではないかと試みます。

洗い砂にしてたのは石が入っていなくて扱いやすかったからです。



そんなふうにして毎年改善策を試しているのですが、

そんな段階から

自然栽培イチゴを一緒に作れる農家仲間ができました。

昨年うちで研修していった林さんです。

美岳小屋という名前で就農しました。

ここにも今年のイチゴ苗作りのことが書いてあります。

今年からは農福連携だけでなく農家連携も加わりました。

お互いの苗を同じ場所で作ることにしました。

一緒に苗を作ることで作業効率は一気に上がりました。

お互いできないところを補いあえてます。

今回は林さんに苗作りのリーダーになってもらって

福祉の皆やうちの社員にも指示を出していただきました。

1年うちで研修したのでやれます。

農福連携を進めて拡大しまくってきましたが、

手となる福祉が増えていくと

農業の軸となる指示できる人材が足りなくなってきます。

ちょうどいいタイミングでの林さんでした。

林さんとこは奥さんとお姉さんがいて

苗作りを手伝ってくれましたので

水やり、ランナー受け、葉かきなどの作業はかなり手が行き届きました。

今回ランナーカット時は農福連携を発動させずにすんでしまいました。

農家連携すごいな。

福祉の皆には畑作業や田んぼ作業に入ってもらえてました。



お互いがWin-Winになれる連携をどんどん増やしていければ

可能性はどんどん広がって自然栽培農産物もどんどん増えていきます。

平谷村ではみどりの里の社員だった小林君と吉田君がいて

平谷村でのイチゴの朝夕水やりに入ってくれます。

私はお金を払ってやってもらおうと思っていたのですが、

小林君からお金はいいから秋冬野菜の定植が大変なときに手伝ったほしいとお願いされました。

そのほうが小林君は助かるようです。

林さんにもそのこと話してみたら

日がわかったらいつでも行きますと言ってくれました。

互いにできないところを補いあう助け合いの形は自然と生まれてきます。

農福連携を始めて

物や労力などの交換を中心に関係を築いてきましたが、

農家同士でもやれそうで

それはものすごく効果的でどんどんいい関係が生まれ発展していきます。

まだまだ新しいことができそうです。
  


Posted by みどりの里 at 12:09 │いちご

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