秋田で米作りを勉強してきました。今は豊田で米作りをしています。
2018年08月14日
第46回勉強会
7月23日に開催された勉強会の内容です。
1人目は障害者福祉のシンシア豊川の田村 真美子さんです。
1年目の自然栽培田んぼが終わった後
裏作でタマネギをやってみたら
よくできました。
そしてタマネギが終わってすぐ田んぼへと切り替えていきました。
今年は自然栽培1年目の田と2年目の田んぼがありますが、
1年目の耕作放棄地からの田んぼはもぐらの穴がたくさんあって
水がうまく溜めれずにいました。
地表が出てしまうところは草が生えてしまいます。
モグラ対策はどうしたらいいでしょう?
との問いかけに
耕作放棄地のときにモグラの穴がいっぱいあるまま田んぼにしてしまったんでしょう。
畦をしっかり塗りなおして田んぼを始めれば
水が溜まらないほど困ることはないよと教えてくれました。
今ある穴はとにかく潰すしかないです。
藻がたくさん出て取り除いていましたが、
取りきれないので
水を抜いて3日間干してみたら
藻はなくなってくれました。
自然栽培トマトを作っているのですが、
下の実が地面について傷んでしまうので
うまく誘引して立てておく方法を教えてください。
とのことだったので
みどりの里ではフラワーネットを3段に張って
枝がそこに入っていくようにしてますと紹介しました。
こうすると結ばなくても立っていてくれます。
シンシアさんからは様々な質問が出て皆さんにも答えていただけました。
2人目はみどりの里です。
高温が続いたら残念ながらトマトが枯れてしまいました。
暑さ対策の上2つは今までやってきたことでしたが、
もうそれだけでは無理だと思い
今年は畝間の防草シートも外したのですが
間に合いませんでした。
なぜ防草シートを外そうと思ったかというと地温を測ったからです。
オクラは防草シートしてても耐えてますが、
オクラ畑の防草シートや黒マルチの地温は48℃くらいになってます。
黒マルチは外せないのでその上に有機物マルチをして地温を下げてます。
約10℃下げれると思っていいでしょう。
でももっとすごいのが草があるところでした。
36℃まで下がります。
ここまでは予想通りです。
でも知らなかったことがありました。
草刈りをして地面がむき出しだと
黒マルチと変わらない48℃になっていました。
これが防草シートを外しても間に合わなかった理由です。
草が生える時間が足りなかったです。
トマトたちも全部枯れたわけではなかったので
なんとか持ちこたえているところもあります。
畝間が裸では全然暑さ対策になってないです。
わらで一部隠れている場所の地温は多少下がっても42℃もあります。
雑草が本当の暑さ対策になるのだと学びました。
水やりを毎日しているブルーベリー畑はどうでしょう。
草が生えているところに刺してみると
素晴らしいです。
ブルーベリーは寒いところの植物なので
畝間に草を生やしておこうとずっと続けてきたことは正解だったようです。
でも株元近くに草を生やすと草刈りが大変なので
畝は全部覆ってあるのですが、
他の畑より低い値が出ました。
草が生えている場所が多いので
畑全体の地温が上がりきらないのかもしれません。
もう愛知県の夏は今までのやり方では無理だと思いました。
雑草が生えないようにしてきましたが、
これからは雑草を積極的に活かして
畑の暑さ対策に取り入れていきます。
みどりの里のトマト苗を使っている家庭菜園も
雑草が適度に生えて見事になってます。
ストレートアライブさんのトマトは直射日光に当たっているのに
畝間に雑草があるおかげか耐えれています。
ついでにここも測ってみました。
時間が夕方ですが、
この日はほとんど変わらない暑さでした。
裸の土と10℃以上の差を出せるなら
これは大きな効果が出ているとして暑さに耐えられるのでしょう。
続いてまたみどりの里から自然栽培田んぼの話題です。
一緒に自然栽培田んぼをやっているグリーンママンさんたちの
自然栽培田んぼが草が出ていないので見てきました。
水が冷たいので取った水がそのまま下段の田んぼへ流れてしまう構造になってます。
とにかく稲株まで取り除くくらい頑張って冬にわらを取り除いています。
おかげでガス沸きはいっさいないです。
あとはチェーン除草などをとにかく初期が大事だと
1日に縦横で2回かけたりしています。
一度土を採取して調べさせてほしいです。
ここらへんがこちらの狙い通りになった田んぼです。
でもならない田んぼもあります。
クサネムが少なくなってオモダカが目立つようになってます。
泥残しがクサネムは嫌がり、
オモダカが喜ぶ感じのようです。
こっちの狙い通りいかないところは
たぶん別の理由があるのでしょう。
どちらの田んぼも水が淀む場所ができやすい田んぼの作りになってます。
コナギとかは全部無視して
大きくなる草だけを取り除くことにして
除草作業を軽減させることを意識しています。
草も取れるなら全部取りたいけど
今のところ5haの田んぼの手除草ができる集団は見つかっていないです。
でもストレートアライブさんのメンバーはだいぶ頑張れるので
愛知県でも稀な田んぼの除草ができる人たちと言えるでしょう。
秋落ち田んぼがあるのでそこのためもあって今年は稲株をすきこんでます。
わらは排出しています。
悪い水が風下に集まってきてしまうのですが、
稲株すきこんだらその量が増えてしまいました。
少し変化がありそうでないようなもどかしい感じです。
ここはいつになったら採れるようになるのやら。
この2枚はよく土や葉のサンプルを礒井先生に提供しているので
ついでに今年の様子を紹介しておきます。
水温も調べてみました。
畑もやったのでついでに田んぼもってね。
暑い時期は水口側の水温がちょうどいいくらいです。
奥は湯になるのであまりいい環境ではないです。
雑草も水温が低いところのほうが生えてこないです。
悪い水対策と言ったほうがいいのかもしれませんが、
よく風下にブクブクわいた水が集まってきてダメージを受けます。
風下が排水側だといいのですが、
反対側だと排出しづらくて稲にダメージを与えてしまうことがあります。
いろんな対策方法は見つけたけど
更にいい方法がないかと探しています。
いろんな条件の田んぼがあって
打つ手をたくさん持っていないとわかっていても対応しきれないところも出てしまいます。
また面白い情報あったら教えてください。
今回はみどりの里からのプレゼンが多くなってしまいましたが、
また皆さんの畑や田んぼの情報をお待ちしております。
次回勉強会は8月27日月曜日
18時半~20時
豊田市若草町2-6-8 「ほがらか」
にて開催いたします。
また皆さまのご参加お待ちしております。
1人目は障害者福祉のシンシア豊川の田村 真美子さんです。
1年目の自然栽培田んぼが終わった後
裏作でタマネギをやってみたら
よくできました。
そしてタマネギが終わってすぐ田んぼへと切り替えていきました。
今年は自然栽培1年目の田と2年目の田んぼがありますが、
1年目の耕作放棄地からの田んぼはもぐらの穴がたくさんあって
水がうまく溜めれずにいました。
地表が出てしまうところは草が生えてしまいます。
モグラ対策はどうしたらいいでしょう?
との問いかけに
耕作放棄地のときにモグラの穴がいっぱいあるまま田んぼにしてしまったんでしょう。
畦をしっかり塗りなおして田んぼを始めれば
水が溜まらないほど困ることはないよと教えてくれました。
今ある穴はとにかく潰すしかないです。
藻がたくさん出て取り除いていましたが、
取りきれないので
水を抜いて3日間干してみたら
藻はなくなってくれました。
自然栽培トマトを作っているのですが、
下の実が地面について傷んでしまうので
うまく誘引して立てておく方法を教えてください。
とのことだったので
みどりの里ではフラワーネットを3段に張って
枝がそこに入っていくようにしてますと紹介しました。
こうすると結ばなくても立っていてくれます。
シンシアさんからは様々な質問が出て皆さんにも答えていただけました。
2人目はみどりの里です。
高温が続いたら残念ながらトマトが枯れてしまいました。
暑さ対策の上2つは今までやってきたことでしたが、
もうそれだけでは無理だと思い
今年は畝間の防草シートも外したのですが
間に合いませんでした。
なぜ防草シートを外そうと思ったかというと地温を測ったからです。
オクラは防草シートしてても耐えてますが、
オクラ畑の防草シートや黒マルチの地温は48℃くらいになってます。
黒マルチは外せないのでその上に有機物マルチをして地温を下げてます。
約10℃下げれると思っていいでしょう。
でももっとすごいのが草があるところでした。
36℃まで下がります。
ここまでは予想通りです。
でも知らなかったことがありました。
草刈りをして地面がむき出しだと
黒マルチと変わらない48℃になっていました。
これが防草シートを外しても間に合わなかった理由です。
草が生える時間が足りなかったです。
トマトたちも全部枯れたわけではなかったので
なんとか持ちこたえているところもあります。
畝間が裸では全然暑さ対策になってないです。
わらで一部隠れている場所の地温は多少下がっても42℃もあります。
雑草が本当の暑さ対策になるのだと学びました。
水やりを毎日しているブルーベリー畑はどうでしょう。
草が生えているところに刺してみると
素晴らしいです。
ブルーベリーは寒いところの植物なので
畝間に草を生やしておこうとずっと続けてきたことは正解だったようです。
でも株元近くに草を生やすと草刈りが大変なので
畝は全部覆ってあるのですが、
他の畑より低い値が出ました。
草が生えている場所が多いので
畑全体の地温が上がりきらないのかもしれません。
もう愛知県の夏は今までのやり方では無理だと思いました。
雑草が生えないようにしてきましたが、
これからは雑草を積極的に活かして
畑の暑さ対策に取り入れていきます。
みどりの里のトマト苗を使っている家庭菜園も
雑草が適度に生えて見事になってます。
ストレートアライブさんのトマトは直射日光に当たっているのに
畝間に雑草があるおかげか耐えれています。
ついでにここも測ってみました。
時間が夕方ですが、
この日はほとんど変わらない暑さでした。
裸の土と10℃以上の差を出せるなら
これは大きな効果が出ているとして暑さに耐えられるのでしょう。
続いてまたみどりの里から自然栽培田んぼの話題です。
一緒に自然栽培田んぼをやっているグリーンママンさんたちの
自然栽培田んぼが草が出ていないので見てきました。
水が冷たいので取った水がそのまま下段の田んぼへ流れてしまう構造になってます。
とにかく稲株まで取り除くくらい頑張って冬にわらを取り除いています。
おかげでガス沸きはいっさいないです。
あとはチェーン除草などをとにかく初期が大事だと
1日に縦横で2回かけたりしています。
一度土を採取して調べさせてほしいです。
ここらへんがこちらの狙い通りになった田んぼです。
でもならない田んぼもあります。
クサネムが少なくなってオモダカが目立つようになってます。
泥残しがクサネムは嫌がり、
オモダカが喜ぶ感じのようです。
こっちの狙い通りいかないところは
たぶん別の理由があるのでしょう。
どちらの田んぼも水が淀む場所ができやすい田んぼの作りになってます。
コナギとかは全部無視して
大きくなる草だけを取り除くことにして
除草作業を軽減させることを意識しています。
草も取れるなら全部取りたいけど
今のところ5haの田んぼの手除草ができる集団は見つかっていないです。
でもストレートアライブさんのメンバーはだいぶ頑張れるので
愛知県でも稀な田んぼの除草ができる人たちと言えるでしょう。
秋落ち田んぼがあるのでそこのためもあって今年は稲株をすきこんでます。
わらは排出しています。
悪い水が風下に集まってきてしまうのですが、
稲株すきこんだらその量が増えてしまいました。
少し変化がありそうでないようなもどかしい感じです。
ここはいつになったら採れるようになるのやら。
この2枚はよく土や葉のサンプルを礒井先生に提供しているので
ついでに今年の様子を紹介しておきます。
水温も調べてみました。
畑もやったのでついでに田んぼもってね。
暑い時期は水口側の水温がちょうどいいくらいです。
奥は湯になるのであまりいい環境ではないです。
雑草も水温が低いところのほうが生えてこないです。
悪い水対策と言ったほうがいいのかもしれませんが、
よく風下にブクブクわいた水が集まってきてダメージを受けます。
風下が排水側だといいのですが、
反対側だと排出しづらくて稲にダメージを与えてしまうことがあります。
いろんな対策方法は見つけたけど
更にいい方法がないかと探しています。
いろんな条件の田んぼがあって
打つ手をたくさん持っていないとわかっていても対応しきれないところも出てしまいます。
また面白い情報あったら教えてください。
今回はみどりの里からのプレゼンが多くなってしまいましたが、
また皆さんの畑や田んぼの情報をお待ちしております。
次回勉強会は8月27日月曜日
18時半~20時
豊田市若草町2-6-8 「ほがらか」
にて開催いたします。
また皆さまのご参加お待ちしております。
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