2014年11月29日

2回目の勉強会

今月も勉強会を開くことができました。

22名の方々にみどりの里集会所に集まっていただいて勉強会ができました。

今回のプレゼン担当者は

高山さん(NPOびすたーり)と礒井教授(名城大学)でした。

2回目の勉強会

高山さんは農家というよりは環境重視のスタイルで農業に取り組み、

障がい者さんが仕事ができるようにと

生物多様性を意識した畑や田んぼで皆で働いています。

高山さんはけっこう大胆に不耕起栽培を続けていて

田んぼすら不耕起でした。

僕が見にいったときはうちの田んぼでは見られないような雑草がたくさんあって

不耕起にすることで土の状態ははっきりと変わるんだなと感じました。

それがいい変化なのか悪い変化なのかはまだ僕もわからないのですが、

聞いてみると田んぼでは耕しても耕さなくても結果はそんなに変わらないような見解でした。

今後もいろいろ聞いて不耕起の栽培の可能性を探っていきたいです。

続いて

2回目の勉強会

礒井先生のプレゼンです。

テーマは菌根菌でした。

2回目の勉強会

植物の根に寄生して土壌中の養分(リン酸)の吸収を手伝ってくれる菌です。

先生は土壌の先生で、

僕らが普段目にすることのない土の中の小さな世界を知っている方です。

一瞬にしてみどりの里の集会所が名城大学になりました。

気分は大学生になった感じ。

僕ら生産者が自然や土と向き合って、

たぶんこういうことが起きているんじゃないかなと思っていることを

先生はずいぶんとはっきりさせてくれました。

2回目の勉強会

先生の説明なしではさっぱりわからない図ですが、

菌根菌にはたくさんの種類があって

その植物と菌根菌の種類の組み合わせが悪いと

植物の生育を抑制してしまうこともあることを示してます。

これらはその菌根菌の個性を知るための特殊環境下で起きたことです。

一般の自然界ではその植物に合う菌根菌が増殖しているのではないかと先生は考えてます。

2回目の勉強会

菌根菌はどんな植物にも寄生するわけでなく、

アブラナ科などには菌根菌がほとんど寄生しないそうです。

前作によく寄生する作物を育てたあとに

またよく寄生する作物を育てると出来がいいことを示しています。

前作にアブラナ科など菌根菌を必要としない作物育てた後に

菌根菌がよく寄生する作物をやると土壌の菌根菌が少ないせいで収量が落ちるそうです。

これは無肥料の世界ではっきりと出ることらしく、

もし施肥してしまうと

土壌中にリン酸が多く存在してしまうので

菌根菌が必要なくなってしまって

菌根菌がいなくなってしまうそうです。

無肥料で育てるならこれらの研究結果からも

連作が有利に働くことが想像できます。

他にも

耕すと、確実に物理的に菌糸のネットワークを壊してしまい、

耕さないとその菌糸のネットワークは土の中で存在し続けるそうです。

耕しても菌は死滅せず、胞子などはちゃんと残るそうです。

いろんなことがはっきりしたので

これからの作業にも活かせていけます。

すごい活発に質問も飛び交って

20時半までやっちゃいました。

次回は12月17日水曜日18時半からみどりの里で開催します。

次のプレゼン担当者は1町歩の自然栽培稲作を三重県でやってる坂本さんです。

次回も楽しみです。








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Posted by みどりの里 at 13:38 │コメントをする・見る(0)イベント
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