2015年06月12日

第8回勉強会

5月22日(金)も勉強会やってました。

39名集まって猛勉強です。

第8回勉強会

最初は秋野希美さん。

紹介してくれたのはお米の貯蔵方法です。

田原のほうではお米の貯蔵にお茶屋さんが貢献してくれてます。

お茶を真空パックする袋と機械で

お米も真空パックすると

お米の貯蔵庫がなくても1年以上保存可能です。

田原では秋のお米の収穫後

お茶屋さんにお米を持っていくと機械で真空パックしてくれるそうです。

しかも1回1000円以下でやってくれます。

そんな習慣初めて聞いたよ。

うちは貯蔵庫あるから夏も大丈夫だけど

ない人は夏場のお米の貯蔵には苦労するもんね。

コクゾウムシとかいるしね。

これがどこでもやれたらお米の貯蔵が貯蔵庫なしでできます。

今年の秋に試みる人ありそうです。

どこでもやれるようになるといいな。

第8回勉強会

2人目は今枝さん

1条で植えたらキャベツはちゃんと無肥料でも結球しましたと紹介。

白菜もうまいこと結球させたし、

今のところ「結球の今枝」の名をほしいままにしています。

うちは2条の60cm株間で植えたら結球はしたけど

ちょっと小さいです。

昨年キャベツやレタスを作ってみて

先に結球したものを収穫してみたら

生育が止まっているようだった隣の小さい結球が大きくなってきたのを見て

畑の中で根詰まりを起こしてるから大きくなれないんじゃないかと考えて

今枝さんは1条でうちは2条の株間を少し広げて挑戦してみました。

結果は今枝さんは見てのとおりちゃんとできて、

うちも昨年より良くなりました。

水やりもしてます。

もっと調整していけば量と質がちょうどいいところが見つかるはずです。

3番目はうちがやりました。

第8回勉強会

自然栽培でレタスを作ると苦味が出やすくなって困っていました。

今年3年目の挑戦で克服しました。

畑での水やりをしっかりやることで25℃以上が出ても苦味を出さず作れました。

ずっと暑さとともに苦味が強くなってきてしまって困っていたのですが、

暑さに合わせて水やりの回数を増やしていったら30℃が出続けても大丈夫でした。

葉も薄くて食感もいいです。

葉が厚くなってくるとやばいです。

自然栽培で丈夫になると美味しくなくなるものがあります。

美味しくなくなるパターンに水不足があります。

脱水症状の1stステージは見てもわからないことがあるので要注意です。

第8回勉強会

うちの今年のミニトマトです。

苗をものすごく失敗しました。

苗土をもっと作りやすくて皆も作れるように進化させようとして読みが外れました。

しまったと思ってそのまま植えました。

トマトはそれでも絶対勝てます。

第8回勉強会

植えて1か月後

もちろん無肥料、水やり一切無しでこの回復力です。

トマト類は5年手こずりました。

無肥料で作ると暑い地域では勢が強くなりすぎて大暴走します。

だから弱らせる手を使っています。

第8回勉強会

外でも作ってます。

こっちは雨がトマトの暴走に貢献するので

ポットのまま定植します。

雨よけするより根を制限させたほうが水を吸わなくなるので

このほうがコントロールしやすいです。

第8回勉強会

それくらいいじめてもすぐ大きくなってきます。

ちゃんと大きくなるまでは水やりを欠かさずやりました。

あともう一つコツは

脇芽を絶対取らないことです。

脇芽を取ると養分の一点集中が起きて暴れ始めます。

無肥料だと弱くなる気がするけど、

逆で、根が強くなるので養分を取ってくる力も強くなるので

養分を使いきれるかが重要になります。

だから生長点を全部残して花をたくさんつけて暴れないようにしておきます。

昨年はこれでうまくいきました。

今年もうまくいくと信じてます。

僕たち前座はこれで終わり

礒井教授の番です。

第8回勉強会

先生は無肥料でも窒素を得られる仕組みを資料を使って説明してくれました。

乾土効果の資料を持ってきてくれました。

第8回勉強会

土によって乾かすとどれくらいの窒素が出せるかを示したグラフです。

土を乾かすと微生物が死んだりして

その後水を入れると窒素を得られます。

でも土は少し痩せるので注意です。

第8回勉強会

英語の資料を僕たち農家が自発的に開くことは生涯ないだろうけど、

先生がちゃんと説明してくれるから貴重な研究成果が僕らのもとに届きます。

いい勉強会になったなとつくづく思います。

これは田んぼで窒素がどこからどれくらい入ってきてどこへ出ていくかが書いてある資料です。

気化して出ていく窒素や、雨や灌漑用水から入ってくる量や窒素固定の分も書いてあります。

窒素固定は微生物がやっているけど、

無肥料だとこういった微生物はもっと活躍できます。

雨にも微量だけど窒素が入ってます。

N₂→NH₃(アンモニア態窒素)にすることが窒素固定です。

この反応は酸素のないところで起きます。

稲はそれが水に溶けてNH₄⁺の形で窒素を取り込んで素早く代謝します。

でもNH₄⁺はたまると植物にとっても毒なので

他の野菜のような植物は溜まっても害の少ないNO₃⁻(硝酸態窒素)の形で吸いますが、

これはまた体の中でNH₄⁺に戻したりして代謝に手間がかかります。

じゃあアミノ酸態窒素はどうでしょうか?

と質問しました。

それもあると返答していただけました。

詳細はきっと僕らの知らない資料を持って説明していただけそうです。

雨についても情報を出し合いました。

とにかくこの自然界をはっきりさせたいです。

僕らの自然栽培をやりながらの経験や情報と

研究者が出した実験結果や情報が融合したら

絶対勝てる自然栽培ができあがるでしょう。

次回6月26日金曜日18時半から20時まで

みどりの里で勉強会やります。

皆忙しくても来てください。

次回も礒井教授がプレゼンしてくれますよー。



Posted by みどりの里 at 00:58 │コメントをする・見る(0)
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