2016年07月03日

第21回勉強会

6月27日の21回目の勉強会は

作業が忙しくて来れない人も多かったのですが、

そんな中でも61名は来てくれて

21回目の勉強会も開催できました。

第21回勉強会

今回は(株)杉田組 ブルーベリーのこみちさんの

小泉達也さんがプレゼンしてくれました。

第21回勉強会

豊田市稲武地区で地域産業にまで発展して

ブルーベリー狩りをやっています。

7月1日より開園してます。

第21回勉強会

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ブルーベリースイーツが楽しめるケーキ屋さんもあります。

第21回勉強会

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移動販売もしています。

栽培だけでなく、

産業としての勉強にもなりますね。

無肥料ではないのですが、

無農薬でブルーベリーを展開しています。

第21回勉強会

採れ始めた大粒のブルーベリーや

加工品のブルーベリーゼリーなども勉強会の皆にふるまってくれました。

すごく美味しくて、皆もとまらない感じで食べてました。

第21回勉強会

現在50品種4000本のブルーベリーを栽培しています。

もとが田んぼだったところに植えているので

しっかり畝をたてて栽培しています。

水が多すぎるところは3~4年よくても

あとあと根腐れがおきてしまうようです。

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このように防草シートを張って

株元には籾殻を5cmほどしいてあります。

昔バークなどを多用したこともあったけど

害虫が卵を産み付けて、うまくいかないので

籾殻などに変えていきました。

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12月~3月あたりは剪定時期で

このようなブルーベリーの木を

第21回勉強会

このように剪定しています。

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剪定や摘花などをして

大きな実をつけれるように育てて

木が成り疲れしてしまわないようにしています。

豊田市の町のほうの暖かい気候のところでは

ラビットアイという品種が作りやすいとのことです。

長野県になるとラビットアイは合わなくなって

ハイブッシュがいいようです。

自然栽培に向く品種は

ティフブルーのような両親が野生種の第1世代が合うらしいです。

実際みどりの里の自然栽培ブルーベリーの半分はティフブルーで木が無肥料でも大きくなります。

品種改良が進みすぎると

美味しいけど木を作るのが難しくなってきて

無肥料だと作りにくいかもしれないです。

ちなみに小泉さんはみどりの里で働いていたことがあるので

みどりの里で自然栽培ブルーベリーに触っています。

木の寿命も30年いけそうです。

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肥料の多い少ないで面白い結果出たそうで紹介してくれました。

肥料を多くしたほうが、

少ない方よりも

早く芽が出てきたそうです。

豊田市の山間部で標高も高いので寒いので

早くから芽がスタートしてくれるのは

小泉さんたちにとってありがたいことのようです。


無肥料をテーマにしてはいますが、

無肥料での栽培を見極めていくためには

肥料を使用した状態との比較も必要になります。

それらの情報を持っているのは

自然栽培を徹底している人ではなく、

有機栽培などをしている人が持っています。

だから参加者の発表は肥料を使用しているケースもありです。

それをありのままに見て情報として出していただけると

ますます自然栽培の理解や栽培方法の発展が進むだろうと思ってます。

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お次は

静岡県浜松市で 無肥料無農薬栽培をやっている

キッチンガーデンの猪野さんと山内兄弟さんです。

福岡正信さんの提唱する1反百姓を広めたいとの思いで始めたそうです。

家庭菜園教室を始めて2年がたち

毎年20組の方々が参加してくださり

月2回の教室は大盛況です。

家族を連れて参加される方が多いので

1回に50名ほど集まるようです。

場所は5~6aの面積で各自が無肥料無農薬栽培を楽しみます。

家庭菜園の様子はブログなどで紹介されてます。

また家庭菜園教室の手ごたえなど聞かせていただきたいですね。

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お次はストレートアライブの今枝さん。

プレゼンもだいぶ慣れてきてネタを用意してくれました。

「ジャガイモの摘花の効果」です。

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株間30cm

芽かきをして芽は3芽としました。

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花が咲き始めました。

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左が摘花したほうで、右は花をつけたままにしておきました。

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そして収穫です。

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摘花したほうがみずみずしいジャガイモになりました。

肌のつやも摘花したほうがよかったそうです。

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摘花したジャガイモは液が乾いたら

粉がふいてました。

花をつけたままのジャガイモは

そういったことが起きていません。

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このように選別していきました。

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結果摘花したほうが収量も質も上がりました。

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お次は礒井先生です。

礒井先生は逆に皆に質問してくれました。

「自然栽培での病害虫防除を皆さんどうやってますか?」

「自然栽培を続けると病害虫はなくなっていくものなのか?」

続いて皆からも

「自然栽培で10年トマトを作っているが、青枯病が出てしまう」

「タマネギの黒腐菌核病の拮抗菌について知りたい」

「ナシ畑で黒星病などが出てしまったので現在酢をまいてます」

など話しがありました。

私も自分の考えを話しました。

自然栽培を続けたから病害虫がゼロになりましたということはないです。

あくまで窒素肥料による病害虫の原因を減らせたくらいのものです。

自然栽培を続けて土が良くなったので病害虫がなくなりましたということは起きないです。

病害虫が出てしまうのは

野菜の生育適温を外してしまっている場合と

水が適量でないときが出やすいです。

他にも野菜が望んでいないことを栽培のどこかでやってしまうと病害虫が出ます。

自然栽培で窒素を与えていなくても

寒さなので生育を止めてしまったり、

生育スピードを遅くしてしまったりすると

窒素はたまります。

そうすると病害虫が出てしまいます。

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ナスを4月20日に植えました。

朝の最低気温が12℃が出るころです。

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5月15日くらいまでほぼ生育せず

朝の最低気温が17℃あたりになってやっと動き始めました。

ここまで生育を寒さで止めてしまっていたので

老化した部分も出てしまい、

ハダニに襲われていました。

地温も低いころは水やりの効果がほとんど出せません。

最低気温が15℃以上になって

水やりの効果が出るようになってきました。

早く植えたら保温が絶対いります。

でもやってられないので

うまくいってたときの定植に戻すことにします。

それは5月10日くらいでの定植でした。

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寒い地方のナスは寒くても生育できていたので

窒素の代謝が進んでいたようで

全滅は逃れられました。

品種によっても病害虫の原因になるパターンがあります。

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これは肥料を使用しているトウモロコシですが、

病害虫が出て欠株が出てしまいました。

最初に植えたトウモロコシはトウモロコシの生育適温ギリギリを狙いますので

植えたあと寒さでうまく窒素の代謝が進まないと

ネキリムシにバッサリやられます。

このときは特に畑の水が集まってきそうなところがやられやすいです。

水が集まるところは地温を下げてしまうので

寒さで困っているところで水が地温をさらに下げるので最悪です。

そうするとしっかり病害虫がでます。

10日後くらいに2回目に植えたトウモロコシからは

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ある程度の生育適温をとれるようになったので

ネキリムシにやられることなく育ちました。

肥料を使っていてもいなくても

生育適温を外した定植をしてしまうと

病害虫が出る事例です。

これは自然栽培何年目の土とか関係ないです。

土に全ての答えがあるわけではないです。

意外と多いのは自分の栽培の誤りに原因があるパターンです。

栽培は自分が正しいと思いこんでやっているので気づくのが遅れます。

原因を作ってしまった場合は対処するしかないです。

まいて効くのは酢ですが、

酢は500倍~1000倍にしてまくと葉が痛まないです。

病気に効きます。

酢をまくと葉がシャキッとします。

酢が炭水化物なので、まくと葉面などから吸収されて

植物体内の炭水化物を増やすことができてるからです。

そうすると植物体内の窒素を代謝させることができます。

酢で害虫を倒すことはできませんが、

窒素による原因を酢で減らすことで

害虫がよって来なくなるというケースはありえます。

イチゴで使う手では

アブラムシ、ハダニがどうしても止められない場合は

デンプン液(粘着くん)もしくは自作でやって

小さい虫の呼吸穴を塞いで防除です。

まだ効果的な防除方法があれば

どんどん出していただきたいなと思ってます。

防除は、下手なときでも救われる手でもありますので

これはもっと充実させておかないと危険です。


次回は7月25日第4月曜日18時半~20時
豊田市若草町2-6-8 「ほがらか」にて開催します。

また皆さんネタを持って来てください。

よろしくお願いします。


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