2016年07月30日

第22回勉強会

7月25日月曜日に毎月恒例の勉強会開催されました。

今回は作業も忙しい中55名の参加がありました。

第22回勉強会

最初は

オーガニックファーム 旬彩 牧野真丈さんです。

愛知県西尾市吉良町で有機栽培をやっています。

ここは風が強すぎて困っているようです。

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大きくなってきたときに風であおられると元で折れてしまったり、

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ズッキーニも折れてしまって

被害も大きいようです。

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畑のまわりにソルゴーや

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セスバニアを植えて風よけを作ってみたのですが、

あまり効果がないようです。

今年は

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防風ネットで畑を囲って

ソルゴーで内側を囲う形でやっています。

他にもいい手があったら皆に聞いてみたいです。とのことです。

大倉さんは「ナスの支柱をしっかり作って、ひもでつりさげる形で誘引すると風に強くなる」

と教えてくれました。

鈴木さんは「風を受けても折れないように、しならせている」

安田さんは「防風ネット自体も風で壊れないようにしならせている人がいる」

山田さんは「ソルゴーなどをトウモロコシにして風よけをつくったらトウモロコシまでとれてしまう」

といろいろ意見を出してくれました。

トウモロコシとナスは相性が悪いようで一緒には近くには植えられないことがあとでわかりました。

山上さんは「地元の人に風対策を聞くと一番いい方法を知っている」

とまた別の視点で助言してくれました。

話す側と聞く側で意見交換ができてとてもいい感じでした。

2人目は

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三重県いなべ市で自然栽培をやっている

安田ファミリー農園 安田義人さんです。

ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、サツマイモ、ゴボウと稲をやっています。

学校給食、地元業者に卸しています。

自然栽培で学校給食用に作っているというのはすごいですよね。

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ジャガイモは木村秋則さんの言っていた方法で切り口を上にして植えました。

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芽が出てしまっている種イモを使用してみたら

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早く芽が出てきてしまって

霜の害を受けてしまったので

使わないほうがよかったです。

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芽は学校給食の喜ばれるサイズでみると

2本がベストでした。

今年はうまくいってたけど

掘るのが遅れてたジャガイモに

そうか病が出てしまったのが残念でした。

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学校給食に出しているので

食育ということで小学生たちも掘りきてくれました。

ジャガイモの保管のために

クーラーで部屋を冷やして保管してます。

明かりは蛍光灯だとジャガイモが緑になってしまうので

ピンクの明かりを買ってきて明かりとして

イモが緑にならないようにしてます。

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サツマイモです。

勉強会でPFメーターを学んで

購入して土壌水分を測ってます。

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土壌水分の感覚を身につけたくてやってます。

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サツマイモの保管のためのキュアリングという作業を取り入れてみました。

室温30℃、湿度100%の中にサツマイモを4日間入れておきます。

4日間で傷にかさぶたのようなものができてなおります。

お米の発芽器がちょうどいいと思って試してみました。

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その後10℃以下で急速保冷します。

外が寒いので扇風機を当てる程度ですみました。

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市場で発砲スチロールの箱は1つ5円でくれるので

それに籾殻を入れて保管しました。

すぐに売り切れなかった分をこうして保管したら

余裕で保管が成功して

5月の高値の時期にサツマイモを販売できました。

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糖度は39です。

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ニンジンの草取りをなくしたくて

白黒マルチを使用しました。

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これで穴をあけると穴がへこまないので非常にいいです。

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種をまきます。

小道具が光ります。

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覆土は1mmがベストです。

籾殻は多いと徒長してしまいます。

結果はまた勉強会で話してくれるはずです。

次は

みどりの里です。

田んぼに入れたサブソイラの効果が見えたので紹介します。

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冬にわらを焼いたあとにサブソイラを入れておきました。

収量の上がりづらい田んぼ6枚にいれました。

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田んぼでもこうなることを期待しました。

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7月にくっきりサブソイラを入れた跡が稲に出てます。

サブソイラを入れたところだけに効果が出ました。

丈が長くなり、色も濃いので生育がよくなってます。

根がうまく耕盤の下に届いたようです。

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一番収量の上がらない田んぼでも

サブソイラを入れたところは丈が大きくなってます。

これはいいことと見て良さそうです。

無肥料で収量を上げようとすると

肥料を使わない代わりにやる作業が増えます。

その一つ一つがうまくいって結果が出ます。

できないところほど考えさせられて新しい手が生まれてきます。

できないところほど燃えてくるものです。

最後に

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礒井先生です。

今回は病気の拮抗菌について紹介してくれました。

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ECが上がってくると病気の株も増えてます。

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これは連作をすると病気が減ることを示しているグラフです。

連作3年目に病気が多発していますが、

その後減っています。

これは自然栽培でなく、肥料を使用している栽培でのデータです。

なぜ病原菌が増えたあと減るのかというと

拮抗菌という菌が活躍し始めるからのようです。

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センチュウにもそれを抑えるものがいるようです。

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病原菌を減らしてくれる菌はすでに見つかっていて

それを入れると病気はどんどん減っていて

入れていないと一度出てから減り始めます。

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これも抑止できる菌を入れておくと増えづらくなっていることを示しています。

連作は自然栽培でのみできるのかと思っていたけど、

肥料を使っていても拮抗菌などの活躍によってできるようです。

でも2年目3年目で病害虫が増えれば、

来年もやろうとは思わず

皆畑を変えるでしょう。

続けていくことで畑が安定した状態になるんですね。

これを知っていたらうまく連作を取り入れられますね。

今回もたくさんの情報をありがとうございました。

皆の情報あっての勉強会ですのでまた次回からもよろしくお願いします。

次回は

8月22日第4月曜日18時半~20時
豊田市若草町2-6-8 ほがらかにて開催です。

また皆さんのご参加お待ちしてます。













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