2017年07月21日

第33回勉強会

6月26日月曜日に行われた

第33回勉強会の内容です。

今回は特にテーマを決めていませんでしたので

自由に栽培話題が出てました。

第33回勉強会

自己紹介は牧野雅人さんです。

牧野さんはB&Dドラッグストアで勤めています。

バリバリ働いていたのですが、

皮膚を針で刺されるような痛みが出る病にかかってしまい、

普通に生活が一時期できなくなってしまいました。

働く時間も減らしてもらいながら

どうしたら治るのか

どうしてなってしまったのかを追求していると

ストレスや食のことなどに関心を持つようになりました。

自分で自然栽培のような食品を扱う店をやろうと思った時期もあったのですが、

今やドラッグストアはディスカウントショップになってしまっているけど

本当は健康を提供する店なはずという思いに至り

ドラッグストアでも自然栽培などの商品を販売していけないだろうかと考えるようになりました。

月に2回ほどみどりの里に作業に入りながら研修してます。

第33回勉強会

2人目は

愛知県豊橋市でやっている kuumaa!Farm 鈴木直樹さん です。

今回は定植のやり方で面白い結果が出たので紹介してくれました。

ちなみに前に紹介してくれたアスパラの採りっきり栽培を夏野菜に応用したところ

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かなりの深植えになってしまって全然ダメだったそうです。

そんな実験もしている中で

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種まき前に鎮圧するといい結果が出ました。

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このようにはっきりトウモロコシで出ました。

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右のナスは植えるときに土を出して穴を作って植えました。

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左のナスは土を押し込んで穴を作ってそこに植えました。

種まきも定植も鎮圧したほうが明らかにいい結果が出ています。

厳しい環境のほうが植物が育っています。

続いては勉強会の前に

田んぼの耕し方や代かきなどについてどうやっているのか知りたい

という質問と

病害虫に対してどのように対処しているか知りたい

という質問をいただいていたので

みどりの里の事例を紹介しました。

ちなみにこれはみどりの里の事例であって

こういう質問に特に正解はないです。

土質や環境や、栽培者が何を狙っているのかで

やり方はおおいに変わります。

私は浅く耕してみたり、

溝をつけて耕してみたり、

何回も耕してみたり

耕す回数を極端に減らしてみたりと

いろんなことをしてみたけど

それで草がなくなったことはありませんでした。

耕し方で大きく変わらないので

耕し方はいたって普通です。

ただ爪が減るのが嫌だったり、

早く終わらせたいので

そういうことを意識して速めに耕してます。

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明らかに変化があったのは

わらをすきこまないという方法をとったとき

草の生え方が変わりました。

なのでこれを採用してます。

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今年は天気や作業都合で耕すのは春になって1回しかできなかったので

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草もまだあるので

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2回代かきをすることにしました。

これなら雨が降ろうが作業ができるので

天気に左右されないかと思いました。

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今年は泥を田んぼの外へなるべく出さないことを意識してやったので

浅めの水で代かきしました。

今年からしばらく「泥」をテーマに自然栽培田んぼを進めようと思ってます。

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早速しまったというところは泥を排出しないことを意識しすぎて

田んぼに水がなくなってたことです。

泥が固まってしまうので

2回目の代かきがうまくいかないです。

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2回目代かきでは田植え前に水を抜きますが

このときはなるべく泥が出ないように沈殿させてました。

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いつもは苗箱を25枚くらい使っていたのを

今年は18枚まで減らしてみました。

面積が広くなってきて減らしていかないと作業が回らなくなってきました。

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少し遅れ気味で作業が進んでいきました。

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粘土田んぼで起きやすいです。

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わらを入れないやり方ではトロトロした泥の層が薄くなりやすかったです。

でも泥を残すことでそういった層が残ってくれるようになって

除草機が大きく泥を動かすので除草機効果が上がるように思いました。

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早めに大きい草だけ取り除きます。

代かき2回やったらセリなどの草がだいぶ減ってくれました。

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8年目の田んぼはなんとか草がおとなしくしていてくれてます。

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6月前半の空梅雨で水が少なくなる地域は水が入らないため

泥が固まってしまって草が生えやすくなってしまいました。

ストレートアライブさんに早めに入ってもらいました。

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こういうときはヒエがよく生えます。

ヒエと稲は見分けるのが難しいですが、

イネには輪がついてたり、葉舌という△の薄い膜があります。

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ヒエは何種類もいますが、

こいつは特に稲に似ていますが、

若干毛の生え方や、葉舌がないことで見分けます。

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ヒエと稲が混じってます。

水がこないとこういう草取りが増えてしまうのでたまらんです。

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わらをすきこまないとコナギが弱りやすいです。

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葉も痛んでいて、根も弱いです。

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わらを入れてたころはとにかく手除草で対処してました。

このときのコナギは根が強かったです。

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わらをすきこんでいたときは

手除草がうまくいかないとこうなってました。

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昔雑草に負けた田んぼです。

耕し方を変えても助からなかったです。

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こういうことがわらを入れなくなったら

なくなりました。

明らかに変わるので

耕し方でなくわらを入れるか入れないかのほうが重要でした。

次は病気の対処の仕方です。

自然栽培の無肥料無農薬で病害虫が出てしまった場合は

確かにどうやって対処するのだろうと思うと思います。

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この苗たちは皆うどんこ病にかかってしまいました。

うどんこ病の風下で苗を作ってしまったために全部かかりました。

自然栽培だとさあ何かまかなきゃとはならないです。

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早速うどんこ病にかかった葉が枯れ始めました。

うどんこ病にかかったということは

何かかかる原因があります。

このときは葉かき作業が進んでいなくて

葉が茂りすぎていました。

そうすると真ん中の若い葉に光が当たらなくて徒長気味になります。

光が足りないので植物体内の窒素分が多くなります。

それでうどんこ病にかかってしまいました。

それではそんなときはどうするかというと

葉かきをして古い葉をとってすいてやります。

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そうすると若い光合成の能力の高い葉が残っていきます。

若い葉にはうどんこ病はかかっていませんでした。

これで植物体内の窒素量が減っていき

うどんこ病のエサがなくなります。

後は気候が暑くなっていくので

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うどんこ病が活動できなくなって

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消滅します。

何もまかなくても原因をつぶせば病気は消せます。

こういう方法がやりやすいのが無肥料無農薬の自然栽培のいいところです。

田んぼの耕し方にもいろんな方法があります。

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秀明自然農法の安田喜治さんは

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スズメノテッポウという雑草をなるべく大きくしてから

耕してます。

春の雑草が生えていたほうが養分になるとのことです。

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代かきを4回くらいかけて

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雑草を浮かせて排出して

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植えるときは水を張ったまま田植えをしてます。

こういう雑草対策でコナギが出ないようにして出なくなった田んぼがあるそうです。

それぞれ皆自分の場所や都合に合うやり方になっていきます。

いろんなやり方があることが面白いんですよね。

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前回のスイカでプレゼンできなかったので

ストレートアライブの今枝稚加良さんに今回自然栽培スイカやっていただきました。

品種:紅しずく(小玉)、シュガームーン(中玉)
土質:粘土
株間:100cm  1条植え
畝幅:約120cm
畝高:20cm~30cm
資材:透明マルチ、2重トンネル(内不織布、外ビニール)

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2月11日播種
2月28日移植

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4月3日定植

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本場5~6枚で摘芯
4本仕立て
2果目から実をつける
実までのわき芽を全て取り除く

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次回は7月24日月曜日18時半~20時
豊田市若草町2-6-8 「ほがらか」にて開催します。
テーマは夏野菜のナス、ピーマン、トマトです。
皆さんのネタなんでもいいのでお待ちしてます。




















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