2017年10月22日

第36回勉強会

9月25日月曜日の勉強会内容です。

第36回勉強会

自己紹介は鈴木健一さんです。

鈴木さんは運送会社に勤めながら畑や里山の活動もされています。

日本の山はまだ材木の価格が高かったころに

杉や檜を皆植えたのですが、

成木になる前に価格が10分の1まで下がってしまい

放置されてしまっています。

こういった問題に着手するため

木の駅プロジェクトなど山の活動に力を入れています。

現在、学童保育施設をこういった木で建てるプロジェクトを進めていて

「森と子ども 未来会議」という会議を開いてます。

山も田畑も繋がっていますので

ぜひこれからも協力し合えることを願ってます。

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今回は安城市で無肥料無農薬でしかも不耕起栽培の田んぼをやっている

神谷輝幸さん、古居啓子さん、松永純一さんです。

神谷さんがNPO森を再生する会や自然農法研究会など様々な会を作っていて

安城市では活発に多くの人を巻き込んで自然栽培田んぼをやっています。

私も自然栽培のことをしゃべりに8月17日に行ってきたときに

田んぼを見せてもらいました。

そのときの写真です。

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水車があるのがすてきな景観でした。

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雑草もなく立派に育ってます。

冬水田んぼでトロトロ層は多いところで50cmあるそうです。

手を入れてみたところは手のひら以上ありました。

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見えなくて残念ですが、メダカがいます。

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ミズオオバコという昔は水田にあったと言われる珍しい植物もいます。

でも稲の茎数が減ってしまうので雑草となってしまいますね。

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ミズオオバコの花

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ここは深すぎて植えられなかったところのようです。

ここでは手植え、稲刈りと機械作業もなく

田んぼは冬水田んぼです。

メダカなどの生き物が生息できるようにとずっと水を張り続けています。

その結果が雑草のない田んぼに繋がっています。

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稲刈り後はすぐに水を張ります。

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稲刈りのときはまわりに溝を掘ってそこに水をためておける場所を作って

メダカたちの避難場所として、水を抜きます。

どこまでも生き物にやさしい田んぼですね。

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田植えは120人くらい参加することがあるようです。

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どこまでもメダカにやさしいので水を張ったまま田植えです。

1本植えです。

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昨年の切り株と切り株の間に植えています。

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生き物調査中です。

目に見える生き物は55種類見つけたそうです。

生き物の専門家が参加しているので確かのようです。

普通は30くらいだよねと言っていた方がいました。

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賑やかです。

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収穫前です。

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ぎりぎりまで水が張ってあります。

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茎数もしっかりとれてます。

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品種はあいちのかおりです。

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稲刈りも多くの方が参加します。

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稲刈り後田んぼののり面にはさがけしておきます。

収量は7.5俵/反あるようですごいですね。

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100キロくらいの米は甘酒になります。

600本できます。

私が注目しているところはわらを入れていないし、

何か有機物を入れているわけでないのに

厚いトロトロ層を作ることに成功しているところです。

最初の年は雑草がひどかったけど、

年々トロトロ層が増えていくことで雑草の害が少なくなっていきましたとのことです。

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1年水を張っておくことでイトミミズがトロトロ層を作ってくれて

雑草の種を埋没させてくれるから雑草が少なくなります。

だから不耕起栽培がよいとのことでした。

この栽培の欠点は田んぼが深くなりすぎて機械作業ができないところです。

入るとひざあたりまで沈むそうです。

ただ小規模でやる場合はわざわざ機械を使わないですむこのやり方が

適していると思います。

雑草には楽させてもらっているとのことです。

皆質問が多くて大いに盛り上がりました。

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次はやまのぶ ごんべいの里担当の飯田真理さんです。

カボチャを無肥料無農薬で育てたところ

品種によって作りやすい物と作りにくい物があるようだという実験結果を報告してくれました。

「ほっこり133」という品種は2か所やってどれも作れませんでした。

「こふきかぼちゃ」という品種は同じ2か所でやってもどれも作ることができました。

写真が今回持って来れなかったので

作ったかぼちゃを持ってきてくれました。

こふきかぼちゃ美味しかったです。

次回写真つきで紹介してくれますのでお楽しみに。

次はみどりの里です。

自然栽培大豆プロジェクトをやろうと言って

無門福祉会さんに丸投げ状態ですが、

無門さんで少しづつ進めてくれてますのでご安心ください。

みどりの里はいつも大豆まで待てなくて

枝豆で収穫してしまっていますが、

枝豆までの栽培を磨いていこうと頑張ってます。

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今年はエンドウ豆の後を枝豆畑としました。

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片付けてマルチの上だけ取って播種機でフクユタカを播きました。

昨年は耕して平にしたところに播きましたが、

今回はその手間を省くやり方でできなかと思って挑戦です。

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エンドウ豆を作り続けた場所にさらに豆では危ないかもとは思ったけど

やってみなくてはわかりません。

ちゃんと発芽しました。

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今回は土寄せをちゃんと2回やってみました。

前回はいきなり2回分の土を遅れてやったので根を切ったりして

葉に黄色と緑の色むらが出てしまったなと思ったので

今回はちゃんと適期にやってみました。

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この畝が最初からある場合は土寄せいらないかもしれません。

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土寄せするとこうなる株が出てきてしまいます。

乾きすぎて出ているような感じです。

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種ももっと少なく播いてもいいかなと思いました。

間引いた株を欠株部に植えておきました。

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昨年は全て摘心したのですが、

今回はなしでもいいんじゃないかと思って1列だけ摘心です。

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マルカメムシがけっこう発生しました。

豆科を連続しているからかなとも思いましたが

日照不足もあるかなと思います。

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だんだん少なくなっていく傾向があったので放っておきました。

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雨が少ないと葉の色むらが出て

水が適度にあるときれいな葉が出てきます。

最初から畝があるままで土寄せなしのほうがいいかもと思った理由です。

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摘心していないと上へ伸びていきますが、

わき芽が出ないわけではないので摘心なしでも良さそうです。

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開花後のマルカメムシは気になったけど

あえて放っておきました。

大した害がなければ害虫取りはかなりの手間になるのでなしでいきたいです。

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後半でも乾きすぎるとこうなります。

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問題なくさやができてきました。

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雑草も出てきたけどここまで草取りはゼロです。

ここまで育っていれば雑草に負けないので放っておきます。

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まだ生育途中なのでここまでしか紹介できませんが、

特に問題なく育てれたので

畝をそのまま使うことや

エンドウの後でも問題ないようです。

どれだけ作業を減らせて

必要最小限の作業で同じ効果が出せるかが

自然栽培などの無農薬栽培には特に必要なことになります。

自然とうまく調和できないと無農薬栽培は手がかかります。

自然とうまく調和できると無農薬でも手がかかりません。

手のかからない自然栽培へと発展させていきたいです。

ついでに自然栽培イチゴの様子です。

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昨年は雨連続でかなりダメージを負いました。

今年はポット土の燻炭の量を減らしてあります。

それがどう出るか雨に強いイチゴ株にできるかが今年の試みです。

次は

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礒井先生です。

最近は私が田の泥や自然栽培でもトロトロ層を増やす方法に取り組んでいるので

礒井先生にもお願いして調べてもらいました。

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http://lib.ruralnet.or.jp/genno/yougo/gy034.html

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(www.agri-net.pref.fukui.jp/shiken/hukyu/data/h24/11.pdf)

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http://www.pref.shimane.lg.jp/industry/norin/gijutsu/nougyo_tech/kenyui/kenkyu_seika/tokimeki/419.data/torotorosou.pdf

礒井先生が持ってきてくれた資料と

神谷さんたちが紹介してくれたトロトロ層とともに雑草が減ったという情報が一致してます。

みどりの里でもそういう試みをして雑草が狙い通り減ったところが今年出てきました。

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http://www.agriculture-jp.com/news_NdNNR2SFz.html

コナギは2cm埋没したら発芽しないと情報を安田さんが付け加えてくれました。

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http://park17.wakwak.com/~suhi25/02watch/20summaryweed/20doc.htm

雑草が活着しづらいということもあります。

これはみどりの里でも除草機をかけているときにこれを感じました。

わらが入らなくてもトロトロ層を作れることは神谷さんたちが事例を出してくれていますので

ここを意識した自然栽培田んぼ作りで

雑草に困らないことが当たり前になるように作業体系を皆で作っていきたいですね。

また皆さんからの事例をお待ちしてます。

次回は明日10月23日月曜日 18時半~20時
豊田市若草町2-6-8 「ほがらか」
にて開催します。

テーマは特に決まっていないので

現場に出て得た情報を

良かったことも悪かったことも純粋に情報として出してくれたら

非常にいい勉強会になりますので

ぜひ参加者の皆さんネタよろしくお願いします。

台風にも負けんよ。




















   


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Posted by みどりの里 at 12:20 │コメントをする・見る(0)イベント
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