2018年02月02日

第40回勉強会

1月22日に行われた勉強会の内容です。



自己紹介はぽかぽかワークス(就労継続支援B型)の工藤勉さんです。

今回は障害者福祉が自然栽培に取り組んでみて1年以上がたち

その振り返りをやってくれました。



名古屋市の中川区にある福祉施設なので

近くに農地がないこともあり、

農地を借りることにかなり苦戦したようでした。

初めはわからないことだらけだったので

農福連携事業としてみどりの里と無門福祉会でやった農業塾に参加しました。







ここで学んだことを活かして自分のところで自然栽培始めていきました。



人伝いにやっと借りれた農地で



田んぼはもうできないので畑に切り替えて始めました。





地主さんや地元の方々の協力があって進めていけました。



畝を作ったつもりが田んぼなので水没してしまいました。

これではだめだと



もっと高い畝を作ろうと作り直しました。



トンネルじゃないと作れない時期だったので

塾で習ったトンネルを作ったつもりが

ビニール幅が足りなくて低いトンネルになってしまいました。

あとで作り直しました。







毎日見て少しづつ大きくなっていくのを皆で喜びました。





収穫までたどり着けて皆大喜びです。



みどりの里の畑を見てたら無肥料無農薬でもできるんだなと思えました。

でも自分のところで本当にできるだろうかと思ってやってみたら

ちゃんと育ってくれました。

自然栽培をまわりの人に説明しても

できるわけないだろと言われてしまうけど

収穫ができると皆の見る目も変わってきました。

土地を借りたばかりのときは

地主さんが鶏糞もってきてこれをまけと言われて

断るわけにもいかず、

一部にまかなくてはならないときもありました。

そこはトンネル内でハエが飛び始めました。



稲もみどりの里で見学して

自分たちも始めてみました。





発芽して



水が足りなくて萎れさせてしまいました。



それでもなんとか育てました。



足りない分はみどりの里の苗を分けてもらいました。





まわりより田植えが遅くなってしまいました。



チェーン除草のタイミングを逃してしまってました。



手除草を頑張りました。







実ってくれました。





機械を持ってないので手刈りです。



はざ掛けしながら刈っていましたが、

雨もひどくて大変でした。





雨でなかなか乾いてくれないので

回収もできない間スズメにけっこう食われました。

それでも最終的にはなんとかお米までもっていけました。

来年は機械に頼るしかないと思ってます。



耕作放棄地を借りて開墾もしました。







飲食店さんにチンゲンサイを頼まれて作りました。



皆で収穫です。



トウモロコシはこの地域の植え時を逃して

とりあえず播いて育てていたら

トウモロコシをカナブンに食われて全滅しました。









トウガラシがよかったです。

次は



遠藤翼さんです。

少量多品目の自然栽培を勧めてくれました。



畑はユンボで溝を掘って水はけをよくしていきました。



溝にさらにところどころ穴を掘りました。



コンパニオンプランツとして1本の畝にいろいろ植えてあります。



ミズナなどの葉物は収穫しては播いてを繰り返しました。



ナスとラッカセイを一緒に植えてみたりしました。

1反の畑に43品目作って

その1品目の中でも品種が複数あったりします。

固定種や在来種のみで栽培してます。



無門福祉会さんの障害者さんたちにも作業を手伝っていただきました。







彼らと仕事をすることで3日分の仕事が半日で終わることもありました。



マルシェなどで自分で販売してます。

物を仕入れて品数も増やして販売してます。

ネットでも販売してます。

無門さんところでアルバイトもして

十分に生活できるだけ稼げました。

1反でもやれるなと思いました。



マルシェに行って販売するとお客さんにうける野菜がわかるので

その情報をもとに何を作るかを決めてます。

プロダクトアウト(できちゃったものを売る)ではなく

マーケットイン(必要とされるものを作る)を意識して作ってます。

次は



みどりの里研修生でもあり、みよし市と豊田市の間で農業をやっている

「美岳小屋」の林剛さんです。

自然栽培イチゴを習いに来てまして

イチゴの苗~収穫までの自分の圃場でやった実験結果を発表してくれました。

7月7日



標高900mの平谷村にて葉の数を2枚と3枚にして比べています。



豊田市での2枚3枚とした苗と、ポットの下に土を敷いてある葉数2枚3枚苗です。



木陰での育苗で葉は2枚です。

これらの比較実験です。

7月28日 豊田市 日向40℃ 日陰34℃ 
             地温38℃    30℃ 







7月は日差しが強かったので

豊田市の苗は日陰のほうが病気にかかりずらかったです。



8月上旬は、一気に病斑が増えましたが、

8月中旬過ぎから回復傾向が見られ、綺麗な新芽が見られるようになった。



8月中旬過ぎから回復傾向が見られ、

綺麗な新芽が見られるようになった。



8月は晴れの日が少なく、遮光試験区では8月に入り、

曇りが続くと病斑が一気に増え、枯れ株が多発した。



生存率
・株の生存率は、平谷は100%生存し、豊田では、葉が2枚の方が生存率は高かった。
なお、害虫の発生状況に関しては、苗の段階では各株とも変わりはなく、ほぼ発生しなかった。



展開数
・遮光以外の株では、1株あたり1枚以上新葉が展開していた。
これにより、葉かきの枚数に展開速度は影響しないことが伺える。
このことは、静岡県の試験データ(慣行栽培)と同じであった。
遮光試験区では、光合成が活発に行われないため、新葉の展開が遅かった。

9月13日定植(みどりの里では9月5日から定植)



それでは豊田で作った苗を定植してからを追っていきます。

みどりの里は平谷村で作った苗です。



10月13日の写真です。
3枚区は、新たな葉の3枚目が展葉しようとしています。
大きな葉も展開してきています。

2枚区は、新たな葉の2枚目が展葉しようとしています。
3枚区に比べ、1枚転用するスピードが遅く、クラウンも小さいです。

みどりの里では、この時点で開花していました。
試験株は、花芽すら出てきていません。

花芽分化に低温短日が関わっていることをしっかりと確認することができました。



開花にあっては、みどりの里の開花から約3週間遅れの開花です。



11月13日

定植から2か月後の様子です。
マルチはみどりの里と同時期の11月8日にはりました。

写真で見てわかるように、葉の大きさが違います。
マルチはり前にどちらも葉を4枚程度に整理してありますが、明らかに3枚区の方が大きいです。
また、3枚区では、開花していますが、2枚区ではまだ開花していません。

静岡の試験場の資料にも記載がありましたが、
常時強い葉かきをすると開花も遅延することが確認できました。



定植から3か月後の様子です。
この写真は、12月14日ですが、3枚区では、イチゴが色んできました。
2枚区は、少し膨らんできたところです。

ちなみにこの時点でみどりの里では収穫が始まっており、
あとで比較を載せます。


定植から3か月後の様子です。
全体はこんな感じになっています。



収穫開始日は平谷村で育った苗が豊田で育った苗より1か月も早いです。



各試験区に収量比較です。
各5株試験株を決め、収量を調査しています。
A品率66%、B品率33%
最大収量1日1kg(100株あたり)



表で見てわかるように3枚の試験区が収量が一番ありました。



トンネル栽培においての管理作業をまとめます。

受粉作業では、ミツバチを放てないので、多い日は毎日、
最低でも3日に1回は、筆で一花ずつ撫でて行きました。
ただ、寒くなるとトンネルが開けれないので、
裾から手を忍び込ませ、受粉作業をしていました。

ヨトウムシ取りは、定植後、9月から10月中旬まで、ヨトウムシが発生し、3枚の株に比べて2枚の株のほうが多かっ
たが、それほど多くは発生しなかった。11月に入り、ヨトウムシはあまり見受けられなくなった。
比較的ヨトウムシは成長しなかった。

防寒対策は一番大変でした。
寒さを凌ごうと育苗ハウスの余りのフレームで二重ばりをしようとしたら
不安定で崩壊し、今では、写真のように厚手のブルーシートを2じゅうに重ね、毛布をかけています。
−3度あった日も中は1〜2どあり、地温は9度くらいありました。
日中は、晴れたら40ど近くまで上がるため、
25〜30度に保つため、開け閉めが大変です。
開けすぎると冷え、閉めると暑すぎる。
上を開けようとした時も風で崩壊し、作り直しました。



11月に入ると病気になったヨトウムシが増え、
いつのまにかいなくなりました。



水遣りでぼってやると目無し株からも脇芽が出て、早くに脇芽が出た株は、
今では収穫できるほどになりました。

アブラムシは、寒さと水の多い場所で多く発生しました。
寒さでは、特にトンネルの両端がアブラムシが多くつきました。
また、水遣りの回数を増やしても同じように
葉裏にびっしりとアブラムシがつきました。

逆に水やりの間隔をわざと開け、乾燥気味にさせると
目無し株の古葉からハダニが出始め、次第に小さい株の古い葉
このままでは止めれなくなりそうなので、粘着くん(デンプン液)を葉裏一枚ずつに
散布し撃退しました。
今はアブラムシはいますが、ハダニはほぼいなくなりました



1月16日
2番花の収穫及び3番花が咲いています。

次は



名城大学 礒井俊行先生です。

今回は「1年生作物と多年生作物」というテーマです。

これは前回そのことでの質問があったので調べてきていただけました。

1年生作物はその発芽して1年以内で種を作り枯れる植物で

多年生作物は複数年生き続けます。

植物はもともとは多年生です。

ナスは温帯では1年生作物ですが、

熱帯では多年生作物となります。


(江刺洋司 植物の生と死 平凡社 1997)

白塗りが生き残る場所です。
Aは全部枯れる1年生
Bは地上部は枯れるが地下部が生き残る多年生
Cは葉が枯れるが根と茎が生き残る多年生(落葉樹)
Dは古葉は枯れるが根と茎と若葉が生き残る多年生(常緑樹)


(詳説 生物ⅠB 三省堂 1995)

双子葉類は多年生で形成層を持っているので木が大きくなれる

単子葉類は1年生が多く形成層を持っていない


(www.nikkei-science.com/page/magazine/0711/200711_052.html)

多年生の根は一般に深さ2mを超えるってすごいですね。

耕作放棄地には多年生がいっぱいいそうですが、

これによる窒素や炭素の循環が土を肥やしていくのでしょうか?

耕作放棄地は土が柔らかいし養分が多いですからね。



パーマカルチャーという農業を紹介してくれました。

多年生植物もシステムに組み込んでいるようです。

多年生植物という視点で自分の農業を見たことはなかったので

こういった視点でも更に改善できることはありそうです。

ちなみにイチゴは多年生作物です。

越冬できますからね。

今回も充実した内容となりました。

皆さんからの情報が更に無農薬産業を発展させることに繋がります。

また次回もよろしくお願いいたします。

次回は2月26日第4月曜日
18時半~20時
場所は豊田市若草町2-6-8 「ほがらか」
にて開催いたします。

皆さまのご参加お待ちしております。



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