2018年11月03日

自然栽培イチゴ保温



10月下旬からどんどん気温が下がっていくので

いつの間にか冬に近い作業着になっていってます。

もちろんイチゴもそのままでは寒さで成長がスムーズにいかなくなるので



ハウスの天ビニールを張ったりと保温作業をどんどん進めていきます。

今年は風で作業ができなくなることを防ぐため

障害者さんとの農福連携を最大限活かして作業を進めました。



これだけ人数がいると

風を受けるビニールを

重度の障害者さんの力でも抑えてられます。

昨年までは少数で張っていたので

風で動けなくなったり

ビニールが吹き飛ばされていて

重度な障害者さんが持てるときに持つくらいの活躍でしたが、

今年は大活躍です。

大勢で抑えておくことで

風抑えのマイカ線をビニールを張っている最中に張らなくてすみました。

皆張り終わるまで手を離さなくなったし

自分が何をすべきかを理解できているようです。

今年の保温作業は私たちも、福祉職員も、軽度、重度障害者も

皆同じ仕事をして一体感を持って進めていきました。



軽度な障害者さんを連れてきてくれるストレートアライブさんですが、

だんだん障害の軽い障害者さんは就職して抜けていって

新しいメンバーへと変わっていくので

チームの能力は下がってきています。

でもマイカ線の結び方をまた一から教えているときに

何度もこれでいいかと聞いてきてくれます。

覚えよう、できるようになろうと必死でくらいついてきます。

例え能力の高かったメンバーが抜けて

経験の少ない新メンバーに変わっていっても

彼らのできるようになりたいという気持ちがあれば

またすぐにできるチームへと変わっていきます。



天のビニールを張った次の日から

また葉水がたくさん上がってくるようになりました。



今までは重度と軽度の障害者さんを

分けて作業に入っていましたが、

重度メンバーの能力が著しく上がってきたので

今はとにかく合同で仕事をしてもらってます。



山下くんは潅水チューブを伸ばしていく作業が皆と一緒にできています。

手応えを感じてくれているのか

職員の安藤さんもすごく意欲的に取り組んでくれて

終わると「もっとできます」と仕事を要求してくれます。

軽度なグループに負けないぞと

重度の無門福祉会さんも刺激をもらってます。

互いに意識し合うことで仕事のスピードがかなり上がって

いい相乗効果が出ています。



潅水チューブを入れ終わったら

地温を上げるためにマルチを張ってイチゴを出していきます。

イチゴは植えてからマルチを張るので

他の野菜たちと違う張り方をします。

ストレートアライブさんのメンバーも初めてやる人が多く

最初はきちんと説明しながらやったら

1棟に2時間かかってしまいました。

でも覚えて慣れてきたら

1棟1時間でこなしていくようになりました。



マルチに穴を開けてイチゴ株を外に出しているうちに

別の人が次のマルチを張って準備しておくようにし、

仕事の流れが途絶えないように

遊んでしまう人が出ないようにと

気を付けて作業を進めていったら

皆の集中力がとぎれないでやりきれました。

その間どんどん仕事を吸収していき

作業が終わるころには

私が入らなくても仕事が終わるようになりました。

ストレートアライブの社長の近藤さん自ら音戸をとり

泥だらけになりながら

皆を仕事ができるメンバーに変えようとする情熱が伝わっているのか

とても障害者さんを入れているとは思えない

体育会系の人が集まったかのように声を出し合って作業が進んでいきました。

理想的な職場になっていると思います。

そしてそんな環境が障害者さんの能力をぐんぐん上げていきます。

そんなせわしい作業の中で

無門さんたちも自分たちで3本以上のマルチ張りを完成させました。

けっこう難しい作業なんですが、

彼らの新しいことに挑戦して

できないとされる常識を打ち破ろうとする姿勢が

私は大好きです。

これなら自然栽培イチゴたくさん採れそうだな。




  


Posted by みどりの里 at 08:11 │いちご

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2018年10月15日

自然栽培イチゴの定植後



9月11日、平谷村に上げて暑さを2か月ほどさけていた

イチゴの苗ですが、

だいぶ疲れています。



標高900mの涼しいはずの場所が

今年は33℃くらいが普通に出てたし、

暑かったのでイチゴも避暑地になってなかったです。



今年はいつまでも暑かったので

いつもより1週間定植を遅らせました。

12日から定植しました。

写真が用意できなかったけど

障害者さんたちはここでも大活躍でした。



定植して雨や曇りが続くので

やっぱり今年も秋雨長そうだなと思って覚悟してました。

対策としては昨年までポットの土に5%混ぜていた

イネの育苗用に作った土(菌を増やした土)を今年はゼロにして

山砂と籾殻燻炭のみにしました。

これで2か月ポットのままで過ごせるのかと心配でしたが、

そんな土でも苗たちは新しい葉を出してきていました。

養分が多ければ多いほど雨に弱くなります。

養分が少なければ少ないほど水が多く必要になります。

今年は雨対策として最大限後者を選んであります。



台風とか大雨とか途中の30℃以上の暑さだったりと

病気が動くときもありましたが、



9月26日、定植から約2週間後



新しいきれいな葉を出してくれていました。



ここ3年くらいは秋が晴れ渡ることが少なくなってきて

日が足りない状態が続きます。

そうするとイモムシの発生が多くなり

イチゴも食われやすくなります。

障害者さんたちが半日に半棟ずつ虫取りをしてくれています。

午前にオクラを収穫して

午後は畑仕事かこうしたイチゴ管理に入りますので

皆立派な自然栽培者です。



10月13日のイチゴです。

葉かきが一度してあります。

定植から1か月がたちました。

この1か月雨や曇りが多かったけど

間に少し晴れてくれていたので少し助かってます。

それでもポット土に砂と燻炭だけにしたのはここまでのところ正解のようでした。



別に5%育苗土を混ぜても

ヨトウムシ、うどんこ病に対して防げる段階まで少ない状態です。

昨年イチゴも自然栽培らしさが存分に出ていましたので

秋が晴れの多い状態なら5%混ぜておいても問題ないと思います。

でも昨年はこの長い秋雨や台風にすっかりやられましたので

育苗時に危ないけどゼロでいくしか手がなかったです。

でもこれからはこういう曇りや雨や台風の多い秋を想定してないと作れないです。



ここは苗が足りなくて本当にひどい苗を植えた場所ですが、

ここも雨の中よくなった苗がいました。

これからは気温もどんどん下がって

曇りや雨が多いと畑が乾かなくなるので

病気が再発しそうで怖いところですが、

今年の試みがうまくいくことを願うばかりです。




  


Posted by みどりの里 at 10:06 │いちご

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2018年07月05日

自然栽培イチゴ苗山上げ

自然栽培イチゴ苗です。





もう暑くて豊田での無肥料無農薬イチゴ苗作りは限界です。



標高900mの涼しい平谷村へ引越します。



ポット土は冬の間に農福連携で作りきっておいたので

ランナーをポットに受けるのはずいぶん楽になりました。

土は洗い砂から山砂に変えて

稲の育苗用の自作の土を混ぜるのをやめ、

保水力を上げるために籾殻燻炭を25%混ぜてあります。

この組み合わせも初めてなのでどうなるか楽しみです。

生育は自作の土を20%混ぜると立派な苗ができます。

でも畑で病害虫にやられます。

自作の土10%だとヨトウムシがまだけっこう発生します。

自作の土5%に燻炭25%は苗が小さくなるけど

畑では病害虫に勝てます。

うどんこ病に勝てたことで配合はちょうどいいくらいなんだなと思いました。

でも今回は自作の土0%でいきます

最近は畑に定植してからの9月10月のどこかで

長い長い秋雨があります。

あれだけがどうしても乗り越えられないので

少しでも窒素がたまらないように0%にして乗り越える予定です。

自作の土が0に近づくほど水をたくさん必要とするようになり雨にも強くなります。

自作の土が多いほど雨に弱くなるけど苗作りのときは苗が元気になります。

昔は山砂のみで作っていて

すごく素直なイチゴでしたが

水やりが多すぎて大変なので燻炭を混ぜるようになりました。

燻炭を混ぜる保水力が上がるので水やり回数を減らせます。

洗い砂は本当に何も養分らしきものがないので

自作の土を足してましたが、

もう一度昔のように山砂に変えて

自作の土を0にして

山砂が自然に持っている養分のみで苗作りを乗り切れれば

秋雨の悪影響を小さくできるのではないかと試みます。

洗い砂にしてたのは石が入っていなくて扱いやすかったからです。



そんなふうにして毎年改善策を試しているのですが、

そんな段階から

自然栽培イチゴを一緒に作れる農家仲間ができました。

昨年うちで研修していった林さんです。

美岳小屋という名前で就農しました。

ここにも今年のイチゴ苗作りのことが書いてあります。

今年からは農福連携だけでなく農家連携も加わりました。

お互いの苗を同じ場所で作ることにしました。

一緒に苗を作ることで作業効率は一気に上がりました。

お互いできないところを補いあえてます。

今回は林さんに苗作りのリーダーになってもらって

福祉の皆やうちの社員にも指示を出していただきました。

1年うちで研修したのでやれます。

農福連携を進めて拡大しまくってきましたが、

手となる福祉が増えていくと

農業の軸となる指示できる人材が足りなくなってきます。

ちょうどいいタイミングでの林さんでした。

林さんとこは奥さんとお姉さんがいて

苗作りを手伝ってくれましたので

水やり、ランナー受け、葉かきなどの作業はかなり手が行き届きました。

今回ランナーカット時は農福連携を発動させずにすんでしまいました。

農家連携すごいな。

福祉の皆には畑作業や田んぼ作業に入ってもらえてました。



お互いがWin-Winになれる連携をどんどん増やしていければ

可能性はどんどん広がって自然栽培農産物もどんどん増えていきます。

平谷村ではみどりの里の社員だった小林君と吉田君がいて

平谷村でのイチゴの朝夕水やりに入ってくれます。

私はお金を払ってやってもらおうと思っていたのですが、

小林君からお金はいいから秋冬野菜の定植が大変なときに手伝ったほしいとお願いされました。

そのほうが小林君は助かるようです。

林さんにもそのこと話してみたら

日がわかったらいつでも行きますと言ってくれました。

互いにできないところを補いあう助け合いの形は自然と生まれてきます。

農福連携を始めて

物や労力などの交換を中心に関係を築いてきましたが、

農家同士でもやれそうで

それはものすごく効果的でどんどんいい関係が生まれ発展していきます。

まだまだ新しいことができそうです。
  


Posted by みどりの里 at 12:09 │いちご

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2018年04月08日

うどんこ病出ない自然栽培イチゴ



イチゴも春になってどんどん大きくなってきました。



葉が茂りまくってます。



今年はうどんこ病を一切出さずに栽培できてます。



きれいなままでいてくれてます。

ちなみにうどんこ病とは



こういううどんこのような白い粉がついたような状態になってしまう病気で

この病気でイチゴが枯れることはない程度の病気ですが、

イチゴは全く売り物にならなくなるため

出ると最悪です。

しかも空気感染していくので

出始めるとどんどんうつっていくので

手が付けられなくなります。

実はここ2年ほどこの病気に負けてました。

冬の栽培管理(温度と水)を繊細にやれないと

冬にちらほら出始めて

そこで止められないと

春に暴発します。

昨年の冬はちらっと出たのですが、

今回はきっちり抑えました。

今1粒も出てない状態なら逃げ切れます。

これで勝率が5割になったかというところです。

今年は朝日を遮るほど大きくなった隣の竹林を農福連携パワーで伐採して

ついでに借りて開墾しました。

おかげでいつもうどんこ病が出始める場所の日当たりが良くなって

うどんこ病を抑えたまま4月を迎えれました。



今日は日曜なので

農福仲間がいないので

子どもたちを出動させました。



うちは習い事とか全くやっていないので

基本的に子どもは暇してます。

そろそろ大きくなってきて有り余る子どもパワーを仕事に向けさせてみたら



シートをうまいこと張れるようでした。



報酬は自然栽培イチゴということで成立です。



有り余るエネルギーをブルーベリーにぶつけたようです。

手にはブルーベリーの枝が・・・

この年齢ではまだ仕事はできんので

畑へ連れていくと害虫とそう変わらないです。



今日は寒いけど

ここのところの暖かさで一気に葉が出て花が咲き始めました。



ブルーベリーは下向きのスズランみたいなきれいな花を咲かせます。

イチゴハウスで働いていたミツバチをここに放したくなります。

そしたらまた増えるんじゃないでしょうか。

春は大忙しですが、

いろんなことに挑戦したくなる季節です。




  


Posted by みどりの里 at 22:54 │いちご

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2018年03月05日

自然栽培イチゴで更に連携



自然栽培イチゴも春になってだんだん大きくなってきてくれました。



無門福祉会さんに渡している自然栽培イチゴハウスは

毎年みどりの里のハウスより出来がいいですね。

やっぱ障害者さんたちは純粋な気持ちでイチゴに触るから

イチゴが気持ちよく育っていけるんでしょうね。



葉に葉水が出ているので

体や根を作り始めています。

暖かくなると新葉が出るスピードがあがります。

このときは味を犠牲にしやすいです。

ここまで糖度20度付近を出し続けてきましたが、

この3月あたりはイチゴが急激に体作りをしますので

糖度が落ちてしまいます。

このときに味をのせる手はあるのですが、

体作りを犠牲にするので

ハダニなどの病害虫が多発したり

根を作ることができなくなり

これでおしまいとなってしまうのでなかなか選ぶことができません。

もうちょっとイチゴ株に体力があれば弱らせる手を選ぶのですが、

昨年の長雨などでそこまで育てられなかったので

今は体を優先したいところです。



大きな実も採れていました。

今シーズンも苦しみましたが、

あきらめずに栽培し続けることで病気も治っていきますから

自然栽培はいつもやっててよかったと思える結果になっていきます。



最近は美岳小屋の林さんたちも一緒になって収穫パッキング作業をやってます。

彼らは来シーズンから自然栽培イチゴを栽培する農家仲間なので

一緒に作業をして覚えてもらってます。

無門福祉会の障害者さんも一緒に作業して

いつもいろんな人が集まっている状態が

日常になってきているので

幸せな職場になりつつあります。

ストレートアライブさんたちも畑での収穫や販売を頑張ってくれてます。

少しずつですが、

皆で連携して助け合って結果が出るようになってきています。

もうすでに更にいい結果が出せるようにと準備が着々と進んでいます。

また次の展開を楽しみにしていてください。
  


Posted by みどりの里 at 10:23 │いちご

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2017年12月09日

自然栽培イチゴ収穫できました



少量ですが、

今年も自然栽培イチゴが収穫始まっています。

台風やら10月の長雨の影響はもろくらいました。

病気が再発し始めちゃうと

もう出せなくなるんじゃないかとか

いろいろ不安がよぎるけど

あきらめないで

育て続けていると

無肥料無農薬でも収穫までたどり着けます。

病気に対しての対策は酢をまくくらいしかなかったのですが、

今年もなんとか枯れずに残ったイチゴは病気にも打ち勝てたようです。



まだまだ少ない量ですが、

今年は寒い12月なので

糖度も今はかなり高いです。

糖度は13度あれば美味しいと言っていただけるところを

今は糖度18~20度となってます。

これはめちゃくちゃ美味しいというか

一般のイチゴではありえないレベルです。

でもここまで糖度をのせてしまうと

根が極端に小さくなってしまうので

早く13度くらいに戻さねば

長く採り続けられなくなります。

ちょっとハウスの保温のビニール2重張り作業が遅れて

糖度が上がりやすくなってました。



糖度というのは天気やイチゴの状態で

どんどん変わっていくもので

一定にするのは不可能です。

今はかなり糖度が上がっている状態なので

皆さんにすごく喜んでもらえるイチゴになってます。

今は予約などは受け付けていません。

やまのぶ梅坪店に出荷していますので

欲しい方はぜひ行ってみてください。





  


Posted by みどりの里 at 08:46 │いちご

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2017年09月12日

自然栽培イチゴ定植

9月になってから最低気温は21~23℃くらいになって

これならイチゴ苗を山から降ろして来れるなと思って

9月3日からイチゴ苗の避暑地の平谷村から豊田へ運びました。



昨年よりいい苗ですが、

後半に水やりが足りなくて

脱水症状を出してしまいました。

平谷村もずいぶん涼しくなって

イチゴが成長し始めます。

そのとき、イチゴが吸う水の量が増えたようで

今までの水やりでは足りなかったようです。

涼しくなったら水やり減らせそうなのに

イチゴは暑い時間は水をあまり吸えていなくて

朝晩の涼しい時間だけ吸っていたようでした。

涼しくなって1日中水が吸えるようになると

ポットの水の減り方が早くなります。

それにより同じ水やりの仕方では足りなくなる時間ができてしまいました。

もっと早く気づけば新しい葉をあと1枚は平谷村で増やせただろうにと

また教訓として来年に活かします。



ここからはストレートアライブさんの障害者さんたちの力が発揮されるところです。

1日4時間だけですが、

ハウス3棟ずつ定植を終わらせてくれます。



前の週に穴はあけてあります。

ポット苗を並べていく人と



植える人でどんどん進めてくれます。

年々どうしたら定植作業を楽にこなせるかを一緒に考えていきました。

目が悪い人もいるので

ランナーピンを刺したままにして

イチゴの苗の向きが誰でもすぐわかるようにしておくなどの工夫もしてあります。

イチゴは実がつく向きがあるので

これを間違えると大変です。

ストレートアライブさんのメンバーは障害を感じさせないほど

素晴らしい働きをしてくれます。

仕事にも年々慣れてくれて

パートさん以上の働きでしょう。



そして私たちだってイチゴ定植したいと

無門福祉会の障害者さんたちも2棟こなしました。



生活介護レベルだった障害者さんたちは

最近は全員畑に入れるので

全員役割を持ってできる仕事をこなしていきます。

小野里さんはしゃべってばっかだったけど

最近は仕事を進んでやってくれるようになり、

植えるのは難しいからと

植えたあとのポットを回収してきてくれます。

山下くんは体が思うように動かせない子でしたが

発作がだんだん軽くなっているようで

ポットを重ねて片づける作業をやってくれました。

イチゴ定植作業も植えるだけの仕事ではないです。

職員も一緒に作業に入ります。

教えてあげたり、フォローしたり、自分も植えたり。



最後向きが逆になっていたり、

深すぎたりする苗がないか

私たちがチェックしていきます。

意外とそういう苗が少ないところまで皆の作業レベルが上がってきました。

皆のおかげで10棟を3日で植えきれました。

本当に皆はありがたい存在です。



ここからは毎日水やりをがんばります。

イチゴはかなりの高畝で育てますので

すぐに畝が乾いてしまいます。

朝と晩に水やりをして常にちょうどいい水分が畝にあるようにしていきます。

うまくいけばどんどん新葉が出てきてくれます。

まだ30℃以上が出てしまうのでイチゴには暑いですが、

こまめな水やりで対処していきます。



昨年は恐ろしいほどの天気の悪さで

かなり大きなダメージをくらいましたが

今年はそんな天気でもできるだけ延命できる作戦で勝負してます。

どうか天気が味方してくれますように。
  


Posted by みどりの里 at 09:32 │いちご

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2017年08月16日

自然栽培イチゴ苗の様子



8月12日に見に行ってきた

標高900mの長野県平谷村においてある

みどりの里の自然栽培イチゴ苗たちです。

平谷でトウモロコシを作っている小林君との連携が

うまくいき始めて

今年はこの場所に週に1回行けば大丈夫なくらいになってきました。

昨年はここでのイチゴ苗作りの意思疎通などが小林君とうまくいかなくて

私は毎日平谷へ行ってました。

それから考えると今年はものすごい改善と

小林くんのものすごい成長があります。

徐々に平谷村での苗作りが形になりつつあります。

このまま天候不順などがないことを祈るばかりです。



イチゴ苗たちは7月4日に親から切り離されて1か月以上がたちます。

弱ってくると病斑が出てきてしまいます。

古い葉から出てきます。

普通はこうならないように農薬を多用せざるおえなくなります。

肥料を入れている場合、

病原菌のエサとなってしまうので

病気の侵攻は勢力を強めてくるので絶対に止められないです。



みどりの里の自然栽培イチゴ苗では

こういう病斑があったであろう葉が

病斑を自分で落としています。



これもそうです。

窒素を切ってあると

植物体内の窒素量が減って

病原菌のエサが足りない状態で勢力を強めることができず、

苗たちは病気を止めて

病斑を落としていくという治療にあたります。

致命傷を負わないようにしています。

本来植物は病害虫対策が自分でできます。

古葉は病害虫が出やすいです。

若葉や芯になるような場所を

植物は全力で守ります。

でも病害虫対策を植物にさせすぎると

収量が落ちたりしますので

できれば、病害虫がかからないレベルのイチゴ苗栽培にしたいです。



ちらほら毛虫がいます。



新芽を残して古葉ばかり食べてます。

こんなに食われることはまずないです。

古葉は日陰を作るつもりで残しているだけで

現在はそれほど機能していません。

だんだんイチゴ苗は小さくなっていて

実際水を吸う量は確実に減りました。

なので機能していない葉を食う分には許してやろうかと

そのままにしています。

大事なのは新芽です。

新芽を食べたら捕まえますが、

ずっと自然栽培していてこの虫が大事なところを食べているところを見たことがないです。

古葉を食べるだけなら葉かきの手間が省けていいじゃん。

無肥料にすると意外とうまく自然界は共存していることに気づきます。

うまく共存していければ

作業量が減ります。



お盆あたりから涼しくなってくるので

新しい葉が成長し始めて

消耗から再生へと変わっていきます。



まだ植えるまでに2週間以上あります。

今年はまだ致命的な病気を出すということがないまま育てれています。

雨が続きすぎなければ

ここからは回復していくのがいつものパターンです。

どうかいつも通り育ってください。

  


Posted by みどりの里 at 10:36 │いちご

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2017年07月20日

山上げしたイチゴ苗たちを見に来ました。



山へイチゴ苗を上げて16日が経ちました。

親株から切り離されて

ポット土の養分は植えたときに影響しないように

ほとんどない状態です。

ここからは消耗戦です。

苗は親から養分をもらっていて大きくなれましたが、

親から切り離されると

このポット分の土の力に合う形へと縮小していきます。



持っていったばかりのイチゴ苗より色が薄くなり始めてます。

古葉はだんだん枯れていきます。



大事な若葉が2枚残るくらいの力しかポット土にはありません。

昨年は標高900mの平谷村でどういう苗管理をすれば病気にならず

ダメージも少なく作れるかをここで水やりをしてくれる小林くんと考えながらやりました。

昨年はそんな試行錯誤もあって3回ほどタンソ病が出て

3000株ほどやられています。

今年はそんな中で学んでいった苗作りの注意点を意識しながら

水やりや苗の管理をしています。

葉はこれから本格的に3枚目の葉が枯れていきます。

枯れる中で輪斑病などにかかっていくのですが、

やたらと葉かきを進めない方がよさそうでした。

ここ標高900mは日の光の強さが豊田市より強いです。

無肥料での苗ではこの光の強さに耐えられないです。

古葉で少し影を作ってやったほうが、

若葉のダメージが少なくすみます。

でも雨が続くときは若葉のあたりが暗くなってしまうので

少し葉を取ってすいてやったほうが光が届いていいです。

その辺りも見極めてやらないとすぐ病気にかかります。

毎日酢を1000倍にして水やりとしてまきます。

5日もまかないでおけば

一気にタンソ病が広がります。

酢は確実に病気に効きます。

何度も実験したので確かです。

8月のお盆あたりまでイチゴにとって厳しい暑さが続きます。

それまでは涼しすぎる日がこない限り弱っていきます。

お盆が過ぎると少し涼しくなって回復して

葉が一枚増えてくれます。

そこまでいけばもう大丈夫です。

そこまでが勝負です。

なるべく弱らせない管理を続けることで

この消耗戦に勝ちます。

今年はいいスタートがきれています。

弱る前に



毎日豊田でイチゴ苗を管理してくれてた無門福祉会のみどりの里班が見に来てくれました。



山へ行ったイチゴ苗たちが心配で毎年来てくれます。

昨年よりイチゴ苗の状態がいいねと喜んでました。



トウモロコシの小林くんに撮ってもらったので

私も一緒に写れました。

やまのぶで人気の小林君の平谷トウモロコシも順調に育ってます。

8月10日くらいから出ると言ってました。

これも楽しみですね。




  


Posted by みどりの里 at 23:18 │いちご

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2017年07月17日

自然栽培イチゴ苗の山上げ



イチゴ苗たちは目標の18000株をポットに受けることができました。



無門福祉会の皆が毎日毎日ランナーをポットに受けてくれていました。

2年目の作業ということもあって

皆1年目のことをけっこう覚えていてくれたり、

ずっとイチゴを見続けてくれていたので

難しいと言われるイチゴ栽培がだんだんできるようになってきました。

今年はこの大事な苗をポットに受ける作業をまかせることができたので

非常に助かりました。

障害者さんたちは成長しないと思われがちですが、

めちゃくちゃ成長しますので

成長しないという発想は思い込みにすぎないです。

7月に入ると35℃とか

最低気温25℃とか

もうイチゴが耐えられない温度がやってきます。

無農薬でイチゴ苗を作るとき

この温度の中にいたらイチゴ苗たちはほぼ病気にかかって終わらされてしまいます。

そういった温度が来る前に



イチゴ苗たちを親株から切り離していきます。

今年は葉かき作業などを研修生の林さんや、

うちの社員の天野くんや、

無門さんたちがしっかりやってくれたので

イチゴ苗たちを切り離しやすいです。



この作業を一気に進めたいので

そんなときはストレートアライブさんの登場です。

もう3年くらいやっている作業なので

どんどん進めてくれて

2日で終わらせてくれました。

彼らがいなかったころは

自分たちでやっていたけど

かなり時間がかかっていて

作業が後手後手になって失敗していました。

今は障害者さんたちのチームがいてくれるおかげで

一気に作業を終わらせることができます。

農作業がテンポよく片付いていくことが

自然のタイミングに合わせられることに繋がります。

絶好のタイミングは長くは続きません。

これを逃すと無農薬栽培どころか

作ることができなくなります。



無門福祉会さんもストレートアライブさんもみどりの里も

皆で力を合わせてやると

なんだか仕事のモチベーションも上がってきます。

皆がんばってるから

自分もがんばらなきゃって感じで



いい相乗効果が生まれてきます。

終わってみるとすがすがしいです。



イチゴ苗たちは軽トラで1時間半かかって標高900mの平谷村へ運ばれました。

ここは夏に30℃を超えることがまれなくらい涼しい場所です。

ここにも仲間のトウモロコシの小林君がいて

イチゴの水やりをやってくれます。

皆といい連携を組んでるから

自然栽培イチゴはできるんです。

私だけではこれだけの作業はこなせません。



イチゴは皆に面倒みてもらえて幸せそうです。
  


Posted by みどりの里 at 22:39 │いちご

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