2020年10月29日

自然栽培稲刈り2020



10月15日から稲刈りを開始しました。



いつもより少し早めですが、

もう周りに稲がない状態で

ウンカやスズメが怖いところです。



草が少ないエリアが今年はだいぶ増えました。



彼らが春に草の種を除去してくれたおかげです。



ここでもコンバインに乗せてあげると



自分たちの頑張りが実ったことを実感できます。



今年も高温障害出てしまいました。

北の山間地に近づくほど穂が垂れない症状が出ます。

周辺の田んぼでも今年は昨年より酷くそれが出ていて

うちもかなり減収かと思いきや

品種変えたり、作付け遅らせたり、

いろんな対策を打って昨年より収量は格段に上げることができました。

でもこの高温障害はまだ完全解決には至りませんでした。

3年前くらいは8月のお盆の後は涼しくなって出穂に適した気温になっていましたが、

2年前からお盆後のほうが最低気温が高くなって

今年は9月上旬まで25度以上が出ていて

これが一番の原因だとはっきりわかりました。

出穂時期を9月に入ってからできれば

ちゃんと穂が垂れてくれるはずです。

ここまで原因を絞り込めたのは

周囲の田んぼで同じ品種をやっていても

出穂が早い田んぼほど穂が立ってしまう傾向があり、

遅いほど穂が垂れる率が高くなっていました。

たった3日の違いでも見栄えが変わるくらいだったので

かなりおしいところまでは対策は進んでいました。

平地では意外とこの症状まではいかず

粃(空籾)が出るくらいですみます。

標高の低い山間部に多く出るのは

盆地っぽい地形になって

暑い空気がたまりやすいからではないかと思ってます。

今年はカメムシは昨年より少なかったので

カメムシのせいではなさそうです。

品種を変えても穂が立ったので

品種や栽培方法も原因ではなさそうです。

出穂時の最低気温が構音障害の出方と一致します。

遅らせると収穫時に周りの稲がなくなるので

スズメが怖いと思っていたのだけど

ここ2年でスズメが激減しているように思います。

今年はうちだけが田んぼ刈らずに残っていたのに

スズメの害がほとんどありませんでした。

遅らせても大丈夫な可能性が大きくなってきました。

いろいろ問題は起きていますが、

今年はやまのぶで販売する量はしっかり確保できたので

異常気象に適応しつつあります。

今年も美味しい自然栽培米が採れました。

新米やまのぶで販売中です。

ぜひ今年の自然栽培新米をご賞味ください。


  


Posted by みどりの里 at 22:51 │お米

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2020年10月14日

シンシア豊川さんとこの自然栽培稲刈り



そろそろ自然栽培稲刈り始まります。

今年は農福連携をやっている障害者福祉施設のシンシア豊川さんの田んぼから

稲刈りを開始します。

いつもは自分のところからやるんですが、

今年は豊田市よりも豊川のほうがウンカの被害が大きいようで

遅れるとやばそうだったのでシンシアさんからスタートしました。

ウンカって何?

てところでしょうけど

愛知県では20数年ぶりの被害みたいで

私も実際ウンカにやられた田んぼを今日まで見たことがありませんでした。

でもウンカという害虫にやられると酷いことになるくらいの知識はありました。

豊川市の山のほうへ行くと



最初田んぼだと気づきませんでした。



よく見ると稲が完全に広範囲で枯れています。

これがウンカにやられた田んぼかとびっくりしました。

全滅したと言う話は今年聞いたけど

ウンカって本当にやばい害虫なんだなと理解しました。

仲間のシンシアさんは本当に大丈夫なのかと思って行ってみたら



ウンカ被害なしです。

さっきの写真の田んぼのすぐそばにあります。

シンシアさんの田んぼの周囲の田んぼも被害があったのに

ここだけウンカが来なかったんです。

周囲の人からも秘密を教えてくれと毎回聞かれるようで

シンシアさんのスタッフは

「自然栽培だから」と答えているようです。

自然栽培VSウンカって

まだ私もやってみたことがないので

どうなるかわからないですが、

とりあえずシンシアさんところの田んぼでは

ウンカは避けて通ったようでした。

また仲間から情報集めてみて

自然栽培がウンカに有効かどうかを見極めていきたいと思ってます。



シンシアさんところの農福師さん(障害者さん)たちも

一緒にコンバインに乗って稲刈りをしました。

昨年も乗ったのですが、

盛り上がる人とそうでもない人がいて

全員に稲刈りを楽しんでもらうにはどうしたらいいかなと思って

コンバインに一緒に乗りながら

拳を突き上げて

「やったーついに収穫だー!」

とか叫んでたら

農福師さんたちも一緒に手を上げて

喜び始めました。

おー!伝わったと思ってうれしくなって

ずっとやってましたね。



無門さんとこのみどりの里班から2人農福師を連れてきたら

2人ともすごく楽しんでました。

勝間田さんは終始笑いっぱなしで

田口君はコンバインに乗れて

「最高に楽しい!」

と目を閉じて震えていました。

感無量って感じです。



稲刈りが一段落したときに

シンシアの皆さんからお礼状をいただきました。

なんかすごくうれしかったです。

なんだろうね。

最近は異常気象が本当にやっかいで

今年なんかスイカ全滅させちゃって

頑張ってくれたみどりの里班につらい仕事や思いもさせちゃって

次の稲とイチゴはなんとか成功させなきゃと必死になってて

そんな中で、ふとこういうものをもらうと

ちょっとほっとするというか

自然栽培と農福連携を信じてやってきてよかったと思えるんですよ。

シンシアの皆さん今日はお世話になりましてありがとうございました。

すごく楽しかったです。



明日からはうちも稲刈り開始します。

いいお米が採れますように。



  


Posted by みどりの里 at 00:36 │お米

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