秋田で米作りを勉強してきました。今は豊田で米作りをしています。
2018年06月20日
第44回勉強会
5月28日に開催された勉強会の内容です。
名古屋文理大学の中村先生が
前回のアンケート結果を発表してくれました。
来てくれている人の多くは知り合いの紹介で来てくれている人が多いです。
あまり宣伝してないので口コミ以外に知る手段は耕ライフの私のコーナーくらいなものです。
参加者の多くはやはり自然栽培などの情報収集と
仲間を作りに来ている人が大半です。
参加者の多くが若手で30~40代が一番多いです。
中村先生もここは驚いていました。
販売ルートの開拓にも期待してくださっているので
ちょうど自然栽培グループ「とものわ」があるので皆さん期待してください。
とりあげてほしいテーマなどもたくさんいただきましたので
またこれをもとにプレゼンを考えていきます。
「ポスト成長期における先進産業地域の持続可能性とまちづくり」
の助成を受けてやってます。
障害者福祉施設のシンシア豊川 田村さん 寺田さん 山口さん 大林さんです。
昨年は自然栽培1年目でうまくいったお米をほとんど販売してしまい
今年はほんのわずかにたまたま残っていた種籾を
種を繋いでいくために発芽させて苗作りをしました。
塩水選:5月12日(土)
・600mlの水に100gの塩を用意。(6ℓの水に1kgの塩の濃度の為)
塩水選をして浮いてきたお米を取り除きました。
塩水選で厳選した種もみは穴を開けた紙コップ(ネットの代わり)に入れて水でよく洗う。
その後、60℃のお湯を用意して8分お湯に浸ける。
お湯に浸けた後は3日間水に浸ける。
水は毎朝交換しました。
播種:5月16日(水)
・用意した物:苗箱(土)、種もみ、太陽シート
種もみを蒔く方の土を水がひたひたになるくらいまで濡らす。
ちなみに床土はみどりの里で作っているものをわけてます。
種もみを蒔く
(もうひとつの苗箱の)乾いた土を上から被せる。
太陽シートを被せる
播種から1日目 5月17日(木)
発芽している
播種から6日目 5月22日(火)
苗を水に浸ける。苗の長さは5cmほど
水に浸けた日の夜、大量のナメクジ発生!!
↓
苗の場所を草木が生い茂る中庭からコンクリートの玄関付近に移動
↓
翌日、ナメクジは1匹しかいなかった。
現在、毎朝職員が水の入れ替えを行っている。
ネットを上にかぶせ、鳥対策をしている。
5月26日(土)
5月28日(月) 播種から12日目 苗の長さ:11cm
ナメクジ対策はどうすればいいのか?
シンシアでは、周囲にコーヒーをまく、ビールを苗のそばに置く、
10円玉など銅を周囲に置くという意見が出ている。
と皆に質問してくれました。
みどりの里ではイチゴのナメクジ対策はまさに無肥料にすることでした。
これでほぼ寄って来なくなりました。
ナメクジは夜動くので目で見ているのではなく
臭いを感知して動いていると思われます。
ナメクジが寄ってくるとすれば
臭いのもとがあるはずです。
発酵しているものが近くにあったり
土の中にあったりするはずです。
なので臭いでおびき寄せる対処法は
あだになる可能性もあるので注意です。
有機栽培イチゴを作っていたときは
ビールを試したけど
解決にはいたりませんでした。
障害者福祉施設のぽかぽかワークス 工藤 勉さんです。
2017年5月24日
昨年はまだよくわかっていなかったので苗作りはうまくいきませんでした。
今年もみどりの里の塩水選や土入れ作業を手伝いながら覚えて
みどりの里の稲の苗用の土を分けてもらい
2018年4月26日に塩水選をしました。
温湯殺菌は熱湯を作ってやりました。
4月26日~5月1日まで浸種、催芽して
5月2日に播種しました。
太陽シートの代わりに
反射シートポリシャインを使いました。
5月8日に反射シートを外して
防虫ネットを鳥よけで使いました。
5月15日
5月27日
水は水道水をやめて地下水からとりました。
今年はいい苗が作れました。
畑をやっているのですが、
もとが田んぼなので水はけが悪く
畝間にすぐ水がたまってしまいます。
水を抜くところもなく周りのほうが高い場所です。
それでも頑張って水を抜いていたのですが、
周囲で田んぼが始まって
その水が襲い掛かってきました。
止められないです。
どうしたらよいでしょうか?
この畑より低い場所がなく
水を落とす場所がないのなら
畑をやめましょう。
やるとしたら田んぼしかできないでしょう。
入ってくる水もとめられないようです。
田んぼはもともと水がたまるように
道よりも低い場所に作られます。
畑は道より高い場所になります。
これだけで水はけはものすごく差が出ます。
土を入れて道より高くするにも大量の土が必要となります。
水は必ず低い場所に集まります。
それより低い場所へ落とせない限り
水をポンプアップして排出するはめになり
手間がかかりすぎます。
地の利を生かした栽培に切り替えたほうが楽になれます。
無門福祉会の中本 健太さんです。
早生品種になるコシヒカリに挑戦です。
イセヒカリより寒い時期での育苗になります。
3/22 塩水選、温湯消毒
3/30 播種
120g/枚
床土:みどりの里床土100%
覆土:みどりの里床土100%
ハウス内でハイマットを被せて加温
→ハウス内は15度~20度 ハイマット内は20度~25度と温度が十分に取れず…
発芽を確認
発芽にバラツキあり
中のほうが発芽遅い状態
ビニールトンネルで育苗
日がある日は締めていると35度超える日もあった
25度を目安に横を開けて温度を調整
出来るだけ発芽した状態にして移動
生育はまばら
これだけの差が出ている
緑化が進み、生育が揃ってきた
発芽は全部したが、初期生育からの成長のバラツキはそのままに成長している
田植え 5/10
初期生育にバラツキがあったものの、最終的にほぼ全ての苗トレイが田植え出来るサイズまで成長した。
(バラツキがあったため多少の老化苗もあった)
やまのぶの山中勲会長が来てくれていたので
9月9日日曜日「ほがらか」にて企画している
自然栽培夢のランチとディナーのお知らせをしていただきました。
この日は木村秋則さんも来てくれます。
私たちは農福連携で自然栽培を進めていて
この日は障害者さんたちにも自分たちが頑張ってきたことを実感していただきたいと思って
日ごろ頑張ってくれてる障害者さんも障害者さんの親さんも、
勉強会に来てくれている農家さんたちも
日ごろ買い支えてくださっているお客さんも
一緒になって自然栽培の農産物を中心としたランチやディナーを楽しみたいと思ってます。
私たちの夢のディナーは価格が高いことではなく
障害者さんも一緒になって喜べる場としてのランチやディナーを考えてます。
この日は自然栽培や農福連携のプレゼンも現場の人にしてもらって
ここに並ぶ自然栽培野菜料理たちの農福連携ストーリーも楽しんでもらいたいです。
だから、9月9日に合わせて皆作付けお願いしますね。
自然栽培パーティーの理事長になった磯部さんにも
この夢のランチ、ディナーには協力していただいているので
障害者福祉施設で自然栽培やってるとこはどんどんこのイベントに参加してくださいね。
次は
みどりの里の自然栽培トマト連作障害プレゼンです。
今年はいつもと逆側にインゲンとミニトマトを作付けしました。
昨年まではいつもこのパターンでわざと連作し続けました。
すると今年は左6畝にいつもより早く青枯れが発生しました。
でも右側の畝はなんともないです。
くっきりと病気が出る畝と出ない畝が分かれました。
右側11畝が大丈夫です。
なぜだろうと過去の作付けを振り返ってみると
その病気の出ない11畝で今までインゲンを連作してミニトマトを作っていないのです。
そして6畝分だけが今までミニトマトばかり作ってきた場所でした。
その6畝より左にインゲンが今年から植えてあり
調子はいいです。
青枯れ病は高温と水と養分過多がそろうと発病します。
トマトは無肥料下でも養分過多になります。
なので気を付けていないと暑い地域は青枯れ病にかかりやすいです。
一度出すと病原菌が残り
かかりやすい畑になるので
輪作を取り入れたほうがリスクを回避できます。
いろいろ過去を振り返ると
ミニトマトがうまくいかなかったときに
早々と枝豆に切り替えた場所がありました。
このときの枝豆は素晴らしい結果が出ました。
次の年、前作大豆に変えたところは青枯れが多少あってもなんとか収穫が続いていたのですが、
連作していた場所は収穫が始まるあたりでパタパタ枯れていきました。
・エンドウ豆、ソラマメには連作障害を確認済み
・自然栽培での連作障害はじわじわと収穫時期が短くなり寿命が縮む
・連作障害の症状は葉色が濃くなりやすく、窒素過多に陥りやすく病害虫にやられやすい
・豆科が地力を回復させ、連作障害での病原菌などを減らせる可能性ある
・実物が収穫量が上がらなくなってきたら豆科に変える輪作が効果的かも
無肥料でも連作障害が起きる野菜はありそうだなと考えるようになりました。
オクラ、レタス、ピーマン、サツマイモ、カブ、ホウレンソウなどの葉物は5年以上同じ場所でやっても
特にこういう症状は出ていないので
連作障害を意識しないでもいいものもあります。
絶対がなく、ケースバイケースのほうが自然のルールに沿っているようにも思えます。
最後は名城大学 礒井先生です。
リン酸は酸性土壌ではアルミニウムや鉄と結びつき植物は吸収できなくなります。
中性やアルカリ性だとリン酸はカルシウムと結びつき
植物は吸収できるようになります。
リン酸は窒素と比べると濃度も薄く
移動もしにくいので
欠乏が出やすいです。
渡辺和彦
原色野菜の要素欠乏・過剰症
農文協 2002
渡辺和彦
原色野菜の要素欠乏・過剰症
農文協 2002
D.M. Sylvia et al. : Principles and Applications of Soil Microbiology. Prentice Hall , 1999
土の中のイメージです。
根(R)に菌根菌(My)が寄生しています。
梅谷献二・加藤肇 農業有用微生物 養賢堂 1990
アーバスキュラー菌根菌が薄くて移動しにくく
根だけでは捕まえきれないリン酸を捕まえてくれる役割を果たします。
森ら 中部土壌肥料研究 105 46-47 2016
不耕起無除草無施肥が菌根菌感染率が高いです。
森ら 中部土壌肥料研究 105 46-47 2016
大豆も同様です。
晝間 NPO無施肥無農薬栽培調査研究会2017年度研究報告会資料 34-35
アブラナ科には菌根菌が寄生しないのですが、
代わりに他の菌が寄生してリン酸を供給しているようです。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4826447
リン酸が少ない環境化で他の菌を足したら生育がよくなったときの
根に他の菌がリン酸を運ぶ様子です。
アブラナ科は菌根菌の役割を他の菌を使ってやっていたから
アブラナ科に菌根菌は寄生しなくてもリン酸を十分に吸収できるんです。
一つ一つの土の中のストーリーが見させていただけるのも
礒井先生のおかげですね。
また栽培に活かしていきましょう。
次回は
6月25日月曜日18時半~20時
豊田市若草町2-6-8「ほがらか」で開催します。
皆様のご参加お待ちしております。
名古屋文理大学の中村先生が
前回のアンケート結果を発表してくれました。
来てくれている人の多くは知り合いの紹介で来てくれている人が多いです。
あまり宣伝してないので口コミ以外に知る手段は耕ライフの私のコーナーくらいなものです。
参加者の多くはやはり自然栽培などの情報収集と
仲間を作りに来ている人が大半です。
参加者の多くが若手で30~40代が一番多いです。
中村先生もここは驚いていました。
販売ルートの開拓にも期待してくださっているので
ちょうど自然栽培グループ「とものわ」があるので皆さん期待してください。
とりあげてほしいテーマなどもたくさんいただきましたので
またこれをもとにプレゼンを考えていきます。
「ポスト成長期における先進産業地域の持続可能性とまちづくり」
の助成を受けてやってます。
障害者福祉施設のシンシア豊川 田村さん 寺田さん 山口さん 大林さんです。
昨年は自然栽培1年目でうまくいったお米をほとんど販売してしまい
今年はほんのわずかにたまたま残っていた種籾を
種を繋いでいくために発芽させて苗作りをしました。
塩水選:5月12日(土)
・600mlの水に100gの塩を用意。(6ℓの水に1kgの塩の濃度の為)
塩水選をして浮いてきたお米を取り除きました。
塩水選で厳選した種もみは穴を開けた紙コップ(ネットの代わり)に入れて水でよく洗う。
その後、60℃のお湯を用意して8分お湯に浸ける。
お湯に浸けた後は3日間水に浸ける。
水は毎朝交換しました。
播種:5月16日(水)
・用意した物:苗箱(土)、種もみ、太陽シート
種もみを蒔く方の土を水がひたひたになるくらいまで濡らす。
ちなみに床土はみどりの里で作っているものをわけてます。
種もみを蒔く
(もうひとつの苗箱の)乾いた土を上から被せる。
太陽シートを被せる
播種から1日目 5月17日(木)
発芽している
播種から6日目 5月22日(火)
苗を水に浸ける。苗の長さは5cmほど
水に浸けた日の夜、大量のナメクジ発生!!
↓
苗の場所を草木が生い茂る中庭からコンクリートの玄関付近に移動
↓
翌日、ナメクジは1匹しかいなかった。
現在、毎朝職員が水の入れ替えを行っている。
ネットを上にかぶせ、鳥対策をしている。
5月26日(土)
5月28日(月) 播種から12日目 苗の長さ:11cm
ナメクジ対策はどうすればいいのか?
シンシアでは、周囲にコーヒーをまく、ビールを苗のそばに置く、
10円玉など銅を周囲に置くという意見が出ている。
と皆に質問してくれました。
みどりの里ではイチゴのナメクジ対策はまさに無肥料にすることでした。
これでほぼ寄って来なくなりました。
ナメクジは夜動くので目で見ているのではなく
臭いを感知して動いていると思われます。
ナメクジが寄ってくるとすれば
臭いのもとがあるはずです。
発酵しているものが近くにあったり
土の中にあったりするはずです。
なので臭いでおびき寄せる対処法は
あだになる可能性もあるので注意です。
有機栽培イチゴを作っていたときは
ビールを試したけど
解決にはいたりませんでした。
障害者福祉施設のぽかぽかワークス 工藤 勉さんです。
2017年5月24日
昨年はまだよくわかっていなかったので苗作りはうまくいきませんでした。
今年もみどりの里の塩水選や土入れ作業を手伝いながら覚えて
みどりの里の稲の苗用の土を分けてもらい
2018年4月26日に塩水選をしました。
温湯殺菌は熱湯を作ってやりました。
4月26日~5月1日まで浸種、催芽して
5月2日に播種しました。
太陽シートの代わりに
反射シートポリシャインを使いました。
5月8日に反射シートを外して
防虫ネットを鳥よけで使いました。
5月15日
5月27日
水は水道水をやめて地下水からとりました。
今年はいい苗が作れました。
畑をやっているのですが、
もとが田んぼなので水はけが悪く
畝間にすぐ水がたまってしまいます。
水を抜くところもなく周りのほうが高い場所です。
それでも頑張って水を抜いていたのですが、
周囲で田んぼが始まって
その水が襲い掛かってきました。
止められないです。
どうしたらよいでしょうか?
この畑より低い場所がなく
水を落とす場所がないのなら
畑をやめましょう。
やるとしたら田んぼしかできないでしょう。
入ってくる水もとめられないようです。
田んぼはもともと水がたまるように
道よりも低い場所に作られます。
畑は道より高い場所になります。
これだけで水はけはものすごく差が出ます。
土を入れて道より高くするにも大量の土が必要となります。
水は必ず低い場所に集まります。
それより低い場所へ落とせない限り
水をポンプアップして排出するはめになり
手間がかかりすぎます。
地の利を生かした栽培に切り替えたほうが楽になれます。
無門福祉会の中本 健太さんです。
早生品種になるコシヒカリに挑戦です。
イセヒカリより寒い時期での育苗になります。
3/22 塩水選、温湯消毒
3/30 播種
120g/枚
床土:みどりの里床土100%
覆土:みどりの里床土100%
ハウス内でハイマットを被せて加温
→ハウス内は15度~20度 ハイマット内は20度~25度と温度が十分に取れず…
発芽を確認
発芽にバラツキあり
中のほうが発芽遅い状態
ビニールトンネルで育苗
日がある日は締めていると35度超える日もあった
25度を目安に横を開けて温度を調整
出来るだけ発芽した状態にして移動
生育はまばら
これだけの差が出ている
緑化が進み、生育が揃ってきた
発芽は全部したが、初期生育からの成長のバラツキはそのままに成長している
田植え 5/10
初期生育にバラツキがあったものの、最終的にほぼ全ての苗トレイが田植え出来るサイズまで成長した。
(バラツキがあったため多少の老化苗もあった)
やまのぶの山中勲会長が来てくれていたので
9月9日日曜日「ほがらか」にて企画している
自然栽培夢のランチとディナーのお知らせをしていただきました。
この日は木村秋則さんも来てくれます。
私たちは農福連携で自然栽培を進めていて
この日は障害者さんたちにも自分たちが頑張ってきたことを実感していただきたいと思って
日ごろ頑張ってくれてる障害者さんも障害者さんの親さんも、
勉強会に来てくれている農家さんたちも
日ごろ買い支えてくださっているお客さんも
一緒になって自然栽培の農産物を中心としたランチやディナーを楽しみたいと思ってます。
私たちの夢のディナーは価格が高いことではなく
障害者さんも一緒になって喜べる場としてのランチやディナーを考えてます。
この日は自然栽培や農福連携のプレゼンも現場の人にしてもらって
ここに並ぶ自然栽培野菜料理たちの農福連携ストーリーも楽しんでもらいたいです。
だから、9月9日に合わせて皆作付けお願いしますね。
自然栽培パーティーの理事長になった磯部さんにも
この夢のランチ、ディナーには協力していただいているので
障害者福祉施設で自然栽培やってるとこはどんどんこのイベントに参加してくださいね。
次は
みどりの里の自然栽培トマト連作障害プレゼンです。
今年はいつもと逆側にインゲンとミニトマトを作付けしました。
昨年まではいつもこのパターンでわざと連作し続けました。
すると今年は左6畝にいつもより早く青枯れが発生しました。
でも右側の畝はなんともないです。
くっきりと病気が出る畝と出ない畝が分かれました。
右側11畝が大丈夫です。
なぜだろうと過去の作付けを振り返ってみると
その病気の出ない11畝で今までインゲンを連作してミニトマトを作っていないのです。
そして6畝分だけが今までミニトマトばかり作ってきた場所でした。
その6畝より左にインゲンが今年から植えてあり
調子はいいです。
青枯れ病は高温と水と養分過多がそろうと発病します。
トマトは無肥料下でも養分過多になります。
なので気を付けていないと暑い地域は青枯れ病にかかりやすいです。
一度出すと病原菌が残り
かかりやすい畑になるので
輪作を取り入れたほうがリスクを回避できます。
いろいろ過去を振り返ると
ミニトマトがうまくいかなかったときに
早々と枝豆に切り替えた場所がありました。
このときの枝豆は素晴らしい結果が出ました。
次の年、前作大豆に変えたところは青枯れが多少あってもなんとか収穫が続いていたのですが、
連作していた場所は収穫が始まるあたりでパタパタ枯れていきました。
・エンドウ豆、ソラマメには連作障害を確認済み
・自然栽培での連作障害はじわじわと収穫時期が短くなり寿命が縮む
・連作障害の症状は葉色が濃くなりやすく、窒素過多に陥りやすく病害虫にやられやすい
・豆科が地力を回復させ、連作障害での病原菌などを減らせる可能性ある
・実物が収穫量が上がらなくなってきたら豆科に変える輪作が効果的かも
無肥料でも連作障害が起きる野菜はありそうだなと考えるようになりました。
オクラ、レタス、ピーマン、サツマイモ、カブ、ホウレンソウなどの葉物は5年以上同じ場所でやっても
特にこういう症状は出ていないので
連作障害を意識しないでもいいものもあります。
絶対がなく、ケースバイケースのほうが自然のルールに沿っているようにも思えます。
最後は名城大学 礒井先生です。
リン酸は酸性土壌ではアルミニウムや鉄と結びつき植物は吸収できなくなります。
中性やアルカリ性だとリン酸はカルシウムと結びつき
植物は吸収できるようになります。
リン酸は窒素と比べると濃度も薄く
移動もしにくいので
欠乏が出やすいです。
渡辺和彦
原色野菜の要素欠乏・過剰症
農文協 2002
渡辺和彦
原色野菜の要素欠乏・過剰症
農文協 2002
D.M. Sylvia et al. : Principles and Applications of Soil Microbiology. Prentice Hall , 1999
土の中のイメージです。
根(R)に菌根菌(My)が寄生しています。
梅谷献二・加藤肇 農業有用微生物 養賢堂 1990
アーバスキュラー菌根菌が薄くて移動しにくく
根だけでは捕まえきれないリン酸を捕まえてくれる役割を果たします。
森ら 中部土壌肥料研究 105 46-47 2016
不耕起無除草無施肥が菌根菌感染率が高いです。
森ら 中部土壌肥料研究 105 46-47 2016
大豆も同様です。
晝間 NPO無施肥無農薬栽培調査研究会2017年度研究報告会資料 34-35
アブラナ科には菌根菌が寄生しないのですが、
代わりに他の菌が寄生してリン酸を供給しているようです。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4826447
リン酸が少ない環境化で他の菌を足したら生育がよくなったときの
根に他の菌がリン酸を運ぶ様子です。
アブラナ科は菌根菌の役割を他の菌を使ってやっていたから
アブラナ科に菌根菌は寄生しなくてもリン酸を十分に吸収できるんです。
一つ一つの土の中のストーリーが見させていただけるのも
礒井先生のおかげですね。
また栽培に活かしていきましょう。
次回は
6月25日月曜日18時半~20時
豊田市若草町2-6-8「ほがらか」で開催します。
皆様のご参加お待ちしております。
Posted by みどりの里 at 18:58
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