2009年05月06日

土壌診断

土壌診断

いちごが終わってすぐ土壌診断をしました。

土は今どうなってんだろうと診断してみると、

数字でしっかり土の状態が出てきました。

そしたら土の養分のバランスがめちゃくちゃ崩れてました。

いちごを栽培してたとき肥料が入りすぎて肥料抜きをやってたけど、

思ってたより抜けない養分があることがわかりました。

窒素はよく抜けるけど、リン酸とカリはあまり抜けてずにたまってました。

これが自然栽培で言われる肥毒ってやつでは・・・

土壌診断をしっかりやらずに肥料分がないと思ってやみくもに肥料をほどこしたら、

きっとどんどんこの土の養分のバランスは崩れていき、

それが病害虫を確実に呼ぶだろうと思います。

同じ作物を同じ場所で何度も作り続けるとうまくいかなくなる連作障害があります。

肥料を入れない栽培の人には連作障害が起きません。

でも肥料を入れる人は連作障害が起きます。

これも大半が土の養分バランスを崩したからだろうと思います。

それがいちごにも当てはまる話しをときどき耳にしてました。

初年度はうまくいくんだけどね。

とか、

何年も同じとこでやると味が落ちてきてね。

とか聞きます。

ほっとくとやばそうだな。

バランスを整えるには足りないものを補うか、多いものを抜くかです。

有機栽培の手法で足りないものを補うのは至難の技なので、

自然栽培でよく使われる多いものを抜く方法で整えようと思いました。

土壌診断

というわけであれから麦と大豆をまきました。

土壌診断

麦は肥料を吸う力が強いです。

これならきれいさっぱり肥毒を抜いてくれるだろうと考えてます。

大豆は抜けやすかった窒素を補うつもりでまきました。

その後なら肥料をまいてもさほどバランスを崩さないですむし、

連作障害も防げるだろうとみてます。

これは勝手な推測です。

毎日毎日どうしたら農薬に頼らないいちごに近づけるだろうと考えてます。

理屈がある程度通れば試してみようと思います。

こんなことばっか考えてます。

でも追求できるって楽しいね。

いろんな試みをやってるから、

毎日畑や田んぼに行っては胸がドキドキしてます。

思い通りの結果が出るだろうか、それともダメかなって。

この試みもうまくいくといいな。




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この記事へのコメント
ひさしぶりです。
元気そうでなによりです。
米作りも本格的に始まったようで、これからの経過が楽しみです。

やっぱり日本の土壌はリン酸と石灰が多いですね。
自分もそれには苦しみました。
それから、マグネシウムが少ないですね。
マグネシウムはすごく重要な養分です。
できるなら、単肥でマグネシウムを補ってやれるといいと思うんですが、どうでしょう??
マグネシウムを補ってやることで、過剰なリン酸を植物に吸収させることができるから、よりバランス良くできると思いますよ。
有機肥料を使うより、単肥マグネシウムを使用するのがいいように思います。
有機栽培で使用できる、海水のにがりから精製したマグネシウム資材がありますよ。


腐植が少ないから、CECが低いですね。
けど、シイタケの廃菌床を使ってそこを改善しようというのはおもしろいですね。
物理性と生物性も同時に改善できるだろうから、かなり良い土にしていけるんじゃないかな。
どうなるのか楽しみです。
麦と大豆をまいてどうなるのかも楽しみです。
また、結果を載せてください。

日本では土の微生物相を分析することはできるんでしょうか??
土1g当たりの細菌数と放線菌数と糸状菌数を分析できれば、土の生物性がどう改善されたかが数字でわかるんだけどね。
どうも土壌分析は化学性の分析がほとんどなので、もうちょっとトータルに土の状態が知りたいですね。

では、これから、どんどん暑くなるでしょうが、健康には気をつけてください。
あっ、それから、豚インフルエンザにも十分に気をつけて!
Posted by Hase at 2009年05月28日 06:02
Hase 様

こないだりんご無肥料無農薬の木村さんが圃場に来てくれました。
土壌診断のことや自分なりの仮説を話してみたところ・・・
全然違うらしいです。
土壌診断は化学肥料を使うためのもので、
腐食が少ないことを言っても、
関係ないとバッサリでした。
どうも僕らの知ってる農業を当てはめようとしても、
自然栽培には全く当てはまらないようです。
落ち葉も廃菌庄も必要なかったようです。
話しを聞いてるとどうも土壌の細菌を生かせてないということでした。
でも麦と大豆はほんとにいいらしいです。
稲はあれから無肥料でも順調に育っていて、
むしろ無肥料2年目のほうが調子がいいくらいです。
ほんとにこれからどうなっていくのか楽しみです。
そちらも暑くて大変でしょうが、
体には気をつけて楽しい日々をお過ごし下さい。
Posted by 野中夫妻 at 2009年06月10日 19:00
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