第56回勉強会

みどりの里

2019年06月23日 17:28

5月27日に開催されました勉強会の内容です。



最初のプレゼンは障害者福祉施設のシンシア豊川さんです。

自然栽培稲作の育苗の報告をしてくださいました。

みどりの里へ来ては自然栽培稲作を手伝いながら学んでいきました。

だいぶフォローもしてあるので楽しみです。



まずはプール作りです。



塩水選



けっこう悪い籾が浮いてしまったようですが、

昨年はかなり暑かったので仕方ないでしょう。



温湯殺菌をちゃんと温度を測ってお湯を足しながらやりました。



ちゃんと習った通りに一つ一つの作業をやってくれたようです。



来た人が見れるように玄関で浸種。





育苗土はみどりの里から提供してあります。







みどりの里でやっている通りにやってくれました。

保温や太陽シートなどきちんとやっておかないと

5月上旬あたりは少し稲には寒いので

病気が出ることがあり、

くれぐれも気をつけてとお願いしてあったので

きちんとやってくれました。





シートを外すと出そろっていないです。

立枯病か?

と思ったけど後々出てきたようなので

最初の床土への水やりが足りないようでした。

それでも勉強会で皆からの指摘もあって

問題が明らかになって学べました。



水を入れるときに直接当ててしまいました。



発芽が遅れたところもだんだん成長してきて



トラブルがあったけど育苗成功です。

ここでの水は全部水道水です。

私は昔自分の作った土と水道水が相性悪いかもしれないと思ったことがありました。

水道水の殺菌で自分の作った床土の微生物の動きが止められてしまうのではと思うことがありました。

でも今回のプレゼンを見る限り

そのあたりの心配はなさそうですね。

他の人のやり方を知ることで新しい発見があるものです。

2人目は



名城大学の礒井先生です。

無肥研での研究成果報告を聞いて

施肥量によって根の共生細菌の組成が変化することが明らかになりました。

よって今回はエンドファイト(植物体内で共生関係を結んで生活している内生菌)についてです。


http://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n1700_03.pdf

植物は入れてもいい菌か病原菌かなどを認識して選択して体内に入れています。


http://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n1700_03.pdf

菌根菌や根粒菌を入れることで収量を上げることもできるようです。


http://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n1700_03.pdf

エンドファイトによって

耐病性、環境ストレス耐性、養分吸収がアップします。

エンドファイトは種によって次世代に伝搬されます。

エンドファイトは雑種が多く、変異が激しいです。

変異が激しいので効果も変わります。

種子の長期保存で死滅することがあります。


http://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n1700_03.pdf

エンドファイトをまいて収量が上がった稲


http://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n1700_03.pdf


http://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n1700_03.pdf

根粒菌が出す酵素によって

温室効果ガスのN₂Oをただの窒素ガスN₂に変えて排出することができます。

3人目は

みどりの里です。



よく採れない田んぼとしてサンプルで使っていた10年自然栽培してた田んぼです。

昨年は暑さもくらって最低収量となってしまったため

今年は畑に切り替えました。

秋落ち田んぼは窒素だけでなく

ミネラル分の欠乏もあるので

窒素だけ空気から取り込める豆科に切り替えてもうまくいかないかもと思っていたら



大成功でした。



養分が足りないそぶりは一切なく





美味しすぎました。



ごんべいの里保育園のエンドウ狩りイベントも開催して



子どもたちが生でエンドウを食べる姿を見て

泣いてしまうお父さんが出たほどです。



自然の中ではこちらの予測を大きく外すまだ知らないことがあるようです。

やはり悪い土はないようです。

合うか合わないかで見たほうがいいでしょう。

養分が抜け落ちたはずの作土で

なぜエンドウは関係なく育つのかわからないですが、

困ったときはエンドウだなと思いました。


次回は6月24日月曜日
18時半~20時
豊田市若草町2-6-8 「ほがらか」
にて開催します。

皆さんのご参加お待ちしております。









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