9月30日に開催された勉強会の内容です。
一人目は中津川市で自然栽培やってる林健太郎さんです。
ナスと大豆をコンパニオンプランツした写真と
ナスとインゲンをコンパニオンプランツした写真です。
一緒に植えてみたけど
どちらも差がみられませんでした。
たぶんこの時点では豆とナスが畝の中で根の争いをしていて
根粒菌などの効果はまだ出ないのではないかと思います。
みどりの里で大豆で効果が見れた事例は
その後植えたミディトマトの寿命が延びたことや
連作障害を緩和してくれたことです。
いつも大きな効果を見せるわけではないけど
豆科が終わった後植えるものにいい効果をもたらします。
でもつるなしインゲン豆の後に地力が上がったと思ったことは一度もないです。
エゴマが大きく育ちました。
発芽しなくても何度もまき直したら
欠株のない畑になりました。
ただせいぜい100cmくらいのものだったはずが、
こんなに大きく育ちました。
どうなるのか楽しみです。
2人目は
シンシア豊川さんから寺田さんです。
自然栽培3年目の田んぼです。
田植え1ヶ月後
ジャンボタニシに食われている箇所があります。
田植え2ヶ月後
田植え3ヶ月後
9月2日の茎数は多い株は35~40本くらいでした。
少ない株で10~20本でした。
1本植えから3本植えに変えておいてよかったです。
今年はカメムシが多いので
カメムシホイホイを作ってみましたが、
カメムシは集まってきませんでした。
自然栽培師が手でとったほうが
よほど効果的でした。
3人目は
岐阜県から来てくださった株式会社備中農園の杉江保彦さんです。
元JAの職員さんで
金融のほうで勤めていて
50歳でやめて農家となりました。
今回はマコモダケを皆に勧めてくれました。
耕作放棄地の田んぼでできて
田んぼよりも手がかからずできます。
杉江さんは農福連携もやっていて
5月の植え付け時と9月終わりから10月の収穫も
障害者さんと一緒にやることで
毎日1000本の収穫を可能にしています。
今回はそのマコモダケを皆に配ってくださり、
試食できるように調理したものまで皆にふるまってくださいました。
1本120~140円で
1反あたり10万円になるそうです。
田んぼより手がかからないので
作ってくれる人や作ってくれる施設を探しています。
マコモダケの葉や茎は出雲大社のしめ縄に使われるようです。
4人目は
やまのぶごんべいの里担当の飯田真理くんです。
祭りばやしなどのF1品種から種をとって
それをまた今年まいて自然栽培で作りました。
畝をたてずに株間1mで定植して2果どりをしました。
糖度は13度まで上がりました。
終わって抜いてみるとこんなに白くて立派な根が張っていました。
このたくましい根を見習って
僕もたくましくなりますと言って
「○○さん僕と付き合ってください!!」
と愛の告白が60名以上いる観客の前で実行されました。
なんて勇敢な男でしょう。
もう何が起きたかほとんどの人がポカンとしていましたが、
もう私はドキドキで○○さんに答えてもらおうとマイクを渡すと
「後で答えます」
となってしまいました。
まあこんな大勢の前でいきなり言われたらそうなるかと。
10月の勉強会で結果は聞けるのでしょうか?
皆の来月の楽しみとなりました。
なんの勉強なのかよくわからなくなりましたが、
主催者としては第60回を最高に盛り上げてくれて
ありがとうと心から感謝です。
こういうのありです。
さて
本題に戻って
次はみどりの里です。
自然栽培スイカの獣害対策です。
スイカは雨が多いなりにもなんとか育ってくれていました。
でも今年は田んぼを畑に変えたところでスイカを作っていたので
いつもとかってが違いました。
緊急でカイトを飛ばしましたが
午前がよく風の無い日があるので
そのときどうしてもカラスが来てしまいます。
昨年までスイカを作っていたところはこんなに早く襲ってこなかったけど
今回の場所は
カラスが片付いたら新たな食い跡が出てきました。
これは毎回そうなんですが、
雨の日に獣害が多くなり
晴れるとほとんど無くなります。
これは自然栽培で起きやすいことで
雨のときは光合成もしっかりできないし、
雨がどんどん降ってしまうことで
土の中の窒素がどんどん根に入ってしまいます。
それを動物は見逃さないです。
病斑が出てしまうと
すぐ食べればなんともないけど
日持ちしなくなり
病斑から痛んできてしまいます。
これは飯田くんが昨年試してハクビシンよけになると言っていたので
うちでも試してみたら本当に獣害が無くなりました。
ネットのサイズを間違えましたが、
30円くらいで買えるので来年からこれは採用していこうと思っています。
次もみどりの里です。
昨年くらった不稔の症状です。
昨年起きた場所は畑に変えて逃げてきたのに
今年追いかけてきました。
逃げ切れないなら来年は戦うしかないです。
南のほうの田んぼは大丈夫だったけど
北側で穂が立ってしまう症状が出てしまいます。
昨年よりひどいです。
昨年不稔になった田んぼの地域は
今年は慣行栽培の田んぼも穂が立ってしまっていて
やはり昨年よりもひどい状態です。
9月の暑さがしんどかったようです。
右は穂が垂れているけど
左は完全に穂が立ってしまっているよその田んぼ。
こういった症状を愛知県で育種をやっていた専門家に聞いてみました。
自分の考えも足してありますが、
暑さで稲が炭水化物不足に陥り、
そこをカメムシに狙われてしまったということです。
また新しい納得できる情報が入ったら
皆に紹介しますね。
次回は10月28日月曜日
18時半~20時
豊田市若草町2-6-8 「ほがらか」
にて開催いたします。
皆様のご参加お待ちしております。