稲の中の穂
いつも同じとこ見せてたので今回は自然栽培1年目のササニシキ。
大きく育ってくれてます。
1本抜いてきた。
実はもう稲の中に穂がいるんです。
稲の中に穂の赤ちゃんが出来始めると稲は下からだんだん丸みを帯びてきます。
中を見るためカッターで茎を切ってみます。
いましたー!
はっきり形を見るため外に出してみます。
もうちゃんと穂の形です。
これで稲は自分の体を成長させる栄養成長から子孫を残す生殖成長へと切り替わっていきます。
生殖成長って要は花をつけ、実を育てていくことです。
これが始まると稲は色が薄くなったり、
下葉が枯れたりして肥料が切れたと錯覚してしまう現象が起きます。
ここで肥料をやっちゃうとこの栄養成長から生殖成長へとだんだん切り替わるスイッチが狂い、
穂へと送らなきゃいけない養分をまた自分の体作りに使い始めて無意味な茎が生まれてしまいます。
この切り替わるスイッチだけは狂わせてはいけないので、
見守っててあげればいいんです。
そしてこうやって自分のいままで蓄えた養分を穂の成長のために使い始めるんです。
これがどんどん進むと最後は自分の体が枯れるまで自分の養分を実へと送ります。
なんだかこういう植物の子孫を残すためにけなげにがんばってる姿を見ると
人といっしょだなーと思うんです。
人も子を持つと子のためなら自分を犠牲にしてでもと子のために尽くすもんね。
僕も子どもを持つ前は自分もそんなふうに子どものためにと思えるのかなーと思ってたけど、
すみれが生まれてそういう気持ちが生まれてだんだん育ってます。
大きな心の変化でした。
今稲も大きな変化の真っ最中。
今はそっとしておいてやります。
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