自然栽培稲刈り2023

みどりの里

2023年11月17日 10:45



今年も無事自然栽培稲作が終わりました。

稲刈りもいつもより順調に進んでくれました。



今年はやまのぶ新入社員研修を塩水選や播種に入ってもらったら

すごくスムーズに作業が進んで

障がい者さんたちとの農福連携の負担を減らすことができました。



温湯殺菌など簡単な仕事を農福連携に任せました。



自分で作った育苗土に種籾を播種していきます。

これもやまのぶ新入社員たちと交代しながらやったので

農福連携の負担を減らせました。

あまり緊張感の高い仕事は耐えられない農福師たちが出るので

とにかく楽に楽しくできるようにしていける手をどんどん打っていきたいです。



今年は播種後の雨量が予想より多かったため

発芽をそろえることに失敗しました。

でも、このパターンは経験済みなんでうまく対処して田植えに間に合わせました。

病気じゃないので待ってればなんとかなります。



田植えも農福連携でスムーズに進んでいきます。



田んぼに苗を前もって運んでおいてくれる農福連携の班を作ってありまして、

次の田んぼに行けばもう苗が並んでいます。

そして、苗を補給してくれる農福師がいて

私は田植機でどんどん植えていけば完了です。



除草機を入れます。

これらは農福連携ではうまくいかないので

田植え前の代掻きで雑草の種を浮かせてそれを取り除くという仕事に変えてます。

それなら農福師たちは除草に参加できます。

除草作業がすごく楽になりました。



でもそのやり方に最近雑草が適応してきていて

完璧に防げる手ではなくなってきています。

やらないよりはやったほうが雑草によるダメージは確実に少ないのです。

でも雑草が遅く発芽してくるようになってきていて

自然の緑化しようとする力はすごいなと感心してしまいます。

更に上回る手を考え中です。



順調に大きくなり、この頃に出てきていたはずの強雑草ヒエが自然に枯れていきました。

たぶん暑さに負けたんじゃないかなと思います。

稲にとっても苦しい暑さなんですが、

稲よりも稲科の性格の強いヒエは

稲がダメージくらうくらいの環境だと

ヒエは耐えられないです。

暑さがいい方に出た数少ない事例です。



8月27日くらいにポツポツ穂が出たのですが、

予定より早く出てて、

9月に出したいのにって感じです。

暑いから稲の生長は早まります。

これだと高温障害をくらう時期にかすってます。

魔の8月です。

特に8月下旬は日長時間と気温のせいで

何もうまくいかなくなる時期です。



無事穂が垂れてくれました。



穂が短いので収量が落ちそうですが、

暑さに負けると穂が垂れなかったりすることもあり、

それよりマシです。



そして稲刈りです。

今年は春にちゃんと耕起できたので

収穫時に邪魔してくる雑草はかなり少ない状態で稲刈りできました。

それでも生えてる草をとるくらいなので

農福連携の負担はかなり軽減しました。

楽しく稲刈りです。



無門福祉会さんの稲刈りイベントにもコンバイン持って参加しました。

無門さんのコンバインが壊れてイベントに間に合わないということだったので助け合いです。

ここで子どもたちがコンバイン乗りたいと言うので

いつものコンバイン試乗会をしました。

今回は前進バックのレバーは子どもたちに操作してもらったら

操作して動かしてる感が増して

大ウケしました。

最後まで子どもたちを交代させながら稲刈りしたら

子どもたちはコンバイン操作が上達していきました。

農業志す子出るといいな。



カメムシの害はほとんどないきれいな籾でした。



雑草も抑えきった場所もあったようです。



でもそういう場所が減ってきているので新しい手を打っていく必要ありです。



強雑草コナギが生えたところです。



よく見ると種の入ってそうな袋を見つけました。



中を見てみたら、種が未熟な感じです。

これって遅い田植えに適応してきた遅く発芽するコナギは

種を完成させるまでの期間が足りなくなりつつあるということかな?

もしそうなら、もっと遅くまで代掻きしてたら

コナギが種を作れなくなったりしないかな。

なんて新たな手になりそうな手がかりを探します。

小さなきっかけから生まれる発想なんですが

こういうの生まれてくるとやってみたくて仕方なくなる病にかかります。

来年の楽しみが増えます。



色がだいぶ抜けてますが、

自然栽培はこれくらい待っても米の質が高いので悪くならないです。

むしろ待ったほうが未熟米が減って良品が増えます。

しかも、はざがけしたかのように籾の乾燥も進むので

乾燥機の燃料も少なくすむし、

はざがけの労力なしで、はざがけ効果が出るのでおすすめです。


そんな美味しい自然栽培の新米

やまのぶで絶賛販売中です。

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