2017年06月21日

第32回勉強会

5月22日月曜日に32回目の勉強会が開催されました。

80名以上の方々にご参加いただけて

お忙しい中ありがとうございました。

今回のテーマは「スイカとタマネギ」でした。

1人目は

自己紹介もかねて

第32回勉強会

みよし市で新規就農をする林 剛 さんです。

現在みどりの里で研修しながら畑作をやっています。

もともと家が農家だったためスイカやとうもろこしを作っていましたが、

自然栽培に魅了されてイチゴにも挑戦する予定でみどりの里に来ています。

第32回勉強会

昨年までは消防士として活躍していました。

スイカは慣行栽培で祖父がやっていて、自分も習っているとのことだったので

そのやり方を紹介してとお願いしました。

この勉強会は無農薬、無肥料をテーマとしていますが、

農薬肥料を使用する栽培方法からも学べるもの多くあります。

自然栽培が更に進化していくためには

様々な栽培方法のいいところを吸収していく必要があると思ってお願いしました。

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透明と黒マルチでは透明のほうが少し生育が早い程度の差で

品質には差が出なかったです。

マルチをかけるときは少し湿った状態のときにかけたほうが

乾ききったときかけるより水分が保てて生育がいいです。

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4月中旬以降なら最低気温が1桁になることが少ないです。

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定植後つるが出始めたら親づるを摘心します。

本場が5~6枚くらいのときです。

接木苗でないときは摘心をしない場合もあるようです。

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4本の子づるを伸ばしていき、

つるがトンネルを出るころに出ないように引いて

そのとき雌花を取ったり、孫つるをかいたりします。

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2回そういった作業をした後

つる先に雌花が咲いて

それをスイカへと育てていきます。

その雌花がトンネル内に入っているようにつるを引いてます。

これらの整枝作業で18~24節目に雌花が来ます。

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トンネル内なら雨で受粉できないということがなく

受粉させることができます。

1週間ほど続きます。

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交配後10cmくらいになり、

そこから40日後に収穫です。

スイカ近くの巻つるが枯れてくるのも目安になります。

2人目は

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無門福祉会の磯部竜太さん

自然栽培田んぼの後に自然栽培タマネギをすぐ植える方法を2年やってみました。

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自然栽培パーティーでは愛媛県の佐伯さんが

稲作の後にタマネギを植えてます。

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稲作の後に自然栽培タマネギは作れるなとは思います。

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切り替え時に田の周りに溝を掘ります。

稲作後の畑作への準備が遅れてしまったり、

秋の天候で雨が多かったり、

と昨年の秋はうまくタマネギ畑を作れず

今年は田んぼではピンポン玉程度のタマネギしか作れませんでした。

その前の年は天候にも恵まれて

うまく作れてます。

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畑では雨の影響はなかったので

うまく作れました。

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品種は知多3号、湘南レッドです。

3人目は

青ノ木農縁の青木政人さんです。

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苗の大きい小さいはのちのタマネギの大きさにさほど影響してないです。

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タマネギ穴をあける道具を作りました。

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タマネギは疎植だから大きくなるとは限らないことがわかってきて

密植にしたほうが収量が上がるなと思ってます。

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マルチありなし比較です。

左がマルチあり、右がマルチなしです。

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左がマルチなし、右がマルチあり

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左マルチあり、右マルチなし

結果はマルチがあるほうがいいです。

マルチありのほうがタマネギがきれいで、食味もいいです。

マルチなしは根が大きくなっているのですが、

紫外線で変色したり、

泥が多くついてしまっていたりして汚くなってしまい、

品質が落ちてしまいます。

マルチなしによい結果を出してほしかったけど

結果的にはマルチありのほうがいい結果となりました。

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トウ立ちしてないタマネギを種採り用に保管して

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秋にそれを植えて春にトウ立ちさせて

種を採取してます。

品種は

愛知早生白タマネギ、養父早生(やぶわせ)、知多3号です。

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極早生のタマネギは葉付きで売れます。

とうが葉を超えなければ

トウ立ちした部分がすごく美味しいです。

4人目は

名城大学 礒井俊行先生です。

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みどりの里でエンドウを連作を続けていたら

ついに連作障害が出ました。

5年目です。

昨年も出たと思います。

3年目まではさほど気にならない程度でした。

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エンドウを続けていたけど

2年間ソラマメをやって

またエンドウに戻したところは全然大丈夫なのですが、

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5年連続エンドウを育て続けたところは

途中で伸びなくなって

花も咲かなくなり

下葉から黄色くなってきて

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早く終わってしまいました。

ちょうどエンドウの終わりが早まったような感じです。

無肥料なら問題なくいけるかと実験していたのですが、

無肥料無農薬の自然栽培でも

エンドウの連作障害はありそうです。

ただ3年くらいの連作はできそうです。

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(農学大事典 養賢堂 1991)


エンドウがエンドウに対して根から阻害物質出すので


複数の病原菌の影響を受けやすくなる


ということでしょうか。


でも阻害物質が土で分解される畑では


阻害物質がいつまで影響力を持つかわからないそうです。


エンドウがどうして阻害物質を出すのか知りたいですね。


みどりの里でソラマメのあとにエンドウを植えても大丈夫だから


豆科の窒素固定とかは連作障害に関係なさそうですね。


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(木嶋利男 連作のすすめ 家の光協会 2012)

以前にもお話しいただいた連作障害のあとに畑が落ち着いて

連作障害が起きなくなる話しを紹介してくださいました。

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(木嶋利男 連作のすすめ 家の光協会 2012)

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(木嶋利男 連作のすすめ 家の光協会 2012)

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(木嶋利男 連作のすすめ 家の光協会 2012)

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(小林紀彦 土壌病害と発病抑止土壌 化学と生物 22 1984)

病原菌などを抑止する菌を入れると障害が少なくなる事例です。

今回は用意していただいた方のプレゼンが時間の都合で

発表できなくなってしまってすみませんでした。

またどこかの時間でやりますのでいつも持参していてください。


次回は6月26日月曜日 18:30~20:00
豊田市若草町2-6-8 ほがらか 
にて開催します。

次回はテーマはありません。

ここらで日ごろの皆さんの事例や疑問などを自由に発表していただけたらと思ってます。

畑作、稲作、果樹なんでもOKです。

それではまた皆さんのご参加お待ちしてます。






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